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【EC】梱包資材による物流課題解決アプローチとは

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【EC】梱包資材による物流課題解決アプローチとは

ECとは、「電子商取引」を意味する「Electronic commerce」の頭文字をとった略語で、コンピュータネットワーク上での電子的な情報通信によって商品やサービスを売買したり分配したりすることを指します。ネットショッピング、宿泊施設のオンライン予約、音楽・動画のサブスクリプションなども、「EC」にあたります。

ECのなかでも特に成長率の高い物販系分野は、今後も成長が期待できる市場です。
総務省が2021年3月に日本・アメリカ・ドイツ・中国を対象におこなった調査によると、物販系ECにあたるインターネットショッピングの利用率は、どの世代においても7~8割前後となっています。物販系ECがどの世代にも広く普及し、多くの人々にとっての生活の一部となっていることがうかがえます。

参照:総務省「令和3年版情報通信白書 第1節 国民生活におけるデジタル活用の現状と課題」(参照日2022年2月4日)

そこで今回は、そんな「物販系EC」に焦点を当て、市場動向やそれにともなう物流課題についてご説明するとともに、課題の解決へ向けて梱包資材にできることをご紹介します。

物販系EC市場の動向

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インターネットやスマートフォンの普及に加え、新型コロナウイルス感染症拡大にともなう巣ごもり需要増加の影響で、物販系EC市場は勢いづいています。

経済産業省の調査によると、2020年における企業と消費者間の物販系EC市場規模は12兆2,333億円で、2019年と比べると、その伸長率は20%以上に及び、まさに「急拡大」していることがわかります。

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参照:
経済産業省「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)報告書」(参照日2022年1月27日)※グラフは報告書内のデータをもとに作成

EC化率(すべての売買取引のうちECが占める割合)においても、2020年は8.08%で、2019年より1.32%上昇しています。これまではECで販売されることがそれほど多くはなかった食品やアパレルや化粧品などを含めた、あらゆる商品のEC化率が上昇しており、どんな商品でもECで購入できる時代となりました。
何かを購入したいと考えたとき、「まずはインターネットで購入できないか調べる」というのが、いまや一般的な消費行動パターンになってきているのではないでしょうか。

宅配便の取扱個数を見てみると、2020年は48億3647万個で、2019年と比較して5億1298万個、比率にすると約11.9%も増加しています。

また、2010年からの10年間で約50%も伸長しており、物販系EC市場の拡大と比例するかのように、右肩上がりで増加を続けていることがわかります。

深刻化する物流課題と梱包資材にできること

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急速なEC市場の拡大と昨今の社会変化に伴い、物流に関する課題が深刻化し、新たな課題も発生しています。ここからは、主な課題とその課題に対する梱包資材による解決策についてご紹介していきます。

<主な物流課題>
(1)労働力不足への対応
(2)SDGsへの対応
(3)衛生意識の高まりへの対応

(1)労働力不足への対応
物販系EC市場への参入が増加し競争が激化するなかで、生き残り、さらに売上を拡大していくためには、より多くの商品をより効率よく処理することが重要なポイントになります。限られた労働力で最大のパフォーマンスを発揮するためには、省人・省力化が欠かせません。
物流センター内での商品のピッキングや積み下ろしなど、従来は人の手で行っていた作業にロボットを使うことで、省人化を図る企業も増えています。

発送する商品の「梱包作業の効率化」も課題のひとつです。
ザ・パックでは、梱包資材を使っていただく「現場」を見て、そこにある「課題」を見つけ、課題を解決する商品を提供します。ときには、梱包作業をより早く、正確にするために、資材とあわせて機械をご提案することもあります。
たとえば、段ボールの組み立てから、商品の梱包、封入、送り状貼付の作業まですべて人の手でおこなっている企業様。出荷量が増え、人手が追い付かないという問題を抱えていました。
そこで、ザ・パックのソリューションチームが作業現場を確認、ヒアリング・テストを重ね、オリジナルの資材と自動包装機をご提案した結果、大幅な省人化、作業効率アップに成功しました。
実際の包装ラインの動画がこちらです。



他にもさまざまな課題解決(ソリューション)提案を行っています。こちらの記事では、梱包したい商品をコンベアに載せるだけで、連続的に商品を包むことができる自動包装機と、対応する紙製宅配袋についてご紹介しています。
【省人化×エコ】紙製宅配袋の自動包装

(2)SDGsへの対応
SDGsにある目標の達成に向けた取り組みは、すべての企業にとっての責務となっています。物販系ECで使用する梱包資材に関連する代表的な目標としては下記の3つがあります。

目標12「つくる責任 つかう責任」
目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標15「陸の豊かさも守ろう」

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目標12「つくる責任 つかう責任」の達成に向けては、持続可能な消費と生産のパターンを確保するため、リサイクルしやすい素材を使用することや、なるべく環境負荷の低い梱包資材を使用することなどが求められます。

強度が高いことから梱包資材として使用されることが多い「段ボール」は、ほぼ100%リサイクルが可能な素材であり、日本国内でのリサイクルフローも既に確立していることなどから、「リサイクルの優等生」と呼ばれています。強度の面だけでなく、環境負荷低減の面からも、段ボールはおすすめできる素材といえます。
段ボールの再資源化についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
【リサイクル】古紙回収率・古紙利用率の優等生!段ボールの再資源化について

また、SDGsの観点においては、より多くの人にとって「使いやすい」ことも大切です。たとえば、カッターを使わずに簡単に開封できる、商品を取り出しやすいよう切れ込みが入っている、廃棄する際に折りたたみやすいなど、梱包資材の製作において「使いやすい」ようにする工夫はたくさんあります。
これらの工夫は主に「設計」によるものです。ザ・パックに在籍するパッケージ設計のプロがさまざまなアイディアやノウハウを駆使し、誰にでも使いやすい梱包資材を提案します。
SDGsを意識したパッケージ製作については以下の記事でもご紹介しています。
SDGsを意識した「できるだけ多くの人が使いやすい」パッケージ製作とは
【省人化・SDGs】梱包作業の課題解決について

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目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に向けては、梱包資材の製造過程や配送の際に発生するCO2の削減が求められます。

こちらは、宅配便再配達率の推移を示したグラフです。
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参照:
国土交通省「報道発表資料 宅配便の再配達率が微増~令和3年10月の宅配便の再配達率は約11.9%~」(参照日2022年2月7日)※グラフは資料内のデータをもとに作成

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で在宅時間が増加したことから、2020年は一時的に再配達率が低下していますが、コロナ禍以前は15%前後の水準で推移しており、2021年10月からは上昇傾向にあります。

「再配達率の増加」は配達員不足を深刻化させるうえ、CO2排出量の増加につながります。最近は、家にいなくても荷物を受け取ることができるように宅配ボックスの設置が進み、コンビニ受け取りや置き配のサービスも普及してきました。しかし、いまだ解決には至っておらず、重大な社会課題のひとつとなっています。

「ポストイン配達」は、この課題に対する解決策のひとつです。
再配達率の増加を背景に、薄いものや小さいものを発送する場合は、ポストに投函できるサイズの梱包資材を使用することが多くなっています。ポストに投函するのみで配達が完了するため、受け取る側が在宅している必要がなく、再配達率抑制につながります。また、コンパクトなサイズの梱包資材のため、使用する資源の量が少なく、比較的低コストで製造できる点もメリットといえます。
ポストイン配達におすすめの梱包資材についてはこちらの記事でご紹介しています。
【EC】ポストイン配送におすすめの梱包資材とは

ポストイン配達できるサイズまで小さくすることが難しい場合は、配送効率を向上させるために梱包資材のサイズをなるべく小さくすることも有効です。梱包サイズを適正化することは、運賃の削減にもつながり、一石二鳥ともいえるでしょう。

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目標15「陸の豊かさも守ろう」の達成に向けては、梱包資材に紙素材を使用する場合に、森林の持続可能性を確保することが求められます。紙の原料となる木は再生可能な資源ですが、豊かな森林を守り、それを次の世代に残すためには、森林の適正な整備・保全を推進する必要があります。
日本の森林環境問題とパッケージにできる解決策、また、ザ・パックが紙の使用をおすすめする理由についてはこちらの記事でご紹介しています。
【紙をすすめる理由】日本の森林環境問題とパッケージを通じた解決策

(3)衛生意識の高まりへの対応
新型コロナウイルス感染症の拡大により、私たちの生活は大きく変化しました。テレワークの導入にともなう在宅時間の増加、Web会議やオンラインイベントの普及などさまざまな面で変化がありましたが、「衛生意識の高まり」もそのひとつではないでしょうか。
「非接触・非対面」「ソーシャルディスタンス」といった言葉をキーワードに、イベントに参加する際や飲食店を選ぶ際の判断基準として、多くの人が「衛生面への配慮」を意識するようになりました。

中身の商品を保護する役割をもつ梱包資材は、消費者の手元に配達されるまでに、さまざまな人の手に触れます。人の力で配送をしている以上、多くの人の手に触れてしまうことは仕方のないことです。しかしながら、受け取り手である消費者の不安を少しでも軽減するため、抗菌・抗ウイルス加工を施した梱包資材の採用も増えてきています。世の中の意識が高まっている現状において、衛生面にきちんと配慮しているということは、企業への信頼、ひいては顧客満足度の向上につながるのではないでしょうか。
抗菌・抗ウイルス加工については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
抗菌・抗ウイルス加工のご紹介

また、非対面で配達ができるという点では、ポストイン対応の梱包資材も、新型コロナウイルス感染拡大防止に対応する梱包資材といえます。

これまでご紹介した主要な物流課題と、梱包資材が提供できる解決策についてまとめます。

主要な物流課題 梱包資材が提供できる解決策
労働力不足への対応 ・省人化・効率化のためのソリューション提案
例:【省人化×エコ】紙製宅配袋の自動包装
SDGsへの対応 目標12
「つくる責任 つかう責任」
・環境配慮型素材の使用
・使いやすさを追求した設計
目標13
「気候変動に具体的な対策を」
・梱包資材のサイズの適正化
・ポストインで配達できる梱包資材
目標15
「陸の豊かさも守ろう」
・森林保全に貢献する素材の使用
衛生意識の高まりへの対応 ・抗菌・抗ウイルス加工
・ポストインで配達できる梱包資材

パッケージにまつわるソリューション企業の役割

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新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、私たちのライフスタイルは大きく変化しました。
なかでも、「もの」を購入する際の手段としての「EC」の存在感の高まりは、特筆すべき変化だといえます。実店舗のショールーミング化やオンライン接客などにより、従来ECで購入するときに感じていた不便さも緩和されてきています。私たちの生活にすっかり浸透した、“ECで「もの」を購入する”という消費スタイルは、コロナ禍が終息したあとも変わることはないのではないでしょうか。

店頭で行っていた「商品をショッピングバッグに入れる」という作業が、物流倉庫内での「梱包作業」に代わる。そんな変化に伴い、求められるパッケージも変わります。

ザ・パックは時代の流れの変化によって生まれたパッケージに関する課題や、お客様それぞれが抱える課題と向き合い、課題解決に向けて日々取り組んでいます。

作業効率化、環境配慮など、さまざまな側面からパッケージを考え、これからもお客様にとってベストな商品をご提案し、社会に貢献していくことが私たちパッケージメーカーの使命です。
パッケージに関わる課題解決はザ・パックにお任せください。具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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