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【2024年問題対応】置き配に対応した通販パッケージとは

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【2024年問題対応】置き配に対応した通販パッケージとは

2024年4月より、働き方改革関連法に伴う「時間外労働時間の上限規制」が、トラック運転者にも適用されます。それにより、物流業界においてさまざまな問題(物流の「2024年問題」)が生じることが懸念されています。
労働時間の上限規制によって収入が減少することで、ドライバーの離職が増加することも予想され、労働力不足をさらに悪化させることが危惧されています。

一方で、コロナ禍の影響もありEC市場は急拡大。消費者にとって、ECでの買い物は日常のものとなり、今後もEC利用や荷物の数量は伸長していくことが想定されます。
「EC」という販路でブランド強化や売上拡大を目指す企業にとって、「2024年問題」への対策は不可欠です。もちろん、すぐに解決策を見つけ出すことは困難です。しかし、この問題を各企業が自分事として捉え、できることから行動することが求められているのではないでしょうか。

今回は、「2024年問題」の解決に向けたひとつのソリューションとして、通販パッケージに付加できるアイディアをご紹介します。

再配達削減に貢献する「置き配」の利用状況

配達ドライバーの不足をより深刻化させる要因のひとつが、宅配便の「再配達」です。2022年10月におこなわれた国土交通省の調査によると、日本国内における宅配便の再配達率は約11.8%という結果になっています。
参照:国土交通省「令和4年10月の宅配便の再配達率は約11.8%」(2022年12月9日)

2023年4月には、経済産業省と国土交通省が「再配達削減PR月間」として、再配達削減に向けた取り組みを実施。下記のような具体的アクションを示し、持続可能な物流を実現させることを呼びかけました。

  • 時間帯指定の活用
  • 各事業者の提供しているコミュニケーション・ツール等(メール・アプリ等)の活用
  • コンビニ受け取りや駅の宅配ロッカー、置き配など、多様な受け取り方法の活用
  • 発送時に送付先の在宅時間を確認
参照:国土交通省「再配達削減PR月間 特設ページ」(参照日2023年5月22日)


再配達削減につながる受け取り方法のひとつである「置き配」は、どの程度の利用率となっているのでしょうか。
株式会社ナスタが2022年11月におこなった「置き配に関する実態調査」によると、「置き配」サービスを利用したことがあると答えた人は61.3%。前回調査(2021年12月実施)と比較して、7.4%増加しています。利用率が26.8%だった2019年11月の調査から3年連続の増加で、2019年と比較すると2.3倍に拡大しました。

利用が拡大する一方で、置き配利用者の54.6%が「サービスに不安を感じている※」と回答しています。
※「不安だと思う」「どちらかといえば、不安だと思う」の合計

不安を感じる点の上位3つは下記の通りです。
1位 荷物が盗まれる・・・71.6%
2位 荷物が濡れる・・・35.7%
3位 荷物が汚れる・・・32.4%

blog_121_2l_グラフ.jpg
不安払拭には「宅配ボックスが必要」と回答する人が52.7%を占める一方で、宅配ボックス設置率は約4割。普及拡大に向けては課題があります。
参照:株式会社ナスタ「2022年『置き配』利⽤率が6割を突破、19年比で2.3倍に増加」(2022年12月12日)

「置き配」の利用を促進する通販パッケージアイディア

ここからは、「置き配」サービスに不安を感じる消費者に対して、ザ・パックが提案する通販パッケージアイディアをご紹介します。

【盗難防止のアイディア】

1.内面のみにデザイン
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通販パッケージ(配送箱)の外側にはブランドロゴなどの印刷をせず、代わりに内面にブランドロゴやデザインを施すアイディアです。
中身の商品が何であるかわからなければ、荷物を盗まれるリスクは低くなります。また、通販パッケージの外側は輸送時に汚れてしまう可能性があるため、「消費者にはきれいな状態のデザインを見てほしい!」という場合にもおすすめです。
ギフト利用の場合には、サプライズ感を演出することもできます。

2.背景になじむデザイン
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レンガの壁の柄や白木の壁のデザインなど、置き配をすることが想定される場所の背景に合わせたデザインを用いることで、通販パッケージを背景と同化させ、その存在に気づかれにくくするアイディアです。
置き配をする場所にはさまざまなパターンがあるので、すべての背景に同化させることは難しいかもしれませんが、日常生活でよく目にするデザインを施すことで、景色になじみやすくすることができます。

【濡れ・汚れを防ぐアイディア】

1.撥水ニス
以前このブログで、紙袋に施すことができる「撥水ニス」をご紹介しました。この撥水ニスを、段ボールにも施すことが可能です。
参考記事:【脱プラ】紙袋を雨から守る!「撥水ニス」のご紹介
プラスチック製のフィルムを通販パッケージ(段ボールや宅配袋)の素材に貼り合わせることももちろん可能です。しかし、環境負荷低減のためになるべくプラスチック素材は使用したくないという場合には、撥水ニスの加工がおすすめです。
あくまで「撥水」機能を持つ加工なので、雨の当たる場所に長時間放置したり、水たまりに落としたりした場合は、素材(段ボールや紙)に水が染み込んでしまいます。しかし、一時的に少しの雨があたる程度であれば中身の商品が濡れることを防ぐことができます。

2.抗菌ニス
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通販パッケージに付着した菌の増殖を抑制することができる抗菌加工です。
「抗菌」機能なので、菌を死滅させたり除去したりする殺菌・除菌とは異なり、また、カビやウイルスへの対抗機能も有しません。しかし、加工を施さないものと比較して、一定の菌増殖抑制効果が期待できます。
一般社団法人抗菌製品技術協議会が認証をおこなう「SIAA」マークをパッケージに入れることができるので、荷物を受け取った消費者に安心感を与えることができるというメリットもあります。
関連記事:抗菌・抗ウイルス加工のご紹介

3.手穴付き宅配ポリ袋
プラスチック素材を使用した「宅配ポリ袋」であれば、雨に濡れても安心です。とはいえ、段ボールと比較して素材自体が薄いので、家の外の床に直接置かれることに抵抗感を覚える消費者もいるかもしれません。
その場合は、宅配ポリ袋に「手穴」を付けることで、玄関のドアノブなどに引っかけられるようにしてみてはいかがでしょうか。床に直接置く場合と比べて汚れが付着しにくいので、消費者が荷物を家の中に持ち込む際にも安心です。


ここまで、「置き配」がしやすくなるような通販パッケージのアイディアをご紹介してきました。
置き配は便利である反面、消費者が不安を抱えやすい配達方法でもあります。その不安に寄り添うような通販パッケージを使用することが、消費者満足度の向上や企業への信頼アップにつながるのではないでしょうか。
そして、消費者が置き配を安心して利用できるようになることが、物流の「2024年問題」の解決にもつながるのではないかと私たちは考えています。

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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