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【化粧箱】質感に差をつける表面加工のテクニック紹介

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【化粧箱】質感に差をつける表面加工のテクニック紹介

化粧箱の完成度を高める要素として、これまでに素材や形式についてご紹介してきました。箱の形(展開図)と素材が決まったら、次はどんなグラフィックデザインを載せていくか検討する段階に入ります。
グラフィックデザインと合わせてぜひご検討いただきたいのが、表面加工による工夫です。
ツヤツヤ、ザラザラ、キラキラ、デコボコ…など目にする方の視覚と触覚を刺激するひと手間を加えてみてはいかがでしょうか?
今回は化粧箱シリーズの第4回として、箱の質感に差をつける「表面加工」について詳しくご紹介していきます。

参考:【化粧箱】商品の魅力を最大限に高めるパッケージとは
  【化粧箱】商品の魅力を倍増させる紙素材の選び方
  【化粧箱】形式・構造設計で課題解決!手に取りたくなるパッケージとは

表面加工=グラフィックデザインのみでは表現できない“質感”を出せる

表面加工の質感とは
前述のとおり、化粧箱の形式や素材が決まったら次はロゴマークや商品の写真、全体の配色など、グラフィックデザインを展開図に落とし込み、入稿する段階に進みます。
その際、イラストレーターのグラフィックだけでは表現しきれないのがツヤツヤ、ザラザラ、キラキラ、デコボコなどの“質感”です。
それらの質感は、「表面加工」の工夫によって表現が可能で、目にする人、手にする人が思わず惹きつけられる付加価値の高いパッケージとなります。

表面加工というと、紙箱の耐水性や耐摩耗性、耐摩擦性を上げ、傷や色移りを防止するために塗布するニスやフィルム貼りといった機能的な加工も含まれますが、今回は美粧性を高めることを目的とした加工に注目してご紹介していきます。

化粧箱の質感表現に使える表面加工の種類

平らな紙面に対し、どのような方法で質感を付与していくのでしょうか。
代表的な6種類の表面加工をご紹介します。

・高輝度シルバー、パール印刷

高輝度シルバー、パール印刷
シルバーやパール感を表現する際には、通常のインキでは輝きを出すことが難しく、従来は紙そのものにシルバーやパール加工が施された比較的高価な板紙(厚紙)を使用していました。
ザ・パックでは後加工の印刷でも画像のような輝度の高い表現が可能です。安価な白地の板紙にシルバーやパールの高輝度印刷の加工をすることで、コストをおさえて高級感を出せる点がメリットです。
後述のエンボス加工を併用すると、より高級感がアップします。

・はじきニス

はじきニス
表面に塗布した特殊なニスが反応して(はじいて)、艶(ツヤツヤ)と艶消し(ザラザラ)の対照的な質感を表現することができます。
例えば、美味しそうに見せたい食べ物の写真部分と目立たせたいロゴマークはツヤ、そのほかの全体部分はマットで高級感のあるザラザラで加工すると、商品パッケージとして非常に効果的で注目度が高まります。
また、ベタ印刷面にツヤとマットの見え方の差を利用した柄を施すのも綺麗です。その際印刷面は濃色のほうがはっきりと見えやすいでしょう。

・特殊マット加工

特殊マット加工
マットラミネートのように表面にフィルムを貼らずに強いマット感を表現できるニス加工です。脱プラスチックで環境に優しい加工であり、従来のマットニスと比べると高級感があり、擦れなどの傷が目立ちにくいのもメリットです。
重厚感を感じさせたいチョコレート菓子のギフトボックスなどにおすすめです。

・エンボス加工

エンボス加工
エンボス加工は、紙面全体に凸凹の模様を付けることを指します。
エンボスの既存型には様々な模様があり、ストライプ柄、格子柄、皮シボ、など既存の型から選んでいただくのが一般的です。
高級感を付与させることはもちろん、木目の印刷をした紙面にエンボス加工と立体感を組み合わせることで、リアルな木の皮の質感を表現するなどの使い方もおすすめです。
紙全体ではなくロゴなどの部分やオリジナル柄を浮き上がらせたい箇所に部分的にレリーフ加工を施すこともあります。細かい柄や細い文字には向かない点、また印刷に対し若干のズレが発生する可能性がある点はご了承ください。
最近は、白地の質感の良い素材に印刷をせずレリーフ加工だけでデザイン表現をするシンプルな化粧箱も人気です。

・UVシルク加工

UVシルク加工
透明のインキを部分的に厚く盛ることで、ツヤ感を強く美しく表現できる手法です。
特に目立たせたいロゴ部分や商品写真にツヤを出すほか、上の写真のように柄を表現することもできます。
高級感はぐんとアップしますが、比較的高コストの加工のため、小さい面積でポイント使いすることが多いです。

・箔押し加工

箔押し加工
箔押しは高級感を演出する際に非常にポピュラーな手法で、1枚1枚手作業で行うため機械加工に比べると小ロット対応にも向いています。
大ロットや広い面積へ加工する場合も、仕様に合った最適な製造方法をご提案いたします。
箔の色は金銀が一般的で、金の種類は赤っぽいものからシャンパンゴールドまで微妙な色味の違いから選んでいただくことが出来ます。
また、白・黒・赤・青などの顔料箔とよばれる色のついた箔押しもあり、印刷に比べるとより濃く表現できるためデザイン上のアクセントとして活用することがあります。
高級なイメージの強い箔押しですが、あえてナチュラル感の強いクラフト紙に箔押し加工で表現すると、キラキラの箔が活きて洗練された仕上がりになります。

おすすめの表面加工×グラフィック事例

ザ・パックで過去に作成したサンプルの中から、表面加工とグラフィックデザインの組み合わせでより効果的な表現ができた事例をご紹介します。

サンプル事例 星座デザイン化粧箱
全体に星座がデザインされた、コスメの化粧箱をイメージしたパッケージサンプルです。
ぷっくりとした厚盛りのUVシルク加工で印刷文字を艶めかせて高級感をアップさせています。
また同じくUVシルク加工でところどころに星を散りばめているため、箱を動かす度にキラキラと繊細に光って見えます。
このようなツヤ感はまさに、グラフィックだけでは出せない質感です。

サンプル事例 和モダン
こちらは和モダンを意識した表面加工のサンプルです。
和モチーフの繊細さにぴったり合う表面加工の組み合わせを、見え方の違いが分かりやすいよう様々な色味の紙にエンボス(凸レリーフや凹レリーフ)加工をしたり、ニスでツヤを出したりして作成しました。
それぞれ、国内の自社工場の技術の組み合わせで構成されているため、低コストでご提案が可能です。

表面加工のサンプルシート
紙の素材感や色味によって、ニスでの柄表現やレリーフ加工がどのような見え方になるか、様々なパターンを想定したサンプルシートもございます。
すべて、国内の自社工場で表現可能な技術の組み合わせで構成しており、コスト面で大きくご負担をかける加工ではございません。
デザインを考えられる際にどのような表面加工テクニックを使うか併せてご検討いただければ、表現できるイメージの幅が大きく広がります。
もしサンプルシートをご覧になりたい場合は営業スタッフまでお問い合わせください。(お問い合わせ先)

なお、ザ・パックにはパッケージ専門のデザインチームが東西合わせて数十名在籍しています。上でご紹介したような表面加工の特性を把握しているため、グラフィックデザインとうまく組み合わせたご提案が可能です。
質感のある魅力的な見せ方のパッケージデザインはザ・パックにご依頼ください。

デザインチームがご提案します

これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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