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「レジ袋有料化」から1年 脱プラスチックのその後

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「レジ袋有料化」から1年 脱プラスチックのその後

2020年7月1日より、レジ袋(プラスチック製買物袋)の有料化が実施され、私たちの日常生活はこの1年で大きく変化しました。
経済産業省:プラスチック製買物袋有料化
スーパーマーケットやコンビニエンスストアをはじめ、買い物袋を有償で提供する店舗もあり、環境配慮の意識から、または袋代の節約等の様々な理由で、日常的に意識して「エコバッグ」を持つようになった方も多いのではないでしょうか。
また、買い物袋以外の製品でもできるだけプラスチック製品を使わない、減らすことを目標にした取り組みが増えています。

「レジ袋有料化」から1年経った今、パッケージにまつわる変化についてご紹介していきます。

消費者のマインド変化について

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環境省が2020年11月に行った調査で、買い物時に買った品物を入れるためのマイバッグ(エコバッグ)を持っている人は、「複数持っている」が72.4%、「1つ持っている」が21.3%となり、1枚以上エコバッグを保有している人は93.7%という結果になりました。
また、マイバッグを「常に携帯している」人は約半数の51.9%でした。「たいがい携帯している」人の32.6%と合わせると、9割近い方が外出時の買い物などに備えてマイバッグ(エコバッグ)を携帯して生活していることが分かります。
参考:環境省 令和2年11月レジ袋使用状況に関するWEB調査

エコバッグの選択肢は多様化し、小さく畳めてポケッタブルになるもの、カラーバリエーションが豊富なもの、サステナブルな生地を用いたものなど、消費者のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことができるようになりました。
ザ・パックでも以前からポリエステルやコットン素材のエコバッグを製作してきましたが、より今の時代にあった様々なエコバッグのご依頼をいただくことが増え、商品やノベルティとして作成いたしました。
このように“レジ袋有料化の対応としてのエコバッグ”に関しては、この1年で、各々が無理なく楽しんで生活に取り入れられるスタイルに定着してきたのではないでしょうか。
今後はより一層、多くの消費者にとってエコバッグを持つことはあたりまえになっていき、より便利さを追求したものや、環境負荷を抑えた素材開発、より個性を表現するファッションアイテムなどに多様化していくと予想されます。

エコバッグの普及スピードと比べてそこまで大きな変化が見られなかったのは、食品容器や商品パッケージ等のプラスチック製品の使用に関する意識かもしれません。
ちょうどコロナ禍の影響を受けた1年ということもあり、宅食・テイクアウトの増加、衛生面から個包装の徹底などで、自身の生活を振り返ってもお弁当容器やお惣菜トレー、パンの個包装などプラスチックごみの量はほとんど減らず、むしろ増えてしまった程に感じた方もいるのではないでしょうか。
そのような中でも、スーパーやコンビニなどでは日常的に紙製パッケージ等の環境負荷の少ない製品を見かけるようになりました。
今後、環境にやさしいパッケージを使っていることを理由に店舗・商品を選択する、という消費者マインドがもっと広まれば、より一層「脱プラスチック」の取り組みの需要が増えていくと考えています。

事業主、店舗側のマインド変化について

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ESG、脱炭素経営などのワードを耳にしたことはあるでしょうか。
昨今、企業はただ利益を上げるだけでなく、SDGsや脱炭素などの環境問題、社会問題に企業としてどのように取り組んでいるかということについても注目されています。
企業内で「SDGsチーム」を編成するなどして、各事業間で連携した取り組みを進めている企業も増えています。

環境省が令和元年5月に策定したプラスチック資源循環戦略のマイルストーンには、“2030年までにワンウェイプラスチックを累積25%排出抑制する”、“2025年までにリユースリサイクル可能なデザインに”などの具体的な数値目標が掲げられています。
各企業や自治体、団体がそれぞれ、このマイルストーンの数値等を参考に自社製品や事業内容の改善に取り組んでおり、事例として登録があったものに関しては下記リンク先に紹介されています。
プラスチックスマート Plastics Smart - 環境省

新聞やニュース等でも意識して見ていると日々新しい情報が発信され、状況が更新されていくことが分かります。
レジ袋有料化をきっかけに消費者の意識が変わっていることから、今後は各企業の取り組みも加速していくことが予想されます。

実際に消費者と対面することの多い店舗ではどんな変化があったでしょうか。
当初レジ袋有料化が施行されたころはオペレーションの変更の手間や、レジでのクレーム・トラブルなどがニュースになるなど、混乱した様子が目立ちました。
コロナ禍ということもありエコバッグの衛生面を心配する声や、万引き増加などの残念な影響も無視できませんでした。
1年経過した今、これから行くお店ではエコバッグが必要か否かなど、消費者側もある程度予測して買い物に出かけることができるようになり、必要があれば袋を購入するということにも大きな抵抗を感じなくなったことで、トラブルは減少しているように思います。
店舗としてはサービスとして提供するべきか、提供するならどのような買い物袋を使用すべきか、など今後も継続して考えるべき課題になっていくと思います。

脱プラスチック課題の解決策

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「レジ袋有料化」はそもそも、身近な存在であるレジ袋について考えることを通して、「ライフスタイルへの変革を促すこと」が目的とされていました。
その点では、確かに効果があったものと思われます。
ですが、現状のままで終わりではなく、プラスチック資源循環戦略や海洋プラスチック問題への対応、脱炭素社会の実現に向けては今後も継続してより一層踏み込んだ取り組みが必要となります。
ここではザ・パックからご提案可能な脱プラスチック課題への解決策の事例を一部ご紹介します。

・紙製パッケージへの切り替え
紙製パッケージの中でもリサイクルに適した紙袋、紙箱のご提案や、古紙含有率の高い素材開発など、より環境にやさしい取り組みへ進化し続けます。
詳しくはこちら↓
【リサイクル】紙製パッケージの再資源化

・バイオマスプラスチック、生分解性プラスチック
環境負荷の少ないプラスチック素材として、生物由来であるバイオマスプラスチックや、微生物の働きで水と二酸化炭素に分解される生分解性プラスチックの活用についても取り組んでいます。
詳しくはこちら↓
【バイオマスプラ・生分解性プラ】環境負荷の少ないプラスチック素材について

・紙製食品容器
食品が直接触れるパッケージを製造できる設備を備え、お弁当やお惣菜などのテイクアウトやコンビニのホットスナックなどのパッケージを製造しています。
詳しくはこちら↓
【テイクアウト・デリバリー】今、おすすめしたい食品容器とは

・紙製軟包装
紙に様々な素材を貼り合わせたり塗布したりすることによって、軟包装に必要とされるバリア性、防湿性、遮光性、衛生性などを付与することができ、プラスチックから紙への代替を可能にしています。
詳しくはこちら↓
紙製軟包装「クラフトシリーズ」とは


その他、ザ・パックではお客様のご要望や、課題に対応した既存の製品の開発など、ソリューションを組み合わせたオーダーメイドパッケージのご提案を得意としております。
SDGsや脱炭素などのパッケージにまつわる取り組みでお困りのことがあれば、私たちパッケージのプロにどうぞお任せください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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