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知っておきたい!識別マークの表示義務について ―紙マーク・プラマーク編―

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知っておきたい!識別マークの表示義務について ―紙マーク・プラマーク編―

突然ですが、この二つのマークを目にしたことはありますか?
パッケージを扱っている方なら既にご存じの方も多いと思いますし、見たことが無いという方も、恐らく意識していないだけでこのマークに出会わない日はほとんど無いのではないでしょうか。
因みに筆者のデスク周りをざっと見渡すと、ザ・パックの取り扱い製品である手提げ袋・紙箱はもちろん、お菓子の紙箱や個包装のプラスチック包装、飲み物のプラカップ、書籍の紙ブックカバーなどで見つけることができました。

昨今、環境配慮素材であることを示すマークや、パッケージの持つ機能を示すマークなど様々な表示をパッケージに印字することが増えています。パッケージの底面や側面を見るといろいろな情報が分かるようになってきました。
しかしそういった機能を示すものとは一線を画し、これら二つのマークは日本の法律で表示が義務付けられている表示マークです。
今回は意外と知らない紙マーク・プラマークの意味について、ご紹介していきます。

識別マーク(紙マーク・プラマーク)を表示すべき理由

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識別マークはリサイクルマークと呼ばれることもあり、その目的は消費者が容器包装(パッケージ)をゴミとして出すときに“何ゴミに分別したら良いか”を分かりやすくすることにあります。
現在は「資源有効利用促進法」に基づき、紙、プラスチックのほかにPETボトル、スチール缶、アルミ缶の5種類にそれぞれの識別マークの表示が義務付けられています。
主に容器包装に対する表示義務のため、それ自体が商品である場合や、印刷がない無地の包装など、除外対象もありますので詳しくはご相談ください。

参照:経済産業省 容器包装(プラスチック製・紙製)の識別表示パンフレット(PDF)

種類ごとに分別回収されることで、限りある資源を有効活用していこうという取り組みなので、例えばスチール缶、アルミ缶などは見た目で見分けにくいことから区別するためにそれぞれのマークを表示する必要があります。
また、複数の素材を混合したり貼り合わせたりして作っているパッケージでは、分離することが不可能なため、重量比が大きい方の素材の識別マークを表示します。
最近では、紙のような風合いに見えても実はプラマーク対象だったり、逆に紙製の軟包装も登場したりと、見た目では分かりにくいパッケージが増えているので、ご注意ください。

紙マークが表示される事例

紙マークが表示されるパッケージの事例についてご紹介していきます。

・手提げ袋

blog_037_3 紙袋l.jpg
用途:ショッピングバッグ、ギフトバッグ など

・宅配紙封筒、紙袋

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用途:商品や書類の配送、郵送 など

・食品包装用の小袋

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用途:ホットスナック(揚げ物)やドーナツなどを入れる小袋 など

・紙製の箱

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用途:雑貨・化粧品・アパレルなどのギフトボックス、化粧箱、商品パッケージ、ケーキ箱、紙トレー など

・紙製の包装紙

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用途:ギフト包装、緩衝材 など

・紙製軟包装(紙の比重が50%以上のもの)

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用途:個包装チョコレートの外袋、インスタントコーヒー・ペットフード・ナッツ・クッキー・おせんべい等の袋 など

このようにザ・パックでは様々な紙製パッケージを総合的に取り扱っており、どのパッケージならどのような表示が適切かなど、豊富な経験値からご提案が可能です。

プラマークが表示される事例

次にプラマークが表示されるパッケージの事例についてご紹介していきます。

・プラスチック製手提げ袋、小袋

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用途:ショッピングバッグ など

・プラスチック製の箱

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用途:食品・アパレル・化粧品のギフトボックス、化粧箱 など

・おむつやお米、肥料などの外袋

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用途:おむつ外袋、米袋、肥料袋 など

・プラスチック製軟包装

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用途:食品・化粧品・雑貨等の商品パッケージ など

・スパウト袋

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用途:液体状の商品用パッケージ など

プラスチックについても幅広く製品を取り扱っており、過去の事例をもとにご提案が可能です。また、二つ以上の複合素材に関する表示方法などもぜひご相談ください。

段ボールマークについて

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紙素材の箱にも関わらず紙マークのついていない箱があれば、それは段ボール素材で出来ている可能性があります。段ボールは、表層2枚と波状の内層1枚の3層の紙で構成されているのが特徴です。
段ボールに対しては業界団体が自主的に採用している段ボールマークが存在しますが、識別表示の法的な義務はなく、自主的に表示することが推奨されています。過去に目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
紙マーク・プラマークと同じく、消費者の分別と資源回収を分かりやすくスムーズにすることを目的にしています。
段ボールは輸送包装が主用途であり、国境を越えて流通するという点から、「国際リサイクル・シンボル」と「ダンボール」の文字で構成されているのが特徴です。

参考:段ボールリサイクル協議会HP

段ボールマークが表示されるパッケージは下記のような事例があります。
・輸送用の段ボール箱

blog_037_15 段ボールl.jpg
用途:通販サイト購入品の配送、国内外での商品の輸送梱包 など

・段ボールボックス

blog_037_16 段ボールl.jpg
用途:雑貨・化粧品等のギフトボックス、割れやすい物の商品パッケージ など

まとめ

識別マーク(リサイクルマーク)は法律で決められたマークですが、消費者にパッケージの特性をしっかりと伝え、破棄する際きちんと分別をしてもらい、資源循環につなげることはサステナブルな活動のための基本的で重要な取り組みであると言えます。

海外ブランドではこの「紙」「プラ」というマークがデザインとして魅力的に受け取られた為か、規定よりはるかに大きなサイズで表示されていた事例もあります。
ご要望があれば、識別マークやその他のリサイクル関連マークを効果的に表示するデザインのご提案も可能です。

識別マークについてご相談やご興味がありましたら、ぜひザ・パックまでお問い合わせください。(お問い合わせ先はこちら

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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