【2024年問題対策・環境対応】2024年パッケージトレンドまとめ その1
2024年は、「物流の2024年問題」や「物価高騰」、「環境対応」、「防災対策」などの課題に多くの企業が直面した1年でした。持続可能な物流の実現に向けた取り組みや、値上げラッシュのなかでも消費者の心を掴み続けるためのアプローチに奔走した年だったと言えるのではないでしょうか。
来年以降に向けたパッケージ戦略のヒントとして、今回から2回にわたり、2024年のパッケージトレンドのまとめをご紹介します。第1回となる今回は、2024年における市場の変化に対応してザ・パックがご提案してきたパッケージについて振り返ります。
物流の2024年問題対策 ~持続可能な物流の実現に向けて~
2024年4月より、働き方改革関連法に伴う「時間外労働時間の上限規制」がトラック運転者にも適用されました。その影響により物流費は上昇し、人手不足も深刻化しています。また、物流費の上昇分を商品価格に転嫁する動きも進展しており、物価全体の押上げ要因にもなっています。
このような状況下で、懸念される輸送力不足や物流の停滞を招くことなく、持続可能な物流を実現するためには、関連企業の取り組みはもちろん、消費者の理解と協力も欠かせません。
参照:内閣府 マンスリー・トピックス「『2024年問題』による物流費上昇の背景と物価に与える影響について(豊川 浩気)」(2024年11月11日)
ザ・パックでは、物流の2024年問題への対策として、梱包時・輸送時・配送時の各フェーズにおける省人省力化に向けたソリューションをご提案してきました。
省人省力化において重要なパッケージのポイント
梱包時 | ・商品梱包時の作業が良いこと ・梱包資材が管理しやすいこと |
輸送時 | ・輸送効率が良いこと |
配送時 | ・配送効率が良いこと ・再配達の抑制に寄与する仕様であること(ポスト投函可能、置き配に適した仕様など) |
ご興味のある方は以下の記事をご覧ください。パッケージによる課題解決の糸口が見つかるかもしれません。
<梱包時におけるソリューション>
持続可能な物流の実現に貢献する「紙製宅配袋 自動包装システム」~TOKYO PACK 2024出展のご報告~
【作業性向上】薄型配送箱組み立て治具「ジグクイック」とは
<梱包時・輸送時におけるソリューション>
【物流生産性向上】人手不足解消に貢献するパッケージアイデアとは
【コスト削減・作業効率化】底に“マチ”のない「紙製宅配袋」とは
<配送時におけるソリューション>
【再配達抑制】物流課題解決に貢献する薄型配送用パッケージとは
【2024年問題対応】置き配に対応した通販パッケージとは
環境対応化×高付加価値化 ~求められる環境対応パッケージとは~
消費者庁が実施した消費生活意識調査によると、「エシカル消費(倫理的消費)」を知っていると回答した人(「言葉と内容の両方を知っている」または「言葉は知っているが内容は知らない」と回答した人)の割合は、27.4%です。
また、エシカル消費につながる行動を実践していると回答した人(「よく実践している」または「時々実践している」と回答した人)の割な合は 36.1%であり、昨年度の27.4%から増加しています。
参照:消費者庁「令和6年度 第3回消費生活意識調査」(2024年11月7日)
その割合は依然として高くはないものの、エシカル消費への意識が向上していることがうかがえます。企業が社会課題の解決に向けた取り組みをおこなっているかどうかは、投資家などからの社会的評価だけでなく、消費者からの企業イメージにも大きく影響を与える要素となりつつあります。
ザ・パックでは、環境に配慮したサステイナブルなパッケージの開発に力を入れており、各企業様のご希望に合わせて最適な環境配慮パッケージをご提案しています。
その一例として、こちらの記事では「3Rに沿ったパッケージアイデア」をご紹介しています。
【資源節約・再利用】ごみ削減に貢献するオリジナルパッケージとは
※環境省は、3Rや限りある資源の大切さを多くの方々に知ってもらうため、循環型社会のライフスタイルを「Re-Style」として提唱して、その活動や取り組みの浸透を呼びかけています。
参照:環境省「Re-Style - 限りある資源を未来につなぐ。今、僕らにできること。」(参照日:2024年12月11日)
その他にもこのブログ「つつむを知る」では、さまざまな環境対応パッケージをご紹介しています。
下記より記事の一覧をご確認いただけますので、ぜひご覧ください。
環境配慮のパッケージ
また、環境に配慮したパッケージがひろがりを見せる一方で、「エコでありながらも高級感のあるパッケージ」の需要も高まっています。ブランドイメージを守りつつ、商品やパッケージの情緒的価値(わくわく感など)を高めながらも、環境負荷の低減も実現したいとお考えの企業様は多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、そのような企業様のご要望に応えるパッケージアイデアの例をご紹介しています。
【美粧性×環境配慮】上質なブランド世界観になじむエコな化粧品パッケージ
パッケージの環境対応化と高付加価値化に課題をお持ちの企業様は、ぜひお気軽にザ・パックにお問い合わせください。
環境にも消費者にも優しいパッケージの未来について、一緒に考えてみましょう。
防災対策を促進するパッケージ ~フェーズフリー防災~
2024年の年初に発生した能登半島地震の影響もあり、消費者の防災意識が高まっています。地震や洪水、土砂災害など、予測できない自然災害への備えは、政府や自治体だけでなく、個人や企業にとっても重要なテーマです。
株式会社インテージが実施した「地震に対する不安の度合い」および「家庭での防災対策(世帯人数別)」に関する調査結果によると、地震に対して一定以上の不安を感じている人は約88%に達しています。一方で、家庭での防災対策(地震以外の防災対策も含む)を実施している人は半数程度にとどまっています。
参照:「インテージ 知るギャラリー」2024年4月9日公開記事
「何か防災対策をしなければ」と思いながらも行動に移せずにいる消費者にアプローチし、防災対策を促すことは、顧客層の拡大につながるだけでなく、消費者の防災意識向上をサポートすることにも貢献します。
こちらの記事では、新しい防災のかたちとして注目される「備えない防災=フェーズフリー防災」向け商品のパッケージとしておすすめのアイデアをはじめとした、防災市場向けのパッケージアイデアをご紹介しています。
【フェーズフリー】災害時の消費者ニーズに応える“かたちが変わる”パッケージとは
【新たな価値を創出】消費者の防災対策を促すパッケージアイデアとは
「防災市場向け」として、既存の商品に新たな価値を見出し、販路の拡大を狙いたいとお考えの企業様はぜひご一読ください。
2024年における市場の変化に対応してザ・パックがご提案してきたパッケージについて振り返りました。皆さまにとってはどのような1年でしたでしょうか?
次回は、“消費の多様化”に焦点を当てて2024年のパッケージトレンドを振り返ります。
総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイデアをご提供します。
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