抗菌・抗ウイルス加工のご紹介

昨今、電車のつり革やエレベーターのボタン、タッチパネルなど日ごろ私たちが触れる様々な場所に「抗菌」という表示が増えてきました。
更に人によっては買い物で購入した商品や、通販で届いた段ボール箱についても、万が一ウイルスや菌が付着していたら、と心配される声もあるそうです。
安心して消費者の方にパッケージを手に取っていただくため、紙袋・紙箱・段ボールなど様々なパッケージに対して抗菌、抗ウイルス加工を施すため開発を続けています。
今回は、現在ご提案可能な抗菌・抗ウイルスパッケージについてご紹介します。

抗菌、抗ウイルスとは

これらの「ＳＩＡＡマーク」を目にしたことはあるでしょうか。
一般社団法人抗菌製品技術協議会において、抗菌・防カビ・抗ウイルス加工製品に関する品質や安全性などのルールに適合した製品のシンボルマークとして、これらのマークを認証しています。
安全性に関しては、飲み込んだ時の有害性、皮膚への刺激性、遺伝子（ＤＮＡ））への影響、アレルギーなどの安全性試験を確認したうえで認証が行われています。
品質に関しては抗菌、抗ウイルスでそれぞれ基準があり、以下にご紹介していきます。

・抗菌
抗菌とは製品の表面で長期間細菌の増殖を抑制することを指し、殺菌・除菌（細菌を一時的に死滅・除去する）とは明確に区別された機能です。また、カビやウイルスに対抗する機能も持っていません。
国際標準ISO22196に準じて行われた試験で、加工されていない製品と細菌の増殖度合いを比較した数値（抗菌活性値）が2.0以上であれば抗菌効果があると規定されています。

・抗ウイルス
抗ウイルスとは製品の表面で特定ウイルスの数を減少させることを指します。
病気の治療や予防を目的とするものではなく、また抗菌や防カビの効果とも異なります。
国際基準ISO21702の試験を実施し、加工されていない製品と比較して抗ウイルス活性値が2.0以上であれば、抗ウイルス効果があると規定されています。

参考：一般社団法人　抗菌製品技術協議会

ザ・パックでは2020年9月に一般社団法人抗菌製品技術協議会に入会し、ＳＩＡＡ登録の抗菌・抗ウイルス加工を施したパッケージに関しては、ＳＩＡＡ抗菌・抗ウイルスマークを表示できるようになりました。

パッケージ種類別　加工内容のご紹介

ザ・パックにご依頼いただくと、箱や袋など様々な種類のパッケージ資材に抗菌・抗ウイルス加工を施すことができる、というメリットがあります。
パッケージの種類別に抗菌・抗ウイルス加工を施すメリット共にご紹介します。

・段ボール


輸送時に不特定多数の人たちの手が触れる可能性の高いパッケージですが、表面に抗菌・抗ウイルス加工を施すことができます。
ＥＣ（オンライン）でのお買い物が増えている今、より安心して商品を受け取っていただくことに繋がります。

・紙箱


紙箱、中でも特に商品パッケージは、店頭に陳列されている間に多くの方が手に取る可能性があります。紙箱の表面に抗菌・抗ウイルス加工を施すことができます。
店頭で安心して手に取ってお買い物を楽しんでいただくために、大きなメリットとなります。

・紙袋


直接手に触れる機会も多く、お買い物から持ち帰った後室内に持ち込む際少し気になる、という声もあります。
紙袋の本体部分だけでなく、MF-H（10ミリ幅平紐）の持ち手（ハンドル）にも抗菌加工が可能です。
参考：MF-H（10ミリ幅平紐）

・不織布


エコバッグやギフトラッピングに使われることが多い素材に、抗菌素材を練りこみ抗菌効果を付与させました。
抗菌生地は既存の在庫がなく、ある程度まとまった量が必要となりますので、詳しくはお問い合わせください。（2021年6月現在）
例えば、食事などの際マスクを外した時の収納用として使えるマスクポーチは繰り返し使うことが多いと思います。抗菌効果のあるより安心な素材で製作してみてはいかがでしょうか。
※抗菌加工のみ、対応可能です
※ＳＩＡＡマーク対象ではありません

・ポリ袋


生地自体に抗菌・抗ウイルス素材を練りこんでいるため、擦れたり洗ったりした後も効果が持続しやすく、表面も裏面も効果がある点が特徴です。
ポリ袋の本体部分だけでなく、持ち手（ハンドル）部分を抗菌素材にすることも可能です。
使用せず長期間保管した場合に抗菌材由来の白粉が露出する素材変化はありますが、試験済みで安全性などに問題はありません。
ショッパーやギフト袋、ポーチ等に加工が可能で、様々なシーンで繰り返しリユース（再利用）されるパッケージです。より清潔に、安心して何度でも使用していただけるのではないでしょうか。
※抗ウイルス素材はＳＩＡＡマーク対象ではありません（2021年6月現在）

抗菌加工サンプルご紹介

ザ・パックで作成した抗菌加工のサンプルをご紹介します。


こちらは配送用の段ボールをイメージしたサンプルです。白地の段ボール素材に抗菌加工を施しました。
公的に認められた認証マークである「ＳＩＡＡマーク」をよく見える位置にわかりやすく表示することで、手にする方への安心感を高めています。
また、環境配慮の面から植物由来成分を配合した水性フレキソインキで印刷をしており、「ボタニカルインキ®マーク」を並べて表示しています。
人にも地球にも配慮された配送パッケージの導入はいかがでしょうか？

※全体のグラフィックデザインの表現手法は、現在開発段階です。（2021年6月現在）


こちらは不織布やポリ素材で作ったマスクケースのサンプルです。
どちらも生地自体に抗菌素材を練りこんでいるため、生地の表裏両面に抗菌効果があり、また効果が持続しやすいというメリットがあります。
ポリ素材は、全面にグラフィックデザインの印刷が可能です。チャックが付いているため、開け閉めも簡単に行えます。
不織布素材はホックを付けたり巾着にしたり、織ネームを縫い付けたりと、様々な加工をプラスすることができます。

画像で掲載した3点のサンプルはもちろん、各種抗菌加工サンプルをご覧になりたい場合は、下記商品問い合わせフォームにご記入下さい。
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