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【フェーズフリー】災害時の消費者ニーズに応える“かたちが変わる”パッケージとは

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【フェーズフリー】災害時の消費者ニーズに応える“かたちが変わる”パッケージとは

9月1日は「防災の日」です。
2023年は関東大震災からちょうど100年の節目であり、2024年の年初には能登半島地震が発生しました。その影響もあり、消費者の防災意識は高まっています。地震や洪水、土砂災害など、予測できない自然災害への備えは、政府や自治体だけでなく、個人や企業にとっても重要なテーマです。

そこで、今回から2回にわたって「防災市場」をテーマにした記事を掲載します。
1回目となる今回は、防災セットや備蓄品ニーズの高まりや災害時に役立つパッケージアイデアについてご紹介します。

防災セット・備蓄品ニーズの高まりと、企業が取り組む意味

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農林水産省によると、過去の事例から、災害発生からライフライン復旧まで1週間以上を要するケースがほとんどだと報告されています。また、災害時には災害支援物資がスムーズに届かないことや、スーパーやコンビニで食品が手に入らないことも想定されます。そのため、最低でも3日分から1週間分の食品の備蓄が望ましいといわれています。

家庭における食品備蓄の例は、以下の通りです。

  • 飲料水:最低でも3日から1週間分(1人1日3リットルが目安)
  • 主食:米や乾麺、カップ麺、パックご飯など
  • 主菜:レトルト食品や缶詰
  • 副菜やその他の食材:日持ちする野菜類や調味料、梅干しやのり、乾燥わかめ、インスタントみそ汁や即席スープ、野菜ジュースや果汁ジュース、菓子類など

参照:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」(2019年3月)

さらに、衛生用品、携帯トイレ、電池、懐中電灯、ラジオ、紙・プラスチック製食器、モバイルバッテリーなどの日用品や非常事態(停電や断水など)に備えたアイテムも不可欠です。

しかし、これらの備蓄品をすべて用意するのは時間と労力がかかるため、十分な備蓄がおこなわれていないケースもあります。そのため、さまざまな企業から基本的な備蓄品をまとめた「防災セット」が企画・販売されています。
防災セットを活用することで、消費者は少ない手間で備蓄をおこない、災害時に備えることができます。また、既存の商品を防災セット用や備蓄用にパッケージを変えて販売することは、企業にとっても販路拡大・新たな顧客獲得の機会となります。

防災セットや備蓄品のパッケージには、内容物を長期間保護できる耐久性が求められます。さらに、「パッケージ自体が災害時に役立つ」「持ち運びやすい」などの工夫を施すことで、パッケージの有用性が高まり、商品価値をより向上させることができます。

ここからは、設計を工夫し“かたち”を変えられるようにすることで有用性を高めるパッケージアイデアをご紹介します。

災害時に役立つ有用性の高いパッケージとは

①「備品」に変身するパッケージ

はじめにご紹介するのは、災害時に役立つ「備品」に変身するパッケージです。
防災セットや備蓄品の段ボール製外装箱を想定したパッケージで、組み立て方を変えるとごみ箱や椅子※に姿を変え、車中避難や避難所での生活に役立てることができます。

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ごみ箱は袋を掛けて固定できる点がポイントです。椅子は側面(長辺)上部が段ボール二重構造になっているため、見た目以上の強度があります。
※椅子として使用できるようにする場合、耐荷重のテストが必要です。また、一般消費者への販売に際しては「家庭用品品質表示法」に則った表示が必要になります。
ご紹介したアイテム以外にも、仕様・設計次第でさまざまな「備品」に変容するパッケージをご提案可能です。

防災セットや備蓄品を家庭で保管する際、保管場所によっては日常的に外装箱が目に入ることもあります。そのため、シンプルでモダンなパターンや色使いを採用するなど、インテリアに馴染みやすいデザインにするのがおすすめです。そうすることで「備品」に変身したあとも、より長い期間活用してもらえるかもしれません。

②「持ち手が出せる」パッケージ

次にご紹介するのは、「持ち手が出せる」パッケージです。
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備蓄時は四角形の箱ですが、フタ部分を組み替えることで持ち手が出てくる2way仕様になっています。

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このパッケージの持ち手部分は二重の段ボールでつくられているため、内容物が重くても問題なく運搬可能です。また、持ち手は収納可能であるため、省スペースで積み重ねて保管することもできます。

防災セットや備蓄品は重くて体積も大きくなりがちですが、このパッケージを採用することで最低限のスペースで保管でき、持ち運びもしやすくなります。一般家庭向けとしてだけでなく、備蓄品を大量に保管し、災害時には施設内での持ち運びが必要な企業や公共施設向けにも最適です。

おわりに~消費者の行動変容につながるパッケージ~

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設計を工夫し“かたち”を変えられるようにすることで有用性を高めるパッケージアイデアをご紹介しました。

パッケージに工夫を加えることは、商品価値向上につながります。パッケージを単なる包装資材として捉えるのではなく、パッケージも商品の一部として有用性を高める工夫をすることで、消費者が購入を決めるポイントとなるかもしれません。

また、消費者のニーズに即した防災セットや備蓄品を企画・販売し、消費者に「欲しい!」「家に置いておきたい!」と感じてもらうことは、消費者が防災について真剣に考え、行動を起こすきっかけを提供します。災害大国ともいわれる日本国内において、消費者の防災意識を高めることは企業にとって重要なテーマです。
ぜひ防災セットや備蓄用パッケージの企画・販売に取り組んでみてはいかがでしょうか。

防災市場向けパッケージの企画にお困りの方は、ぜひザ・パックにご相談ください。幅広い選択肢のなかから、最適なパッケージソリューションをご提案します。


総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイデアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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