つつむを知る

  1. HOME
  2. つつむを知る
  3. 製品・サービス
  4. 環境配慮型の印刷・インキについて

環境配慮型の印刷・インキについて

カテゴリー
  • LINEで送る
  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
環境配慮型の印刷・インキについて

紙袋や紙箱、その他オリジナルパッケージを製作する際に欠かせない工程が「印刷」です。大切なロゴマークや、ビジュアルイメージ、その他商品を魅力的に見せる演出のカギは印刷が担っています。
持続可能な環境にやさしいパッケージを目指すため、原紙などの素材については環境負荷の少ないものを選択することが増えましたが、意外と忘れられがちなのが「印刷による環境配慮」です。
街中でも見たこと聞いたことがあるものから、あまり耳なじみのない印刷方法も、幅広くご紹介していきます。

環境配慮型インキが注目される理由

blog_039_2l.jpg
従来型のインキは、インキそのものが石油で作られていること、また使用する工程でも有機溶剤による環境や人体への影響懸念や、水質汚染などの問題点が考えられます。
そういった印刷をめぐる環境課題に対してどのような対策をしているかは、今後より一層重要視されていきます。
ではそれぞれの側面から解決に向けてアプローチする方法にはどんなものがあるのでしょうか。
環境にやさしいだけでなく、工場で印刷業務に従事する人間にも、未来の地球にも配慮された印刷方法について、以下でご紹介していきます。

バイオマスインキ

blog_039_3l.jpg
バイオマスインキとは、樹木や種子、米ぬか等の植物由来成分や生物由来成分などの再生可能な有機性資源を一部使用したインキを指します。
「バイオマスポリ」などと比べるとまだご存じない方も多いかもしれません。具体的なメリットは2点あります。
一般のインキに用いられる原料は石油由来のものが多く、枯渇資源である石油の使用には限りがあります。一部をバイオマス原料に置き換えることで、石油資源の使用量抑制に繋がります。
また、植物は成長する過程でCO₂を吸収するため、ゆくゆくパッケージが廃棄され焼却されたとしても、自然界を大きくとらえた時に全体としてはCO₂の量が増加しない“カーボンニュートラル”“脱炭素化”の取り組みでもあります。
「脱炭素化」は「脱プラスチック」に続いて、2050年の温室効果ガス実質排出ゼロ宣言などの社会課題の解決に向けて注目されているキーワードのひとつです。
(環境省:カーボンニュートラルとは)

バイオマスインキは、インキメーカーや印刷工程によって様々な種類があり、それぞれ使用できる環境マークも異なります。

・バイオマスマーク:生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品の目印です。

blog_039_4l.png
一般社団法人日本有機資源協会 バイオマスマークとは

・ライスマーク:米ぬか油を利活用したライスインキを使用した印刷物に付与できる環境マークです。

blog_039_5l.jpg
ライスインキ・コンソーシアム

・ボタニカルインキマーク:バイオマス原材料の内、特に植物由来(ボタニカル)原料を使用したボタニカルインキの印刷物に付与できる環境マークです。

blog_039_6l.jpg
サカタインクス:ボタニカルインキ


その他にも様々な環境マークがあり、検討中のオリジナルパッケージに対して何が使用できるか等の詳細は、営業スタッフよりご案内させていただきます。
営業スタッフもしくはお問い合わせフォームまでご相談ください。

水性グラビア、水性フレキソ印刷

blog_039_7l.jpg
いわゆる「有機溶剤」とよばれるVOC(揮発性有機化合物)は、大気汚染の原因の一つとして考えられていて、環境省や経済産業省を中心に自動車からの排出規制、工場等からの排出規制が取り組まれています。
(参照:環境省 揮発性有機化合物(VOC)対策

従来型の印刷である油性グラビアインキにはVOCが多く含まれており、水が主体成分となる「水性グラビアインキ」に切り替えることによって環境負荷の低減を目指すことができます。

もう一つ、環境負荷の少ない印刷方法として水性フレキソ印刷があります。
水性フレキソ印刷は、VOC(揮発性有機化合物)の含有率が非常に少なく、発がん性物質(光重合開始剤)を含まないなど安全性の高いインキを使用します。
またインキの塗布量が少ないことから乾燥にかかるエネルギーが少ないため、CO₂の発生量を抑えられます。
欧米諸国では既に積極的に採用されている水性フレキソ印刷ですが、日本ではまだ実績が少なく、今後は環境意識の高まりと共に注目度が高まっていくと考えられます。

ザ・パックでは水性フレキソ印刷を紙袋や軟包装用の印刷機へ導入し、また順次紙箱や食品容器に対応できる設備も整えてまいります。
詳しくは営業スタッフよりご説明いたしますので、何なりとご相談ください。


以上様々な環境配慮型印刷・インキのご紹介をしてまいりましたが、パッケージの種類やデザインによって使用できるもの・できないもの、向き不向きなどがあります。

全国の営業スタッフがご希望をヒアリングしながら最適な印刷方法をご提案いたしますので、素材だけでなく印刷も地球にやさしいものを選びたい、というご要望がありましたらぜひザ・パックまでご相談ください。

blog_039_8l.jpg
これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

  • LINEで送る
  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
お問い合わせ

当Webサイトでは、サービス向上を目的として、クッキーを使用しています。クッキーの利用にご同意いただける場合は、「同意する」ボタンを押してください。クッキーの使用・扱いに関する詳細等はクッキーについてをご覧ください。