つつむを知る

  1. HOME
  2. つつむを知る
  3. 事例紹介 その他 展示会
  4. 『ヒャクネン石鹸』のレトロなパッケージが誘う、記憶の中の昭和風景 ―ザ・パックデザイナーが「昭和100年パッケージ展」で問いかける未来 Part1―

『ヒャクネン石鹸』のレトロなパッケージが誘う、記憶の中の昭和風景 ―ザ・パックデザイナーが「昭和100年パッケージ展」で問いかける未来 Part1―

タ グ 
  • LINEで送る
  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
『ヒャクネン石鹸』のレトロなパッケージが誘う、記憶の中の昭和風景 ―ザ・パックデザイナーが「昭和100年パッケージ展」で問いかける未来 Part1―

もしも「昭和」が続いていたとしたら、どのような景色が広がっていたでしょうか?
そんなユニークな問いかけをテーマにした「昭和100年パッケージ展」が開催されました(開催期間:2025年12月23日~30日/主催:公益社団法人 日本パッケージデザイン協会)。過去と未来、そしてパラレルワールドとしての「もう一つの昭和」が交錯する、創造性あふれるパッケージデザインの祭典です。

「昭和100年パッケージ展」は、2025年が昭和100年にあたることにちなみ、昭和の時代を彩り、私たちの生活に深く影響を与えた商品パッケージのアーカイブ展示に加え、現代のパッケージデザイナーたちが「昭和」をテーマに、多様な視点から創作した作品を展示するものです。これまでの時代の変化を振り返りつつ、現代の解釈を通して「もう一つの昭和」を提示し、さらにこれからの未来に想いを馳せる、昨今のレトロブームにも呼応した内容となっています。
参照:8/02/CUBE/昭和100年パッケージ展

ザ・パックからもパッケージクリエイターが3名参加し、2点の作品を出展いたしました。今回から2回にわたり、出展作品に込められた想いや制作の舞台裏をインタビュー形式でご紹介します。

パッケージクリエイタープロフィール

blog_189_2.jpg
blog_189_3_ザ・パック_デザイン担当_高田.jpg
2018年入社。東日本のお客様を中心に、パッケージに関わるデザインからディレクションまで幅広く手掛ける。食品、土産菓子、アパレル、キャラクター関連など、その担当分野は多岐にわたり、さまざまな業界のパッケージデザインに携わった経験を持つ。

昭和のレトロなデザインからインスピレーションを得る ~ユニークな形状と色彩の探求~

blog_189_4_昭和100年パッケージ展_ヒャクネン石鹸_展示の様子.jpg

昭和初期のノスタルジーを誘う『ヒャクネン石鹸』

――今回の「昭和100年パッケージ展」で高田さんが出展した『ヒャクネン石鹼』。この作品のデザインテーマやコンセプトについて教えてください。

ザ・パック 高田:
昭和初期、まだ石鹸が一般家庭にひろく普及していなかった時代に思いをはせ、「特別感を演出するタイルモチーフの石鹸用パッケージ」をテーマにデザインしました。当時の文化住宅のインテリアを思わせるような、和洋折衷の雰囲気を意識しています。

――日本伝統の様式と西洋のデザインが融合していく昭和初期の日本の文化や生活様式に着想を得たのですね。着想のきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

ザ・パック 高田:
私の祖母の家にある「お風呂のタイル」や「窓ガラスの模様」など、平成や令和の時代ではなかなか見られなくなったレトロなモチーフから着想を得ました。そこから、私が実際に目で見て心動かされた“リアルな昭和”を表現することを目指して作品づくりを行いました。

――デザインするにあたり、昭和のパッケージデザインから取り入れた要素としてはどのようなものがありますか?

ザ・パック 高田:
「見た人の記憶に残るユニークな形状」や「色の使い方」です。特に昭和のお菓子のパッケージデザインは、これらの要素が上手く取り入れられていて、大変参考になりました。

――「タイルモチーフの石鹸」というアイデアにはどのようにたどり着いたのですか?

ザ・パック 高田:
「銭湯」というキーワードからイメージをひろげていきました。最終的には、昭和時代に普及した“清潔さ”の象徴として、レトロ感のある「タイル」と「石鹸」をモチーフとして選び、組み合わせることで、頭の中で描いていたイメージをより具体的なかたちに落とし込むことができました。

デザインに込めた想いと、細部に宿るこだわり

blog_189_5_昭和100年パッケージ展_ヒャクネン石鹸_2種類.jpg
――作品に込めた想いや、伝えたいメッセージを教えてください。

ザ・パック 高田:
このデザインを通して、ご覧になった方それぞれの心の中にある、「おばあちゃん家のお風呂」や「昔通った銭湯」など、懐かしい光景が思い浮かぶことを目指しました。昭和時代を実際に過ごされた方にも、私のように平成以降に生まれた方にも、何か感じていただけるものがあればと思い、制作しました。

――単なる物入れとしてのパッケージではなく、手に取る人の心に温かい記憶や感情を呼び覚ますような、情緒豊かなオリジナルパッケージを追求したのですね。高田さんの作品は、レトロな雰囲気でどこか懐かしく、それでいて現代の私たちの感性にも響くデザインのように感じられます。
「パッケージ」としてアイデアをかたちにするにあたってはどのような点にこだわりましたか?


ザ・パック 高田:
手に取ってみたくなるようなサイズ感やユニークな形状になるように意識しました。また、紙素材でありながらも、まるで本物のタイルのような質感を再現することにもこだわりました。具体的には、透明インクの厚盛り加工を施すことで、タイルを連想させる感触や凹凸を表現しています。

――そのような細部にわたるこだわりこそが、パッケージの価値を高め、人々の心をつかむデザインにつながるのですね。

ザ・パック 高田:
中に入れる石鹸は本物のようなモックアップを制作し、パッケージとしてのリアリティも追求しました。今回は展示用の作品として制作したため、展示会場での見栄えや、来場者の目を引くことも意識しています。

blog_189_6_昭和100年パッケージ展_ヒャクネン石鹸_中身.jpg

人と人をつなぐパッケージの力

blog_189_7_昭和100年パッケージ展_ヒャクネン石鹸_整列.jpg
――今回の展示会に参加してどのような気づきや学びがありましたか?

ザ・パック 高田:
実際に展示会場に足を運び、他の出展者の方の作品を見ることで、自分には思いつかなかったアイデアにたくさん触れることができました。日常業務のなかで、アイデアが凝り固まっていると感じることもあるので、もっと世の中のデザインに触れて、引き出しを増やしていくことを続けたいと思いました。

――高田さん自身が、より深くデザインと向き合うきっかけにもなったのですね。

ザ・パック 高田:
ひとつの作品に対してじっくりと時間をかけてリサーチを行い、それをかたちにする楽しさを改めて味わうことができました。また展示会場では、来場者の方々から直接、さまざまな反応をいただくことができ、これも大変貴重な経験となりました。今回の機会に関わってくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。

――最後に、高田さんにとって「パッケージ」とは何ですか?

ザ・パック 高田:
パッケージデザインには、人の心を動かし、人と人とをつなげる力があると思っています。たとえば、売り場で心ときめくパッケージに出会い、手に取る喜びや、大切な誰かの顔を思い浮かべながら、心を込めて選んだ商品をギフトパッケージに包む、そのかけがえのない体験。昨今のデジタルが主流の世の中であっても、パッケージは私たちの暮らしから消えることなく、その役割を果たし続けると確信しています。

――デジタル化が急速に進む現代において、リアルな体験や感情はますます価値を持つようになっています。単に商品を包むだけではない、パッケージが持つコミュニケーション媒体としての役割や価値が、今後さらに重要性を増していくのではないでしょうか。

パッケージデザインで、ブランド価値を最大化

blog_189_8.jpg
今回は、「昭和100年パッケージ展」に出展したザ・パックのパッケージクリエイター・高田の作品を通して、そのデザイン哲学とオリジナルパッケージにかける情熱をご紹介しました。

高田が手掛けた『ヒャクネン石鹸』は、レトロな雰囲気で目を引くだけでなく、見る人の記憶や感情に訴えかける力を持っています。そして、その背後には、過去のデザインから学び、現代の技術と感性で再構築する「温故知新」の精神と、細部までこだわり抜く職人技が息づいています。

ザ・パックには、幅広い分野で活躍し、お客様の課題解決に真摯に向き合うパッケージクリエイターが多数在籍しています。商品の魅力を最大限に引き出し、ブランド価値を高めるオリジナルパッケージ製作をお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせフォームからザ・パックにご相談ください。
パッケージに関する幅広い知見のなかから、お客様のビジネスを成功に導くために最適なソリューションをご提案させていただきます。

blog_189_9.jpg

これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

※本事例は2026年1月時点の情報です

  • LINEで送る
  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

メールマガジン

メールマガジン

パッケージの最新情報を
お届けします。

CONTACT

パッケージの製作、量産など、お悩みを何でもお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

当Webサイトでは、サービス向上を目的として、クッキーを使用しています。クッキーの利用にご同意いただける場合は、「同意する」ボタンを押してください。クッキーの使用・扱いに関する詳細等はクッキーについてをご覧ください。