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【リサイクル】古紙回収率・古紙利用率の優等生!段ボールの再資源化について

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【リサイクル】古紙回収率・古紙利用率の優等生!段ボールの再資源化について

段ボールはほぼ100%リサイクルが可能な素材であり、自治体による家庭からの資源回収などのリサイクルフローも既に確立していることなどから、「リサイクルの優等生」と呼ばれることもあります。
段ボールといえば製品の外装箱(いわゆる“ミカン箱”)のイメージが強くありますが、その緩衝性を活かして割れやすい物のギフト包装に使われたり、瓶などの重たいものの商品パッケージとして使われたり、最近では通販での購入品の配送にも大活躍している素材です。
資源ごみの日に街中を歩いていると、1家庭につき数枚が束になって集積所に集められているのを見かけます。ところが、集められた段ボールがその後どのように使われて行くのかをご存じの方はあまり多くはないのではないでしょうか。
今回は、段ボールがどのように循環して資源として活用されているのかをご紹介していきます。

数字で見る段ボールリサイクルの状況


日本国内において段ボールはリサイクル率が非常に高く、概ね古紙回収率95%、回収した古紙の利用率90%以上となっています。
これは、同じく自治体などの回収フローが確立しているPETボトルの回収率93%、リサイクル率85.8%(それぞれ2019年度)と比べてもさらに高い数字だと分かります。

段ボール古紙は各地で回収された後、製紙工場にて水と混ぜて溶かしていき、異物を取り除いて再び段ボール原紙として抄造されます。
段ボール原紙の原材料の90%以上がこのように回収された段ボールで構成されていることから、資源の循環利用としても段ボールの右に出るものはいない、まさに「リサイクルの優等生」と言えるのではないでしょうか。

なお、段ボールの分別回収を促すため、法的義務はありませんが業界団体が定めた識別マークを表示することが推奨されています。(参照:段ボールマークについて
2020年7月の調査では92.3%の段ボールパッケージにこの識別マークが表示されており、「どの資源ごみとして分別すれば良いか」を分かりやすくすることも、資源循環の輪に貢献していると言えます。

参照:全国段ボール工業組合連合会
  PETボトルリサイクル推進協議会 回収率の推移
  PETボトルリサイクル推進協議会 リサイクル率の推移
  段ボールリサイクル協議会

日本国内循環のメリットについて

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前項で、段ボールのリサイクル率の高さについてご紹介しましたが、更に地球にやさしいメリットとして、日本国内で循環の輪が成立している点にも注目しています。

輸出という面に目を向けた場合、これまで日本は様々な資源ごみを海外に輸出することで処理してきましたが、近年中国をはじめとするアジア諸国の輸入規制強化により廃プラスチックや古紙の輸出量が急激に減少しています。
今後は様々な素材に対して、ごみとなる量を削減すると同時に、国内でリサイクル処理できる仕組みづくりが求められていくのではないでしょうか。
(参考:古紙・廃プラスチックの動向 - 日本海事センター(PDF)

輸入という面に目を向けた場合、日本の産業は様々な原料を海外からの輸入に頼ることが多い一方、段ボールならば原材料の多くを国内調達することができます。
輸入に比べて輸送にかかるCO2排出量が少なく、温室効果ガス排出抑制の面でも環境負荷を抑えられます。

リサイクル可能な段ボールを活用したパッケージ事例

私たちの日常生活のあらゆる場面で、段ボール製のパッケージが活躍しています。

・A式(ミカン箱形式)


用途:果物、野菜やお菓子、工業製品などの輸送、保管 など

・ワンタッチ組み立て式


用途:EC、通販の商品配送 など

・ポストイン通販箱


用途:カタログ、サプリメント、お菓子や化粧品等、薄型の商品のポストイン配送 など

・大型段ボール


用途:家電製品など大型商品の梱包に使用 など

・ラップラウンド段ボール


用途:飲料や加工食品などの輸送用梱包 など

・緩衝材


用途:割れやすいワインの瓶や電子部品など
商品の特性に合わせて仕切りなどの緩衝材をあわせてご提案します。

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段ボール製の緩衝材は、様々な形状にアレンジが可能です。
設計技術を駆使し、これまで商品の保護に発泡スチロールを使っていたような場面でも、段ボール素材で同様の緩衝効果を実現しています。
従来のプラスチックや発泡スチロール等の資材と比べて、段ボール緩衝材はリサイクル可能な循環型包装材としてご好評いただいております。

・エコステッチャー
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継ぎ目の固定に、金属製のホチキスを使わずに糸による縫合を使用しています。
分別の必要が無く、リサイクルに適しています。

その他、手のひらサイズの小さなものから、商品を店舗に陳列する棚什器、店頭回収BOXなど大きなものまで、オーダーメイド設計で幅広いご要望にお応えします。

“リサイクルの優等生”段ボールパッケージのご依頼、ご相談の際はぜひザ・パックまでお問い合わせください。(お問い合わせ


これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
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