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トップメッセージ

サステイナブル経営への進化


サステイナビリティレポートの発行にあたって
ザ・パックグループは「パッケージを通して社会を豊かに、人を笑顔に」のパーパスのもと、総合パッケージメーカーとしてオーダーメイドの各種パッケージを企画・製造・販売しています。近年では、パッケージそのものだけでなく、パッケージに関わるお客様の課題を解決するためのソリューションを提供する事業モデルも構築しています。当社グループは、時代のニーズにあわせて取り扱い商品やサービスを変化させつつも、一貫してパッケージ製造業に特化してきたことでお客様や社会からの信頼を得てきたと考えております。パーパスは当社グループのこれまでの歩み、そしてこれからも変わらぬ存在価値を表しています。この言葉を社員全員が共有し、今後も時代にあわせた商品・サービスの提供を継続するとともに、生産活動における環境負荷低減や、環境・社会問題の解決につながるパッケージの 開発・提案に努めていきます。
この度2024 年からは、ステークホルダーの皆様に、当社グループをより深くご理解いただくために、統合報告書とサステイナビリティレポートの2 冊を発行していきます。 統合報告書は主に株主・投資家向けに編集し、サステイナビリティレポートはより幅広いステークホルダーの皆様を想定して、従来のCSRレポートの名称と内容を変えて発行していきます。本レポートを通して、当社グループの理念・将来性をお伝えできれば幸いです。


「サステイナブル経営」の推進状況
2023 年はサステイナブル経営のスタート年と位置付け、推進体制の構築と社内浸透強化を中心に、長期的な企業 価値向上につなげるための基礎固めに努めました。まず、私が委員長を務めるサステイナブル委員会は4月より月1回のペースで審議してきました。具体的な内容としては、TCFD・CFPに関するプロジェクトの進捗管理、マテリアリティKPIの策定、中期経営計画の各現場への浸透、統合報告書・サステイナビリティレポートの方針決定、サステイナビリティ評価機関への対応、ザ・パックフォレスト®環境基金活動の拡大などが挙げられます。
また、サステイナブル経営につながる理念・方針、会社の取り組み、中長期的な戦略などを全社員に伝える冊子「SHINKA ~進化~」を定期発行しています。冊子にはアンケート機能を付け、現場の意見、浸透度を読み取るツールとしても活用しています。
サステイナブル経営には経営陣がトップダウンで仕組みをつくりあげる一方で、現場で働く社員一人一人が日常業務の中で気づきや改善を通じて実現するものもあると考えています。そのために全社員にサステイナビリティについての理解促進を図り、各々が経営参画意識を持つことを目指しています。このような基礎固めにしっかり取り組むことが、強い組織へつながっていくと信じて、2024年も継続しています。


マテリアリティKPIと中期経営計画
今後、注力していくこととしてはマテリアリティKPIと中期経営計画の目標達成に向けた推進です。当社は、マテリアリティの中でまず5つのKPIを策定しました。CO2排出量削減、女性活躍推進において具体的な目標を掲げたほか、FSC®商品の販売拡大とザ・パックフォレスト®環境基金とその活動の規模拡大など、環境配慮に関連する取り組みを数値化しました。当社は紙加工メーカーの社会的責任として、もとより環境負荷低減の取り組みに注力してきました。1990年代から環境対応製品を商品化し、近年は脱プラ・減プラ対応としてパッケージの紙化を販売戦略の一つとしています。世界的に企業へ環境配慮が求められている中、国際的に信頼のあるFSC®認証材を使用したパッケージの拡大と当社オリジナルの取り組みであるザ・パックフォレスト®環境基金およびその活動の拡大が、当社の社会的、経済的な価値を高めると判断し目標設定しました。ザ・パックフォレスト®環境基金活動は、NPO法人、行政と連携し2023年に新しい植林地を増やしました。現在もまた新たな植林地を契約するため、調査を進めています。お客様とも連携を深めながら、活動の活性化に取り組んでいます。
5つのKPIとも従来から取り組んでいる内容ではありますが、改めて明確な期限と目標値を公表した今、推進体制を強化しながら達成に向けて加速させていきます。
中期経営計画は、2023 年から2025 年の3年間を対象期間とし、連結売上高1,070億円、営業利益83億円、ROE8%以上、ROIC8% 以上を数値目標として掲げています。この計画は、成長戦略、人的資本戦略、財務戦略の3つの柱から構成されており、各戦略を実践することがマテリアリティの達成につながる内容となっています。現在、サステイナビリティ情報とともに全社員へ浸透を図っているところです。中期経営計画は3か年計画ですので、サステイナブル経営の視点から見ると短期間ではありますが、目の前の具体的な課題改善・目標達成をしながら進めていくことで、長期的な価値創造を実現できるものと考えています。


ステークホルダーへのメッセージ
2022 年3月付けで代表取締役に就任して以来、社是「愛し愛され」を信条に、ザ・パックグループの持続的な発展を実現すべく経営の舵取りを行ってきました。昨今では、世界的にESGを重視した経営が求められており、利益のみを追求する企業は変革を迫られる流れになっています。ESG のE(環境)とS(社会)においては、紙加工品を取り扱っている当社グループにとって本業を伸ばしていく追い風でもあります。経営トップとして、サステイナビリティへの取り組みと本業の成長が連動する仕組みを作り、長期的な企業価値向上を実現していくことが責務と考えております。
マテリアリティ特定のプロセスにおいては、社員が成長の原動力であることが明確になりました。今後も人材育成や働く環境の整備に取り組み、社員がやりがいを持って業務に取り組める組織にしていきます。DX研修、階層別の教育プログラムなどを継続して用意していくとともに、女性活躍推進、男性育児休業の取得を後押しし、多様な人材が能力を発揮できるような労働環境をつくっていきます。
サステイナブル経営に向かって着実に前進していますが、国際的なESG評価機関、株主・投資家、お客様や社会から求められるレベルが上がってきており、更なるスピード感を持って対応していく必要があると認識しています。ガバナンスにおいても社外取締役をはじめ、社内外から様々な意見をいただいております。このような外部からの評価、要求、意見を受け止め、当社グループが進化するチャンスとして行動に移していきます。
今後もパーパスの実現に向けて、長期的な企業価値向上に努めていきます。引き続き、ご支援の程よろしくお願い いたします。


代表取締役社長 山下英昭
代表取締役社長山下英昭

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