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【事例紹介〈神戸須磨シーワールド様〉:前編】「まだない」を「かたち」に!ゼロから始めるオリジナルパッケージ製作

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【事例紹介〈神戸須磨シーワールド様〉:前編】「まだない」を「かたち」に!ゼロから始めるオリジナルパッケージ製作

商品を手にした時のワクワク感、思い出を持ち帰る喜び。そのすべてを彩るのが「パッケージ」です。私たちの生活に溶け込みながらも、その秘められた力に気づくことは少ないかもしれません。
パッケージは単に商品を包む入れ物ではありません。それは、ブランドの顔となり、消費者の感情を動かし、ときには環境への配慮など企業やブランドの姿勢を示す重要な媒体となります。

本記事では、2024年6月にグランドオープンを迎えた「神戸須磨シーワールド」様と、ザ・パックが共につくり上げたオリジナルパッケージ開発の舞台裏に迫ります。
具体的なかたちが見えない段階から、どのようにプロジェクトを推進し、付加価値の高いオリジナルパッケージを生み出したのか。お客様とザ・パックの営業担当者、設計担当者へのインタビュー形式で、その秘話をご紹介します。
※設計担当者は後編で登場

<神戸須磨シーワールド様について>
2024年6月1日、神戸市立須磨海浜水族園の跡地に、新しく誕生した大型水族館「神戸須磨シーワールド」様。西日本で唯一シャチを飼育しているほか、イルカ、ペンギン、アザラシなど、多彩な海の生き物たちと出会える体験型施設です。「『つながる』エデュテインメント※水族館」をコンセプトに、生き生きとした生命の輝きや生態を、ありのままに心と体で感じられる空間を提供しています。
※“エデュテインメント”とは、学び「Education(エデュケーション)」と 遊び「Entertainment(エンターテインメント)」を融合した、「楽しみながら学ぶこと」を表現した造語
参照:神戸須磨シーワールド 公式ホームページ

対談者紹介

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blog_191_3l_神戸須磨シーワールド_佐藤様.jpg
1987年に三井観光株式会社札幌グランドホテル(現 株式会社グランビスタホテル&リゾート)に入社。
勤務年数38年。
【主な経歴】
2014年:鴨川シーワールド 売店支配人
2019年:ハイウエイー事業 支配人
2023年:神戸須磨シーワールド開発プロジェクト室 担当部長
2024年:神戸須磨シーワールド 料飲売店支配人
2025年:神戸須磨シーワールド 売店支配人

blog_191_4l_ザ・パック_営業担当_川北.jpg
2022年入社。現在は関西地域のお客様を中心に営業を行う。
2023年より神戸須磨シーワールド様のパッケージ開発に携わる。

リニューアルオープンへの挑戦 ~神戸須磨シーワールド様との出会い~

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――神戸須磨シーワールド様との最初の接点について教えていただけますか?

ザ・パック 川北:
神戸市立須磨海浜水族園様が民営化され、神戸須磨シーワールド様としてリニューアルされるという情報を知り、ぜひザ・パックも協力させていただきたいという思いから、お電話でご連絡しました。「オリジナルパッケージをご提案したい」という申し入れを快く受け入れてくださり、お電話をしてから約1週間後には対面での打ち合わせの機会をいただきました。

――リニューアルオープンという一大プロジェクトに関わることになったわけですが、当時、神戸須磨シーワールド様はどのような状況で、川北さんはどのような課題を感じましたか?

ザ・パック 川北:
リニューアルオープンということもあり、神戸須磨シーワールド様側ではこれから必要となる資材がまだまったく決まっていない状況でした。お土産ショップの規模や提供されるフードメニューも未定でしたので、紙袋や食品一次容器など、オープンに向けて必要になると思われる資材を、こちらから積極的にご提案すべきだと感じました。

――神戸須磨シーワールド様としては、パッケージ製作にあたってどのような点を課題に感じられていましたか?

神戸須磨シーワールド 佐藤様:
水族館事業として海洋プラスチック問題に対応するため、「プラスチック素材から紙素材への転換」が課題でした。

「まだない」を「かたち」にする提案力 ~お客様との共創~

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――必要な資材やオリジナルパッケージのイメージがまだ具体的に決まっていない状況で、どのように提案を進めていったのでしょうか?

ザ・パック 川北:
神戸須磨シーワールド様の状況を把握し、これから必要となる資材を先回りしてご提案することを特に意識しました。多岐にわたるアイテムが必要となることが予想されたため、お客様とのやりとりでは常にレスポンス速度を大切にしていました。打ち合わせについても、一方的にこちらから提案するだけでなく、その場でお客様の意見を聞いて一緒に修正や変更をしていくことで、お互いにイメージが固まっていきやすかったと思います。

――オリジナルパッケージを“共につくり上げていく”ことを意識していたのですね。実際にパッケージを製作していく過程で、特に心がけたことはありますか?

ザ・パック 川北:
パッケージが「現場で本当に使いやすいか」という視点を重視するよう心がけました。たとえば、ポテトやポップコーン用の容器であれば、売り場での作業をシミュレーションし、サイズや形状などの仕様を決めていきました。

――「環境対応」という課題に対しては、どのような提案を行いましたか?

ザ・パック 川北:
先ほど佐藤様が仰っていた通り、神戸須磨シーワールド様は環境問題に対する意識がとても高いお客様です。そのため、紙袋や食品一次容器で使用する紙素材については森林認証紙を使用する提案を行いました。また、スタンプラリー台など、プラスチック製であることの多い大型の什器類も紙製で提案しています。
一方で、環境に配慮しながらも、「神戸須磨シーワールド様らしい特徴」のあるオリジナルパッケージにしていただきたいと考えていました。そのため、紙袋については、ハンドル部分への印刷やロングハンドル※仕様など、細かな仕様にもこだわった提案を心がけました。
(※ロングハンドル:紙袋で使用する一般的なハンドルより長いハンドル)

――ザ・パックからの提案で印象に残っていることはありますか?

神戸須磨シーワールド 佐藤様:
紙袋のハンドルの種類や色展開を複数見せていただいたことが印象に残っています。それにより、製作するパッケージを具体的にイメージすることができました。

――打ち合わせや見本帳、サンプルなどを通して、細かな部分までイメージを共有することで、「“まだない”具体的なイメージ」を「オリジナルパッケージという“かたち”」に落とし込んでいくことができたのですね。

デザイン性と使いやすさの融合 ~好評を博したオリジナルパッケージ~

blog_191_7l_神戸須磨シーワールド様_オリジナルパッケージ.jpg ▲神戸須磨シーワールド様のオリジナルパッケージ・什器の一部(オープン後に製造したアイテムも含む)

――神戸須磨シーワールド様のオリジナルパッケージの受注が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

ザ・パック 川北:
お客様に納得していただけるものができたと思い、本当にうれしかったです。同時に、非常に重要なオープン時の資材を任せていただいたことへの責任感も強く感じました。

――今回製作した神戸須磨シーワールド様のオリジナルパッケージで、特に「画期的だった」「ユニークだった」と感じる特徴があれば教えてください。

ザ・パック 川北:
佐藤様も印象に残っていると仰ってくださっていましたが、紙袋のハンドル部分には特にこだわりました。小サイズと中サイズにはハンドル印刷を施し、大サイズは持ち運びがしやすいように通常よりも長いロングハンドルを採用しています。

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▲神戸須磨シーワールド様オリジナルの紙袋(大サイズにはロングハンドル、中サイズ・小サイズにはオリジナル印刷入りハンドルを採用)

ザ・パック 川北:
また、スタンプラリー台やぬいぐるみ展示台を紙製で製造したこともユニークな点だと思います。これらは館内各所に設置され、お客様の目につきやすいアイテムとなったため、「紙でできている」ということから神戸須磨シーワールド様の環境への取り組みを来館者にアピールする媒体のひとつになったと思います。

blog_191_9l_神戸須磨シーワールド様_オリジナルの「スタンプラリー台」と「ぬいぐるみ展示台」.jpg▲神戸須磨シーワールド様オリジナルの「スタンプラリー台(画像左)」と「ぬいぐるみ展示台(画像右)」

――紙でできたスタンプラリー台やぬいぐるみ展示台が、企業としての姿勢を示すツールとしての役割も果たしているのですね。
今回製造したパッケージについて、社内外での評価や反応はいかがでしたか?


神戸須磨シーワールド 佐藤様:
紙袋や什器だけでなく、料飲部門の資材も手掛けていただいていますが、社内でのデザイン性や使い勝手に関する評価は高いです。
来館者の方からも、料飲部門の資材をはじめとする「映える」パッケージが人気です。特に、ハンドルに印刷が入っている小サイズの紙袋はニーズが高く、使用量も1番多いです。

――川北さんもオリジナルパッケージに関する評判は耳にしていますか?

ザ・パック 川北:
神戸須磨シーワールド様から使いやすさやパッケージのデザインに対するお褒めの言葉をいただいたり、来館者の方が高く評価してくださっているのをSNSなどで知ったりすることが多くあるので、大変うれしく感じています。

予期せぬ出来事への対応

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――プロジェクトの進行中、予期せぬ出来事や印象的なエピソードはありましたか?

神戸須磨シーワールド 佐藤様:
オープン1年目である2024年に、シャチやイルカのぬいぐるみが当たるくじ引きの景品を載せるぬいぐるみ展示台が損傷してしまったことです。何度も何度も修繕を繰り返し、何とか1年維持することができました。

ザ・パック 川北:
実は、今回のような大きな移動式の紙製什器を製作するのは、ザ・パックにとっても初めての挑戦でした。お客様にヒアリングを重ね、デザインも形状もすべてオリジナルでつくり上げたのですが、実際に使っていただくなかで、什器に想定以上の負荷がかかってしまっていることがわかりました。そこで、使われている現場を何度も確認させていただき、修繕や設計変更を重ねました。その甲斐あって、現在もぬいぐるみ什器として活躍してくれています。

――川北さんにとって、プロジェクトを進行していくなかで他に予期せぬ出来事はありましたか?

ザ・パック 川北:
グランドオープンに向けて、必要な資材が少しずつ固まっていくなかで、突然の提供メニュー変更や資材の追加が何度か発生したことです。お客様側もメニュー開発で試行錯誤されていたことは承知していましたので、やむを得ない部分もありましたが、オープン日が迫るなかで、オリジナルパッケージの製造を確実に間に合わせるためのスピード感が特に求められました。

――新しい施設のオープンにあたっては、商品やメニューの開発がパッケージ製作と並行して進むことやオープン直前まで不確定要素があることも多いですよね。それらの出来事に対して、川北さんはどのように対応されたのですか?

ザ・パック 川北:
新しいメニューが決まるたびに、その商品に合わせた資材案を迅速にまとめてご提案しました。特に意識したのは、お客様がすぐに仕様を決定できるよう、バリエーションを持たせた複数のご提案をお持ちすることです。これにより、お客様は具体的な選択肢のなかから、イメージに合うものを効率的に選ぶことができ、結果的にスピーディーな進行につながったと思います。

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ここまで、神戸須磨シーワールド様とのオリジナルパッケージ開発において、営業担当の川北がお客様と共に歩み、さまざまな課題を乗り越えてきた軌跡をご紹介しました。まだ具体的なイメージが固まっていない状況から、お客様の想いを「かたち」にする提案力。そして、予期せぬ変化にも素早く対応する柔軟な姿勢。こうした姿勢こそが、単なるパッケージづくりを超え、お客様のビジネスに新たな価値を生み出す源泉となるのです。
続く後編では、具体的な事例を通して、ザ・パックのパッケージクリエイターたちがどのようにアイデアを具現化したのかを深掘りしていきます。どうぞご期待ください。

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイデアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

※本事例は2026年2月時点の情報です

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