つつむを知る

  1. HOME
  2. つつむを知る
  3. 製品・サービス
  4. 【脱プラ】紙袋を雨から守る!「撥水ニス」のご紹介

【脱プラ】紙袋を雨から守る!「撥水ニス」のご紹介

カテゴリー
  • LINEで送る
  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【脱プラ】紙袋を雨から守る!「撥水ニス」のご紹介

今年、東京では全国で最も早く桜の開花が宣言されました。桜の季節と聞くと、ぽかぽかと暖かな日ばかりがやってくるような気もしますが、同時に天候の落ち着かない季節でもあります。
ザ・パックが取り扱う「紙製パッケージ」にとっても、落ち着かない天候は大敵です。

紙製パッケージは、その素材(紙)の特性として、湿気や水に弱い面があります。
水に濡れることで中身の商品に悪影響がでてしまっては、“内容物を保護する”というパッケージの役目を果たすことはできません。そのため、水に濡れる可能性のある紙製パッケージは、内容物を水から守るために加工を施したり、付属品を使用することで水への弱さを補ったりします。

紙と比べて水に強い素材のひとつである「プラスチック」。紙製パッケージの機能を補うために用いられることは多いです。しかし、高い機能を有する一方で、地球温暖化や海洋プラスチック汚染問題につながることが懸念される素材でもあります。
そのためザ・パックでは、プラスチックを使用せずに紙製パッケージの機能を高めるための研究開発に力を入れています。今回は、開発商品の一例として「撥水ニス」をご紹介します。

一般的な紙袋の雨対策

blog_113_2l.jpg
購入した商品を持ち帰るためのパッケージとして使用される「紙袋」は、表面にプラスチック製のフィルムを貼り合わせたり、プラスチック製の袋(雨用カバー)をかぶせたりすることで、雨への対策をしていることがあります。
プラスチックは水を通しにくく、商品や素材を保護することに優れていますが、製造時や焼却時に地球温暖化の原因となるGHG(温室効果ガス)を大量に発生します。そのため、環境負荷の高い素材として評価され、使用量を減らすための取り組みが世界的に進んでいます。

雨用カバーはプラスチックごみとしてリサイクル可能である場合が多いです。一方、紙にプラスチックフィルムを貼り付ける(ラミネートする)場合、紙からフィルムを剥がす(分離する)ことができないため、「古紙」としてのリサイクルが困難になります。

それでは、環境にも配慮しつつ、紙袋を雨や水から守る手段はないのでしょうか。
課題解決ための手段としてザ・パックが導き出した答えのひとつが、今回ご紹介する「撥水ニス」です。

紙袋を雨から守る「撥水ニス」とは

blog_113_3l_撥水ニス紙袋.jpg
「環境に配慮したパッケージを使いたいけど、お客様に商品を安全に持ち帰ってもらうための強度は維持したい!」というご要望に応えるために開発された、紙袋向け表面加工「撥水ニス」。

紙袋には通常、印刷の色落ちを防止するために「ニス」という表面加工を施します。このニスに撥水性を付加し、表面に塗布することで紙袋の表面を保護できるようにしたのが「撥水ニス」です。

ご予算や製造数量によって選択いただけるよう、塗工方法や塗料の種類は複数用意しています。
なかでも一番効果が高い種類の「撥水ニス」を施した紙には、水滴を上から落とした際に、紙の上で粒状になった水滴をコロコロと転がすことができるほどの撥水性があります。

<


あくまでも紙袋本体に施す撥水加工であるため、紙袋の上部から入ってくる雨を防ぐことはできない点に注意が必要です。

「撥水ニス」加工を施した紙袋には、下にあるようなマークを記載できます。マークを通して、撥水効果がある紙袋であることを消費者にわかりやすく伝えることができます。

blog_113_5l_撥水ニス_マーク.jpg
日本ではお客様への配慮として、雨が降っている場合、紙袋にプラスチック製の袋(雨用カバー)をかけることが一般的です。消費者にとっても、そのサービスが“当たり前”であると考える人が多いのではないでしょうか。
日本らしいホスピタリティあふれるサービスですが、“環境への配慮”という面から見てみると、場合によっては過剰に感じられるサービスかもしれません。そのため、環境負荷の少ないプラスチック素材(バイオマスプラスチックなど)を使用したり、素材の厚みを薄くして使用するプラスチックの量を削減したりと、各企業さまざまな工夫や試行錯誤をしています。

地球温暖化への対策が世界中で急務となっている昨今において、私たち一人ひとりが「自分にできること」をおこなっていくことが、持続可能な社会をつくる一歩になります。そのためには、“機能性”や“便利さ”、“コスト”のみを追求するのではなく、それらと“環境負荷”のバランスをうまくとっていくことが重要です。
もちろん、ただ“環境に優しい”だけでは良いパッケージとはいえません。環境負荷低減をベースに、必要十分に高い機能や便利さなどを兼ね備えたパッケージ開発に向け、これからもザ・パックは取り組んでいきます。


総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

blog_113_6l.jpg

これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

  • LINEで送る
  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
お問い合わせ

当Webサイトでは、サービス向上を目的として、クッキーを使用しています。クッキーの利用にご同意いただける場合は、「同意する」ボタンを押してください。クッキーの使用・扱いに関する詳細等はクッキーについてをご覧ください。