ザ・パックフォレスト環境基金活動
ザ・パックフォレスト®環境基金活動とは
ザ・パックは、1993年バガスペーパーから始まり1995年からはケナフペーパー、そして1999年にはスイアルペーパー、2002年3月よりは、アシペーパーを開発し、次々と環境に配慮した素材を商品化しています。それらの環境配慮素材をパッケージにご使用いただいた場合、当社出荷額の一部を森林保全費用として拠出しています。
2000年には「ザ・パックフォレスト®環境基金」を設立し、継続して森林保全活動費用を拠出するほか、植林地にて植樹や間伐を行うボランティア活動を開始しました。基金の一部を苗木等の購入費用に充て、運営委託先であるNPO法人「地球と未来の環境基金(EFF)」と協働で、年に数回活動を行っています 。現在、植林地は全国9ヵ所あり、当社社員だけではなく、お客様、一般の方々にも活動に参加していただいています。
今後もお客様、行政、NPO、地元の方々、当社との協働で、地域に合った森林保全活動を続けていきます。
フォレストマークについて
ザ・パックフォレスト®環境基金と森林保全活動を表す、当社オリジナルのロゴマークです。環境対応商品と認定されたパッケージに印刷が可能で、お客様が森林保全に貢献していることを消費者へアピールすることができます。
ザ・パックフォレスト®環境基金の流れ
環境対応商品の売上額の一部を拠出し、NPO法人「地球と未来の環境基金」と協働して全国にある植林地にて森林保全活動を実施しています。環境対応商品を採用されたお客様にとっても、パッケージを通して森林保全へ貢献できる仕組みになっています。
これまでの活動の成果(2023年12末時点累計)
- 参加者:7,328人
- 植樹本数:21,906本
- CO2吸収量:1,973.4t
マテリアリティKPIの設定
2023年にマテリアリティ KPIとして、2030年度までに「年間活動回数を15回、年間参加人数を500名にする」「ザ・パックフォレスト®環境基金の賛同社数を300社にする」を定めました。今後も新たな植林地を増やしながら、活動を推進・拡大してきます。
活動実績推移(年度の12/31現在)
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
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年間活動回数(回) | 4 | 0 | 0 | 4 | 9 |
年間参加人数(名) | 160 | 0 | 0 | 111 | 253 |
賛同社数(社)※ | 24 | 44 | 67 | 94 | 123 |
植林地マップ
現在、植林地は全国9ヵ所ございます。
植林地紹介
1号植林地 岩手県西和賀町
ザ・パックフォレスト®基金活動の 1 号地として、2001 年 6 月に活動を開始しました。開始~2009年10月まで、広葉樹のブナ・ナラ・コナラ・ケヤキなどを合計約1300本植樹しました。積雪 2mを超える豪雪地帯のため、苗木が小さいうちは雪の重みで幹や枝が折れないように、毎年秋に1 本 1 本を柱に固定して支柱を立てる作業を実施していました。2014年までにほぼ活動が完了したため、2015年以降は地元の森林組合に下草刈りを中心とする保全活動を委託しています。
1号植林地 岩手県西和賀町(2001年6月植林開始)
2号植林地 奈良県吉野町
2002年3月の初回活動より、トチノキ、ミズナラ、ケヤキ、ブナ、ヤマザクラなど多種多様な樹木を植え、現在では植樹本数が合計約3800本になっています。吉野町は世界遺産として登録されている吉野山の玄関口にあたる場所で、桜の名所としても知られています。この土地では、植林だけでなく、間伐にも着手し、世界遺産の保全にも貢献してきました。弊社は、一般市民と協賛企業のボランティ アを集めた間伐活動「元気もり・MORI in 吉野山」にも協力しています。地元森林組合との連携の上、地元ボランティアの方々と間伐材を活用したベンチ制作などの間伐体験活動も実施しました。また、弊社のお客様も、奈良県吉野町で独自の森林保全活動を展開しており、年1度のペースでその活動の支援をしています。今後も森林づくりと地域振興につながる活動を継続していきます。
2号植林地 奈良県吉野町(2002年3月植林開始)
3号植林地 沖縄県恩納村
2003年10月に活動を開始し、土地の課題にあわせた活動を展開しました。2003年~2008年は、畑からの赤土流出による珊瑚や魚業などの被害を少しでも減らすため、芭蕉やシャリンバイ、テリハボクなど、合計700本以上を植樹しました。活動前に地元の大学にて赤土問題の講義を受け、参加者で活動の意義を理解する機会も設けました。 2009年には虫被害によって焼却処分された松林の跡地にツツジを170本植樹しました。2014年~2016年までは恩納村役場の協力を得て、台風被害に合った観光地で有名な万座毛の防風林再生を目的として約1200本を植樹しました。
3号植林地 沖縄県恩納村(2003年10月植林開始)
4号植林地 広島県竹原市
2004年11月より山火事で焼失した場所にて植林活動を行っています。2015年までの植樹期間に地元の高校や企業、一般参加者あわせて約170~350名で大規模な活動を11回実施し、合計約12,600本植樹しました。その後、2018年の「平成30年7月豪雨」で土砂崩れの被害が発生した山林を再生させるため、モミジ、アカマツ、ヤマモモ、ヤマザクラなどの苗木を植え付けています。花こう岩の土地である広島県はがけ崩れが多い地域ですが、植樹した木々が深く根を張ることで、がけ崩れの被害を小さくすることができます。弊社社員の他、地元企業、一般ボランティアとも協力しながら、災害に強い山林へと再生させていきます。
4号植林地 広島県竹原市(2004年11月調印式・植林開始)
5号植林地 千葉県君津市
2009年2月に、千葉県房総半島の君津市で植林活動を開始しました。対象の植林地は、もともと林道建設時の残土を埋めたところで、とても豊かとは言い難い土壌ですが、いずれは果樹が豊かに実る森になるように「豊果(ゆたか)の森」と命名しました。この土地は過剰に繁殖した鹿の食害から苗木を守るために、しっかりと苗木1本ずつにサプリガードを設置する必要がありました。2009年~2011年までにウメ、ミカン、モモ、スモモ、カキ、姫リンゴなどの果樹の木を植樹し、その後は地元森林組合に下草刈りを中心とした保全活動を委託していました。現在では、梅が収穫できるまでに成長し、少しずつ豊かな果樹の森へと近づいています。
5号植林地 千葉県君津市(2009年2月植林開始)
6号植林地 大阪府高槻市
2009年~2013年の期間に、大阪府のアドプト・フォレスト制度を利用し、大阪府高槻市原城山にて森林保全活動を実施しました。アドプト・フォレスト制度とは大阪府が森林所有者と企業との仲人になり、企業による森づくりを進める制度です。 2010年より年2~3回のペースで竹林間伐を中心とした活動を実施しました。期間中には、タケノコ取りや4社合同のバームクーヘン作りなども行い、参加者は自然体験と他社との交流を楽しみました。
6号植林地 大阪府高槻市(2009年5月調印式・11月植林開始)
7号植林地 埼玉県日高市
東京工場の地元である埼玉県日高市にて2012年3月に活動を開始しました。地元NPO法人の協力を得ながら、2ヵ所からなる植林地に合計約400本の植樹をしています。2023年からは、弊社お客様と協働で活動を展開していくこととなりました。獣害被害の多い土地のため、植樹する際は厳選したサプリガードを1本1本の苗木に被せる工夫をし、少しづつ植樹面積を広げています。今後も両社協力しあいながら豊かな自然を守り育てていきます。
7号植林地 埼玉県日高市(2012年3月記念植樹・植林開始)
8号植林地 大阪府四條畷市
大阪府のアドプト・フォレスト制度を利用して、2016年6月に大阪府四條畷市「ふれあいの森」にて活動を開始しました。初年度より、春夏秋と年3回の森林保全活動を計画し、スギ・ヒノキの間伐、ハイキングコースの維持補修、林内の作業路整備などを行ってきました。森林が市民の憩いの場所として活用されるように、土地の再生を行うことを保全活動の目標の1つに掲げています。弊社社員とその家族も参加しながら、目標達成に向けて活動を継続しています。
大阪府四條畷市「ふれあいの森」
・スギ、ヒノキ林の間伐を進め公益的機能の高い森林に再生します。
・間伐等で発生する木材を活用し、「ふれあいの森」内のハイキングコースの維持補修や林内の作業路整備を進め、市民の憩いの場としての森林機能増進を図ります。
8号植林地 大阪府四條畷市(2016年4月調印式・6月植林開始)
9号植林地 長野県富士見町
長野県が推進する「森林の里親促進事業」を利用し、2023年6月より長野県諏訪郡富士見町にて活動を開始しました。対象の土地約1.8haを「ザ・パックフォレスト富士見の森」と命名しています。長野県は約8割の面積を森林が占めており、うち3割が人工林です。この植林地の土地では、地元立沢区が丁寧に育成してきた山林で、現在最適な伐採時期になっています。弊社の活動は、主伐期になったカラマツとアカマツの山林を皆伐した跡地に、新たに植樹して人工林を形成していくことを目標にしています。平坦な土地で安全であること、コンテナ苗による植え付けで作業行程が容易であることから、未就学児を含む社員の家族も参加して活動しています。今後も持続可能な森づくりに取り組んでいきます。