【作業性向上】薄型配送箱組み立て治具「ジグクイック」とは
通販（EC）での買い物は、今や日常的なものとなりました。
2022年度の宅配便取扱個数は50億588万個となり、8年連続で過去最多を更新しています。
参照：国土交通省「令和４年度 宅配便・メール便取扱実績について」（2023年8月25日）
あらゆるものがオンラインで購入できるようになり、生活の利便性は格段に向上しました。一方、物流業界では、トラック運転手の時間外労働規制強化に伴い人手不足が深刻化する「2024年問題」が大きな課題となっています。
ザ・パックでは、配達ドライバーの人手不足を助長する要因のひとつである「再配達」の削減・抑制に貢献すべく、「ポスト投函可能」な通販パッケージを開発してきました。
参考記事：【再配達抑制】物流課題解決に貢献する薄型配送用パッケージとは
今回は、ポスト投函可能な薄型通販パッケージをさらに普及する目的で開発した、梱包作業負荷の軽減に貢献するアイテム「ジグクイック」についてご紹介します。
薄型配送箱の組み立てをサポートする「ジグクイック」とは
通販（EC）市場の拡大に伴う宅配便取扱個数の増加による影響で、物流業界の労働力不足が深刻化。そのなかで、ポスト投函で配達できる通販パッケージ（薄型配送箱）の需要が高まっています。
薄型配送箱にはさまざまな形式・形状があります。そのなかでも、比較的低コストであることから、「糊貼り加工」がされていない形状を採用いただくことが多いです。安価で導入しやすい形式である一方で、組み立てに要する工数（折り目をつけるなどの作業工程）が多いため、梱包作業に時間を要します。 
もちろん、糊貼り加工を施した設計にすることで作業性を良くすることも可能です。しかし、パッケージコスト（単価）が上がってしまうため、切り替えるハードルが高いと考えられる企業様も多いのが現状です。
そこでザ・パックが開発したのが、「ジグクイック」（※特許出願済み）です。
ジグクイックは、「糊貼り加工」がない薄型配送箱の組み立て作業を効率化する「治具（ジグ）」です。 
種類は、「段ボール製」と「発泡樹脂製」の2タイプ。
発泡樹脂製は組み立て不要な点が特長なのに対し、段ボール製は、いくつかの箱サイズに対応できる「サイズ可変式」の設計にすることも可能な点が特長です。そうすることで、1台で複数（2～3種類程度）のサイズの配送箱に対応可能です。
使い方は下図の通りです。 
ジグクイックの上に薄型配送箱を乗せて、配送箱の底面を押し込むワンアクションだけで、簡単に組み立てることができます。
使用方法の動画はこちらをご覧ください。
「ジグクイック」の作業性向上効果
ジグクイックを使用した場合の作業性向上効果を検証するため、2分間で組み立てられる薄型配送箱の個数（製函から封かんまで）を、下記の3パターンで比較しました。
①糊貼りなし形式 手組み
②糊貼りなし形式 ジグクイック使用
③糊貼りあり形式
検証結果は以下の通りです。 
ジグクイックを使用する場合（②）、使用しない場合（①）と比べて、組み立てられる個数が約1.6倍になることがわかりました。
糊貼りありの形式（③）と比較すると作業性は劣りますが、コストに着目すれば、糊貼りなし形式でジグクイックを使用するパターン（②）に優位性があるため、「パッケージコストを上げずに作業性を改善したい」という場合にはジグクイックがおすすめです。
今回、治具である「ジグクイック」をご紹介したように、私たちが取り扱うのは“パッケージそのもの”だけではありません。ザ・パックは、パッケージにまつわるさまざまな課題やお困りごとに対し、あらゆる側面から解決策をご提供する“パッケージのトータルソリューション企業”なのです。
各企業様のご希望や条件に合わせ、パッケージの企画・提案はもちろんのこと、梱包ライン効率化・機械化のご提案や、セットアップのサポートなどもおこなっています。
パッケージにまつわる課題をお持ちの企業様は、ぜひ一度ザ・パックにご相談ください。
総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。
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