2021日本パッケージングコンテスト 受賞について
日本パッケージングコンテストは、公益社団法人日本包装技術包装技術協会が開催するコンテストです。
包装技術・デザイン等の面で優れたパッケージングとその技術を開発普及することを目的として実施されています。
(2021日本パッケージングコンテスト詳細)
8月25日に2021日本パッケージングコンテスト入賞作品の発表会が行われ、ザ・パックからは2点の受賞がありましたのでご報告いたします。
受賞作品紹介
ザ・パックからは、包装合理化・改善等に著しく貢献したパッケージに与えられる包装部門賞(13賞)において、環境配慮を意識した開発事例2点が、結果としてそれぞれの賞をいただきました。
受賞作品の詳細をご紹介します。
①食品包装部門賞 神宗様『TPトレー』
大阪で佃煮製造販売を営まれる株式会社神宗様のご進物用商品パッケージ『TPトレー』が、食品包装部門賞を受賞しました。
神宗様は商品の包装に対しても様々な工夫を凝らされております。(株式会社神宗様 包装へのこだわり)
新たに開発したパッケージは、フタ一体型のフランジ(張り出したフチ)付き紙製トレーで、何度でも開閉可能な機能性及び構造が特徴です。
変更前は紙容器にプラスチック製の外蓋と内蓋をつけていたため、今回の刷新によってプラスチック使用量の約40%削減や、容器の紙化に成功しました。
本体両サイドのフランジ部を斜めになるように成形することでフタに密着させ、且つ、フタに付いている差し込み部が本体正面フランジ部を巻き込んで本体に差し込まれるため、隙間が少なく高い密封性を実現しています。
また押して開ける構造のため、差し込み部が劣化することが無く、何度でも開封できる仕様となっています。
参照:株式会社神宗様 ご進物用商品 包装形態変更のご案内
②日用品・雑貨包装部門賞 プロトリーフ様『粒状かる~い培養土 6L』
東京で園芸資材製造・卸・小売を営まれる株式会社プロトリーフ様の『粒状かる~い培養土 6L』の紙製クラフト包装が、日用品・雑貨包装部門賞を受賞しました。
業界初となる園芸用紙製軟包装(クラフトパッケージ)で、材質構成の50%以上にクラフト紙を使用することにより、紙マークの表記が可能となりました。
今回プラスチック製の袋から紙製包装に変更することで、プラスチック使用率を34%削減することができました。
また、印刷方式に有機溶剤の少ないフレキソ印刷を採用。印刷用インキもバイオマス由来のボタニカルインキ(植物由来成分をインキ固形分中に10%以上含有)を使用することにより、CO₂排出量の削減効果を高め、環境面により配慮したパッケージとなりました。
印刷インキのコーティング層には撥水ニスを使用しています。
参照:株式会社プロトリーフ様 クラフト包材商品発売のお知らせ
ザ・パックの紙製軟包装については、こちらの記事もご覧下さい。
紙製軟包装「クラフトシリーズ」とは
まとめ
今年度の受賞に関しては、どちらも弊社としては環境配慮の取り組みに向けた開発品であり、紙化・プラスチック使用量削減を実現できたことが共通点です。
ザ・パックはトータルパッケージのソリューション企業として、脱プラスチック、脱炭素、持続可能な素材への転換など、SDGsの実現に向けて今後も新たなパッケージの開発を続けてまいります。
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