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【SDGs・環境配慮】2022年パッケージトレンドまとめ その2

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【SDGs・環境配慮】2022年パッケージトレンドまとめ その2

SDGs(持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)の実現に向け、世界中でさまざまな取り組みがおこなわれています。

国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」が毎年作成しているレポート「Sustainable Development Report(持続可能な開発報告書)」では、SDGs達成順位と目標別の達成度合いが公表されています。
2022年版のレポートによると、ランキング対象国163か国のうち日本は19位。前年の18位から1ランク下がり、3年連続でのランクダウンとなりました。なかでも「深刻な課題がある」とされた目標は、下記6つです。

  • 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
  • 目標12「つくる責任つかう責任」
  • 目標13「気候変動に具体的な対策を」
  • 目標14「海の豊かさを守ろう」
  • 目標15「陸の豊かさも守ろう」
  • 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」


参照:朝日新聞デジタル「【SDGs達成度ランキング】日本、2022年は19位にダウン 6目標に「深刻な課題」」(2022年6月25日)

私たち日本の企業は、特に上記の目標達成に向け、重点的に取り組んでいくことが求められます。
そこで今回は、「深刻な課題がある」と評価されている「ジェンダー」や「環境」に関連する分野の課題に解決に向けて、昨年ザ・パックが取り組み、お客様へご提案してきた内容を振り返ります。

多様性社会に対応するパッケージ

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化粧品市場を中心に、さまざまな分野でボーダレス=何人も何事も区切らない商品やサービスが広がりを見せた2022年。

株式会社アイスタイルが発表した「@cosmeベストコスメアワード2022 下半期トレンド予測」によると、@cosme内のクチコミにおける「ジェンダーレス」というワードの出現率が、前年に比べ109%伸長しました。
また、「~を問わない」というワードも前年に比べ17%増加。性別だけではなく、年齢や肌色などを問わず、だれもが“自由に、自分らしく”使える化粧品を支持する人が増えていることがうかがえます。
参照:株式会社アイスタイル「@cosmeベストコスメアワード2022 下半期トレンド予測」(2022年6月9日)

店頭において、最初に消費者の目に入ることが多い「パッケージ」は、商品の“顔”ともいえます。そのため、「だれでも買いやすい」「だれでも手に取りやすい」を実現するためには、パッケージにも配慮が必要です。

色使いやグラフィック、素材、形状など要素の組み合わせ次第で、さまざまと表情を変えるパッケージ。
人間の表情が、相手に与える印象を大きく左右するように、パッケージの表情もまた、消費者が受ける印象を大きく左右します。ザ・パックのパッケージクリエイターは、その絶妙なバランスを考えながら、お客様、消費者、そして時代に寄り添ったパッケージをご提案しています。
関連記事:【多様性社会に対応】さまざまな人が手に取りやすいパッケージとは

東京ビッグサイトでおこなわれた「第13回化粧品開発展 東京」のザ・パック出展ブースに展示した、デモンストレーション用ブランド「COSMÉLIQA Organic」のパッケージも、「ジェンダーレス」を意識し、性別や年代に問わず手に取りやすいカラーリングを採用しました。
関連記事:第13回化粧品開発展 東京 出展のご報告

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プラスチック使用量を削減するパッケージ

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SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」について、SDSNが作成したレポートによる日本の評価は「深刻な課題がある」でした。その要因として、「プラスチックごみの輸出量」や「化石燃料の燃焼による二酸化炭素排出量」の多さなどが指摘されています。

優秀な機能を持つプラスチックは長年、さまざまな形でパッケージに用いられてきました。
特に、密閉が必要なパッケージや、バリア機能が必要な軟包装フィルムパッケージにおいては、プラスチックの特長が存分に発揮されるため、他の素材で代替することが難しいと考えられてきました。
しかし、昨今の世界的な環境意識の高まりによって、上記のようなプラスチック製パッケージについても、紙などの環境対応素材に切り替えようとする動きが加速しています。

ザ・パックでは、これまで紙加工業として培ってきたノウハウを活かし、プラスチック製軟包装フィルムの代替となる「紙製軟包装」の開発を進めています。
関連記事:
紙製軟包装「クラフトシリーズ」とは
【減プラ】紙製軟包装「クラフトシリーズ」新商品のご紹介

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中身が見える紙製軟包装「クラフトクリア」をご採用いただいた、株式会社エル・ローズ様のパッケージは、「2022日本パッケージングコンテスト」の最高賞であるジャパンスター賞を受賞しました。
関連記事:2022日本パッケージングコンテスト 受賞について

廃材利用×社会貢献

商品を製造する過程などで発生する廃材に新たな価値を見出し、有効活用しながら、限りある資源を循環させていく動きもひろがってます。

パッケージに廃材を有効活用する例のひとつが、「kome-kami(コメカミ)」です。
「kome-kami」とは、食用に適さない古米や廃棄される備蓄米などの“食べられなくなったお米”を活用してつくられた紙です。食べられなくなったお米を細かく粉砕しパルプに混ぜ込むことで、本来廃棄されるはずだった資源=お米を有効活用しています。

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「kome-kami」をはじめとする、廃棄物を有効活用した素材については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
【SDGs対応】パッケージで社会貢献!付加価値が高いおすすめの素材 その1

品質を保持しつつ紙を製造するためには、原料として廃材のみを用いる=廃材を100%配合することは困難です。そのため、廃棄物活用量はそれほど多くはありませんが、廃棄物を配合した紙やその紙を使ったパッケージを通して、社会に存在する課題について知ってもらうことで、社会課題を“自分事”として考えるきっかけをつくりたいと考えています。

そのための取り組みとして昨年は、三井アウトレットパーク 大阪鶴見主催の「こどもミライ応援プロジェクト」に賛同し、プロジェクトで使用する資材として「kome-kami TP FS」をご提案し、採用いただきました。

blog_107_7l_こどもミライ応援プロジェクト.jpg 参考記事:三井アウトレットパーク 大阪鶴見「kome-kami TP FS」を使ったニコニコメダル展示のお知らせ

海洋プラスチックごみ問題をはじめとするさまざまな環境問題が注目を集め、日本国内においても、人々の環境意識は高まり続けています。一方で、多くの社会課題を“自分事”と捉え、日常生活のなかで課題解決に向けて積極的に行動している人はあまり多くはないようです。
関連記事:【生活者調査報告】環境・資源に対する意識・行動

一人ひとりができることはわずかかもしれませんが、小さなことの積み重ねや小さな意識の変化が、いずれは大きな変化につながります。
「パッケージ」でできることも同様に、小さなことばかりかもしれません。しかし、少しでも環境に優しいパッケージを使用し、そのパッケージを通して人々に訴えかけることは決して無駄ではありません。

私たちはこれからも、“パッケージにできることは何か?”を追求し続けていきます。

2022年パッケージトレンドまとめ第一弾はこちらです。ぜひご覧ください。
【省人化・省力化・冷凍食品】2022年パッケージトレンドまとめ その1


総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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