つつむを知る

  1. HOME
  2. つつむを知る
  3. 製品・サービス
  4. コスト上昇課題に対応するパッケージ施策とは

コスト上昇課題に対応するパッケージ施策とは

カテゴリー
  • LINEで送る
  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
コスト上昇課題に対応するパッケージ施策とは

帝国データバンクの調査によると、主要な食品メーカー195社における、家庭用を中心とした10月の飲食料品値上げは4634品目。2023年通年の値上げ品目数は、既に実施されたものや今後予定するものを含め、累計で3万1887品目となりました。
参照:株式会社帝国データバンク「10月の食品値上げ、4634品目 第三のビールなど「酒類・飲料」最多 一部は値下げも」(2023年9月29日)

値上げされているのは、食品だけではありません。
日本郵政は、ゆうパックなどの郵便物の特殊取扱料、荷物の付加サービスの料金および国際郵便料金の一部を改訂。また、大手電力10社は家庭向け電気料金を、大手都市ガス4社はガス料金をそれぞれ値上げしています。

円安水準の長期化による影響や、天候による農作物の不作、労働人口の減少などの長期的課題もあることから、今後も断続的に値上げが続く可能性が高いと予想されます。
度重なる値上げにより、消費者の「値上げ疲れ」や「生活防衛意識の高まり」が鮮明となり、売れ行きの伸び悩みに頭を抱えている企業様もいらっしゃるのではないのでしょうか。

そこで今回は、「コスト上昇対応に伴う課題」を整理するとともに、その課題解決に貢献するパッケージを使った施策をご紹介します。

各企業が抱えるコスト上昇課題

blog_135_2l.jpg
光熱費や原材料価格、輸送費など、あらゆるものの価格高騰により、多くの企業がコスト上昇への対応を迫られています。コスト上昇への対応策として、やむを得ず「販売価格の値上げ」に踏み切った企業様も多いのではないでしょうか。

一方で、昨年秋に日本インフォメーション株式会社が消費者を対象に実施した、「値上げに関する意識・行動調査」から、値上げに対する消費者の購買心理が読み取れます。
下記は、「値上げに関してメーカー側に取ってほしくない対応」の上位にランクインした項目です。

1位 原材料などを変えて品質を下げること
2位 容量を減らすこと
3位 値上げに対しての企業努力が見えないこと
参照:日本インフォメーション株式会社「値上げに関する意識・行動調査 (2022年11月)」

この結果から、「商品を購入した際に支払った額に見合う以上の満足感を得られないこと」や、「消費者側だけに負担を強いられていると感じること」が企業のマイナスイメージにつながり、消費者が企業・ブランドから離れられてしまう可能性があるといえます。

そのため、値上げ(価格転嫁)をおこなう場合は、「消費者の心理的な満足度を維持すること」や、「企業としてもコスト上昇に対して取り組んだうえで、やむを得ず価格転嫁をおこなっていること」が消費者に伝わるよう配慮することが必要です。

コスト上昇課題に対応するパッケージ施策とは

blog_135_3l.jpg
値上げをおこなう場合、「消費者が納得し、満足度を得られる商品をつくること」や、「コスト上昇課題に対してあらゆる策を講じ、商品の品質維持に取り組む姿勢を示すこと」が消費者のブランド離れを防ぐポイントです。
ここからは、上記内容に貢献できるパッケージを用いた施策をご紹介します。

①消費者の満足度を高めるパッケージ
消費者にとって、「値上げ」は決して嬉しいことではありません。しかしながら、値上げしたにもかかわらず商品を買い続けてもらえる事例や、あえて高価格帯で打ち出した新商品が売れている事例もあります。
参照:株式会社日本経済新聞社「食品値上げ「巧者」の秘訣、3割が増収両立 光る発信力」(2022年12月11日)

物価上昇で家計への負担が増し、割安な商品の需要が根強い一方で、消費者にその「価値」を理解してもらい満足してもらえる商品は、高価格であっても人気を集めています。
商品やブランドの「価値」を消費者に認めてもらうことこそが、“値上げしてもファンが離れない”ためのカギとなるのです。

商品価値を消費者に伝えるツールとして、「パッケージ」も重要な役割を果たしています。 人により満足度を感じるポイントは異なりますが、付加価値を高めるために、パッケージでは以下のような工夫が可能です。

    <特別感・高級感の演出>
  • 質感を重視し、風合いのある素材を使用する
  • 表面加工で立体感を出し、パッケージの表情を豊かにする(エンボス加工・UVシルク印刷・レリーフ加工など)

参考記事:
【化粧箱】商品の魅力を倍増させる紙素材の選び方
【化粧箱】質感に差をつける表面加工のテクニック紹介

    <ブランドメッセージを伝える>
  • ストーリー性のあるオリジナル原紙を使用する
  • ブランドメッセージを表現するデザインを施す

参考記事:
【資源循環】梱包材を利活用!環境への取り組みを消費者に伝えるパッケージとは(積水ハウス株式会社様)
【事例紹介】つくり手の想いを消費者に届ける「パッケージ」の可能性

    <企業姿勢を表現する>
  • どのような消費者にとっても使いやすい形状にする
  • 環境負荷の低い素材を使用する

参考記事:
SDGsを意識した「できるだけ多くの人が使いやすい」パッケージ製作とは
【多様性社会に対応】さまざまな人が手に取りやすいパッケージとは
【サステイナブル・リサイクル】資源循環を意識した環境配慮パッケージ
環境に配慮したパッケージの構造設計とは

など

②パッケージ変更によるトータルコスト低減
商品の品質を落とさないためにも、原材料を変えることはなるべく避けたいものです。しかしながら、原材料価格の上昇分をそのまま価格に転嫁することには、企業イメージ悪化のリスクがあります。たとえば、価格の上昇幅が大きすぎて消費者への過度な負担になったり、企業努力がないと思われてしまったりすることなどが考えられます。
そこで、パッケージのリニューアルによって商品製造にかかるコストの一部を削減し、商品への価格転嫁を低減する施策をご紹介します。

    <パッケージの作業性改善による人件費削減>
  • パッケージにまつわる作業負荷を軽減する形状や加工への変更
  • 箱の組み立て作業や、梱包作業の自動化

参考記事:
【作業性重視・省人化】紙箱の種類と作業量に注目してみる
【省人化×エコ】紙製宅配袋の自動包装

    <パッケージのサイズ見直しによる輸送費削減>
  • 小型宅配サービスに対応する配送用パッケージの導入
  • 積載効率を考慮した配送用パッケージへの変更

参考記事:
【再配達抑制】物流課題解決に貢献する薄型配送用パッケージとは
【コスト削減・作業効率化】底に“マチ”のない「紙製宅配袋」とは


ザ・パックが考える、「コスト上昇課題に対応するパッケージ施策」のアイディアについてご紹介しました。
商品の品質を維持するための「値上げ(価格転嫁)」は必要なことですが、値上げには、企業イメージの悪化や売上減少のリスクも伴います。そのため、商品の「価値」を消費者へ正しく伝達することや、消費者満足度の維持に配慮することは欠かせません。
その点に関して、パッケージで貢献できることも多くあります。また、値上げでは転嫁しきれないコストを、パッケージを用いて削減するアイディアも、ザ・パックは豊富に持ち合わせています。

コスト上昇という困難のなかでも、既存のファンを守りつつ、新たなファンの獲得にも取り組んでいきたいとお考えの企業様はぜひザ・パックにご相談ください。数ある選択肢のなかから、最適なソリューションをご提供します。

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

blog_135_4l.jpg
これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

  • LINEで送る
  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
お問い合わせ

当Webサイトでは、サービス向上を目的として、クッキーを使用しています。クッキーの利用にご同意いただける場合は、「同意する」ボタンを押してください。クッキーの使用・扱いに関する詳細等はクッキーについてをご覧ください。