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【再配達抑制】物流課題解決に貢献する薄型配送用パッケージとは

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【再配達抑制】物流課題解決に貢献する薄型配送用パッケージとは

コロナ禍の巣ごもり需要によるEC利用の急増も影響し、宅配便の取り扱い個数は右肩上がりに増加しています。
さらに2024年4月からは、“働き方改革関連法”に伴う「時間外労働時間の上限規制」などが「自動車運転業務」にも適用されるため、配達ドライバーの不足など、物流業界に与える影響が懸念されています。いわゆる「2024年問題」です。 物流業界においては、「2024年問題」解決のため、自動配送ロボットの導入や、物流システムの見直しなどが急務となっています。

配達ドライバーの人員不足をより深刻化させる要因のひとつが、宅配便の「再配達」です。
「置き配」や「コンビニ・駅での受け取り」などのサービスが定着したこともあり、2019年に16%程度だった再配達率は11.7%まで減少しましたが、下げ止まりの状態が続いています。
参照:国土交通省「宅配便の再配達削減に向けて」(参照日2023年2月28日)

ザ・パックでは、「ポストイン(ポスト投函)」での配達を増やすことで再配達件数の抑制に貢献できないかと考え、薄型の配送用パッケージの開発・改良に取り組んできました。
また同時に、商品梱包時の生産性を高めることでの省人・省力化にも貢献すべく、配送用パッケージの組み立て作業の効率化にも力を入れています。

そこで今回は、「発送元企業」と「宅配業者」双方の省人・省力化につながる「ポストイン」対応の薄型配送用パッケージをご紹介します。

コンパクトで組み立て簡単!ポストイン配送箱「キープワンタッチ」

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はじめにご紹介するのは、薄型配送箱「キープワンタッチ」(特許取得済み)です。
一般的な薄型配送箱は、その薄さゆえに「貼り加工」の工程を入れることが困難です。そのため、糊貼りをせず、型で抜いたままの状態(シート)で納品することが大半です。 「貼り加工」のない箱は、「貼り加工」のある箱に比べて、組み立てる際の工数が多くなります。

「キープワンタッチ」は、箱の手前側に貼り加工を施すことで、組み立て作業を容易にしたパッケージです。組み立て手順は下図の通りです。

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手前面からL字に伸びるツメが箱の側面にかかることで、手前面および側面の立ち上がりを保持。組み立てやすいだけでなく、商品を入れやすい点もメリットです。

また、型で抜いたままの状態(シート)のものと比べて納品形態がコンパクトなので、保管場所の省スペース化も可能です。

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上記2つの形式で、1個当たりの組み立て所要時間を比較してみると、「『貼り加工』なしの薄型配送箱」は28.3秒、「キープワンタッチ」は19.7秒。あくまで一例ですが、組み立て作業時間を約30%削減できています。

形あるものを柔らかく包んで送る!「CC-PACK」

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「封筒型」の配送用パッケージは組み立て作業が不要なので、作業性が良いといえます。
しかしながら、緩衝機能が必要な商品(サプリメントなど)を入れる場合、一般的な紙製封筒では緩衝性に不安があります。段ボール製封筒であれば、中身の保護という点では足りますが、素材が固いため厚みのあるものを入れることができず、柔軟性の面では適正であるとはいえません。

緩衝性が求められる場合は、紙製封筒の内側に気泡緩衝材(プチプチ)を付けたパッケージがよく用いられます。作業性や緩衝性の問題をクリアした利便性の高いパッケージである一方、プラスチックを使用することになるため、「環境対応」の面では課題が残るのが難点です。

上記の課題を解消するアイテムが「CC-PACK」(特許出願済み)。特殊な段ボール素材でつくられた封筒型の配送用パッケージです。
素材は段ボールと同じ3層構造ですが、層によって使用している材質が異なるため、緩衝性と柔軟性を兼ね備えています。

中に気泡緩衝材(プチプチ)などの緩衝材を入れる必要がないため100%紙製で、森林認証紙を使用することもできる環境に優しいパッケージです。
柔軟性が高いため、商品の形に合わせてフレキシブルに変形可能。厚みのあるものでもしっかりと包むことができます。配送用パッケージのサイズ集約にも寄与するかもしれません。

また、コンビニや駅の宅配ロッカーなどで受け取り、そのまま手で持ち帰ることができるように持ち手(手穴)を付けることも可能です。

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宅配便の再配達抑制による「宅配業者の省人・省力化」、および、商品梱包時の作業性向上による「発送元企業の省人・省力化」に貢献する、薄型の配送用パッケージについてご紹介しました。

EC市場の拡大に伴い、その販売方法やサービス内容は多様化しています。商品の「受け取り方」についても選択肢がひろがり、自宅以外にも、店舗やコンビニ、駅、宅配ロッカーなど、さまざまな場所での受け取りが可能になりました。
消費者は自分のライフスタイルに合わせた方法でECを利用できるようになり、“ECでの買い物”は人々の生活にすっかり溶け込んでいます。

コロナ禍の影響で拡大が加速したEC市場。これからも、縮小することなく継続していくのではないでしょうか。

「2024年問題」という大きな課題もあるなかで、物流業界やEC市場に向けてザ・パックができることは何か。 これからも、さまざまな社会課題と向き合いながら、配送用パッケージの研究開発に取り組み続けていきます。

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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