2022日本パッケージングコンテスト 受賞について

「2022日本パッケージングコンテスト」において、ザ・パックが手掛けたパッケージ2点が賞をいただきました。
公益社団法人日本包装技術協会が主催するこのコンテストは、デザインからロジスティクスまで包装におけるその年の優れた作品を決定するもので、「時代と社会の要請に対応した、生活文化に優れたパッケージおよびその技術の開発普及に資すること」を目的として実施されています。
参照：公益社団法人日本包装技術協会「2022日本パッケージングコンテスト出品作品募集」（参照日2022年10月11日）

今回は、受賞したパッケージ2点についてご紹介します。

受賞作品紹介

• 包装技術賞　包装アイデア賞　株式会社セブンアールコンフェクショナリー「プレゼントボックス」

1つ目の受賞作品は、株式会社セブンアールコンフェクショナリー様の「カラフルショコラプレゼントボックス」のパッケージです。
株式会社セブンアールコンフェクショナリー様は、“1粒のチョコレートの大きな力を使って社会や未来をもっとワクワクしたものに”を理念としてチョコレートを製造販売している企業です。

受賞したのは、包装技術賞のなかの「包装アイデア賞」。包装技術賞とは、「優れたノウハウを活かし、包装の機能を向上させたパッケージに与えられる賞」です。


カラフルなチョコレートを詰め合わせるギフトボックスとして制作されたパッケージで、「プレゼントらしさ」を演出するため、大きなリボンをモチーフとしています。「柔らかさ」「しなかやさ」といった動きのあるリボンならではの特徴を、紙を使ってダイナミックに表現したパッケージです。
リボンは箱本体と一体になっていることに加え、リボン部分が封をする役割も担っているため、シールやテープなどの留め具を用いることなく完成する点も特長です。

「ギフトに必要な華やかさを保ちながら、環境に配慮したパッケージにしたい」というお客様のご要望に合わせ、試行錯誤を重ねながらつくり上げたパッケージです。
参照：株式会社セブンアールコンフェクショナリー「日本パッケージングコンテスト2022にて包装技術賞部門 包装アイデア賞を受賞いたしました」（参照日2022年10月11日）

• ジャパンスター賞　消費者団体推薦賞　株式会社エル・ローズ「GREEN BASEドライベジシリーズ」

2つ目の受賞作品は、株式会社エル・ローズ様の「GREEN BASEドライベジシリーズ」のパッケージです。
株式会社エル・ローズ様は、インナーウェアやヘルスケア食品など、さまざまなアプローチで健やかさを生み出す事業を展開し、豊かなライフスタイルを創造する商品やサービスを提供している企業です。

受賞したのは、ジャパンスター賞のなかの「消費者団体推薦賞」。ジャパンスター賞は、コンテストの最高賞であり、「多角的見地からコンテストの目的に合致した作品に与えられる賞」です。
また、消費者団体推薦賞は、「環境や資源・エネルギーへの対応、使いやすさの追求などの“暮らしにやさしい包装”への努力が、消費者にとって理解されやすいような工夫、配慮がなされていること」が審査基準になっています。

「GREEN BASEドライベジシリーズ」は、野菜を低温エアーズドライ製法で乾燥させた長期保存可能な商品で、お湯や水で戻すだけの簡単調理で摂取できます。
市場に出回らない規格外品の野菜も使用していることや、必要な分だけを調理できることから、生産ロスやフードロス問題の解決にも貢献する商品です。

上記のような特徴をもつ商品であるからこそ、パッケージにも「社会的課題解決に向けたメッセージを」との想いを込め、バリア機能を付加した高透明紙を使用した紙製軟包装を採用いただきました。
採用いただいた紙製軟包装「クラフトクリア」は“中身が見える紙製軟包装”であるため、開封せずに中身を確認できます。また、再封できるようにチャックが付いているので、必要に合わせて少しずつ使うことも可能です。

従来使用していたプラスチック製軟包装に比べてプラスチックの使用量が減少しているので、石油資源の使用量抑制や二酸化炭素排出量の削減にも貢献するパッケージです。
参照：株式会社エル・ローズ「2022日本パッケージングコンテストにおいて、「ジャパンスター賞　消費者団体推薦賞」を受賞しました」（参照日2022年10月11日）

ザ・パックの紙製軟包装「クラフトシリーズ」については、こちらの記事をご覧ください。
紙製軟包装「クラフトシリーズ」とは
【減プラ】紙製軟包装「クラフトシリーズ」新商品のご紹介

企業メッセージを伝えるツールとしてのパッケージ

お客様が手掛ける商品への想いに寄り添い、時代や社会が求めるパッケージを形にした2作品で賞をいただきました。
お客様と力をあわせながらつくり上げたパッケージがこのような形で評価いただけたことを、パッケージメーカーとして大変喜ばしく思います。

パッケージはあくまで“脇役”。商品を引き立てるためのツールに過ぎません。
その一方で、環境への配慮をはじめとするSDGsの目標達成に向けた取り組みが活発な昨今においては、企業の取り組みやメッセージを消費者へ伝えるための有効なツールとなり得るものです。
今回受賞した2つのパッケージも、それぞれ商品のコンセプトや企業としてのメッセージを伝えるためのツールとしての役割を担っています。

“商品”の魅力だけでなく、“企業”の魅力を引き立てるツールとして、パッケージを活用してみてはいかがでしょうか。

「2021日本パッケージングコンテスト」の受賞作品についてはこちらの記事でご紹介しています。
2021日本パッケージングコンテスト　受賞について

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