環境対応製品の開発
環境対応製品の商品開発体制
持続可能な社会の実現に向けて、環境対応パッケージの需要が高まっています。当社では、「素材」「設計」「技術」の観点から、環境対応製品の研究・開発を行っています。中心となって商品開発を行っているのは、「包装研究室」と「素材開発課」です。「包装研究室」は、紙器や段ボール製品の構造設計を中心に、自社工場などと連携しながら開発を行っています。「素材開発課」は、主に素材と技術の点で他社と連携しながら、開発研究を進めています。
プラスチック成型トレーに代わる「紙製トレー」を開発
商品の潰れや型崩れ防止のために使用されるプラスチック成型トレーの代替となる「紙製トレー」を開発しました。罫線に沿って折り曲げることで立ち上がった側面が、特殊な設計により固定され、トレー形状を保持します。個包装と併せて使うトレーとして、お菓子などの食品市場に向け開発した商品です。
製品の特長
- プラスチック使用量削減に貢献する紙製トレー
- 特殊設計により、形状を保持
- 初期費用のコストメリットが高い
リサイクル可能な完全フィルムレス紙製軟包装「クラフトバリア®ヒートシールグレード」を開発
軟包装のプラスチック使用量削減に向けて開発を進めてきた紙製軟包装「クラフトシリーズ」。この度、完全フィルムレスでありながら、バリア性能を有し、古紙リサイクルが可能な「クラフトバリア®ヒートシールグレード」を開発しました。
製品の特長
- 完全フィルムレス
- 撥油性、酸素・水蒸気バリア性能を有す
- 古紙リサイクル可能(汚れが付着している場合は不可)
「曇らない」窓付き紙製食品容器を開発
プラスチック使用量低減に貢献する「曇らない」窓付き紙製食品容器を開発しました。天面窓に使用するフィルムに独自の防曇加工を施すことにより、温かい食品を入れた際に、外気との温度差によって生じる「曇り」を防ぎます。「中身がクリアに見える」機能を付与した紙製食品容器は、プラスチック成型容器の代替として、拡大する惣菜や食品テイクアウト市場におけるパッケージの紙化促進に寄与します。
製品の特長
- 「中身がクリアに見える」紙製食品容器
- 温かい食品を入れても「曇らない」窓付き
- プラスチック使用量が少ない環境対応製品
FSC®商品(紙袋・紙器・段ボール)の 売上高構成比と目標
当社はFSC®認証材及び管理原材料を使用した紙や紙製品に与えられるFSC® CoC認証を取得しています。これにより、当社のお客様は、適切に管理されたFSC®認証林からの原材料および再生資源をパッケージに採用していただくことができます。2023年にマテリアリティKPIとして「FSC®商品(紙袋・紙器・段ボール)の売上高※1構成比を50% 以上にする」を定めました。FSC®商品の販売を通して、自然環境および社会に対する企業責任を果たしていきます。
- ※売上高 = ザ・パック単体の紙加工品事業全体
FSC®商品の売上高構成比
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
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構成比(%) | 5.5 | 10.8 | 13.2 | 17.4 | 20.2 |