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箱のかたち、いろいろ。 パート1(組み立て式紙箱編)

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箱のかたち、いろいろ。 パート1(組み立て式紙箱編)

中身の商品を保護し、商品の魅力を引き立たせる役割を担う「パッケージ」。
その一種である「紙袋」の種類や形状については、以前、「手提げ紙袋のかたち、いろいろ。」シリーズとしてご紹介しました。

今回からは「箱のかたち、いろいろ。」シリーズとして「箱」に焦点を当て、その種類や特徴についてご紹介します。

紙製パッケージのひろがり

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プラスチック海洋汚染問題や地球温暖化問題をはじめとする環境問題に対する人々の関心が高まるなか、パッケージにおいても環境問題をはじめとする社会課題解決への対応が求められています。
その影響もあって、紙製パッケージの市場規模は世界的に拡大が続き、2026年には2,545億米ドルに達すると予測されています。
参照:PR TIMES「紙・板紙パッケージの市場規模、2026年に2,545億米ドル到達予測(株式会社グローバルインフォメーション)」(2022年1月19日)

従来はプラスチック製パッケージが大半を占めていた、ドラッグストアの日用品売り場やスーパー、コンビニの食品売り場においても、紙製のパッケージを目にする機会が増えました。
商品の品質保持の関係上、すべてのパッケージを紙製にすることは困難ですが、ザ・パックでは紙の特性を理解・活用し、使用用途や条件に合った紙製パッケージをご提案しています。

「箱のかたち、いろいろ。」シリーズでは、「紙箱(紙製の箱)」をメインにご紹介します。
ひとくちに「紙箱」といってもその形状はさまざま。普段からパッケージに携わる人ではない限り、「形状の種類」や「それぞれの形状がどのようなものに適しているのか」についての想像はしづらいのではないでしょうか。
今回は、限りなくある紙箱の形状バリエーションから一部をご紹介するとともに、ザ・パックがお客様に「箱」をご提案するうえで考慮しているポイントをご紹介します。

紙箱のバリエーション

「紙箱」と聞いて、皆さんはどのようなものを想像しますか。四角い箱や変わった形の箱、薄い紙でできた箱や厚い紙でできた箱など、それぞれ想像するパッケージは異なるかもしれません。
種類や形状が非常にたくさんある「紙箱」。ザ・パックでは、下記のように分類しています。

  • 組み立て式紙箱(組み箱):平らな状態で納品される、組み立てが必要な紙箱

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  • テーパーボックス:底面から開口部に向かって広がる形状で、立体のまま積み重ねた状態で納品される紙箱

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  • 貼り箱(はりばこ):立体の状態で納品される、組み立てが不要な紙箱

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  • 紙管(しかん):筒状の箱

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  • ペーパーモールド容器:パルプと水からつくられた成形容器

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上記5つに分類される紙箱は、それぞれ製造ラインや製造方法が異なります。そのため、最小ロットや印刷条件、リードタイムなどにも違いがあります。

箱の形式選定において考慮する項目

中身の商品は決まっていても、「どのような箱が適しているかわからない」「箱をつくりたいけれど、どのような種類があるのかわからない」といった悩みを持つ商品企画のご担当者様は少なくないのではないでしょうか。
こちらは、ザ・パックの構造設計者が、箱の形式を選定・設計する際に考慮している項目の例です。適切なパッケージについて考える際のヒントにもなるので、箱の製造を検討されている方は、ぜひ下記項目について少し考えてみてください。

  • 上代
  • パッケージの予算
  • 販売場所(売り場)
  • 売り場での陳列方法
  • 輸送方法
  • 店頭で開封、および再封されることがあるか
  • 空間容積率※を厳守することが求められる売り場か
  • 商品をどのように見せたいか
  • 【組み立て式紙箱(組み箱)の場合】箱の組み立て作業をおこなう場所、および人員
  • など

※空間容積率とは、包装容積に占める空間容積の比率を示したもの
関連記事:【過大包装への配慮】パッケージの「適正」な環境配慮設計とは

ザ・パックでは、このような項目から総合的に判断し、中に入れる商品に最適な箱をご提案しています。箱の製造でお悩みの方は、ぜひ一度ザ・パックにご相談ください。

「組み立て式紙箱(組み箱)」の分類

ご紹介した紙箱5分類のなかで、もっとも形状の自由度が高いのは「組み立て式紙箱(組み箱)」です。同時に、ザ・パックのパッケージ構造設計力を最大限に発揮できる紙箱でもあります。
「組み立て式紙箱(組み箱)」は前述した通り、「平らな状態で納品される、組み立てが必要な紙箱」です。納品時の輸送効率が良く、店舗などで在庫する際もあまり保管スペースをとりません。また、使用後はコンパクトな状態にして廃棄できるため、環境にやさしい点もメリットです。

組み立て式紙箱(組み箱)の形状も無数にあります。ここでは、大きく分けた代表的な分類をご紹介します。

      • フタ・身一体型

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フタと身が一体になっていて、1つのパーツで箱が完成する形式です。商品パッケージとして広く使われている簡易なキャラメル形式箱から、ギフト向けとして用いられるような高級感のある形状まで、幅広く設計が可能です。

      • フタ・身セパレート型

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「フタ・身一体型」とは対照的に、フタと身が分かれている形式です。フタが独立していて、開けた時に中身の商品全体が綺麗に見えるため、お中元やお歳暮などのフォーマルギフト用の箱としての採用が多い形式です。

      • キャリー型

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持ち手が付いていて、ケーキやドーナツなどの持ち帰り用の箱として広く用いられている形式です。持ち手が付いていることで消費者が手に取りやすくなるため、商品パッケージとしてもおすすめです。

      • 変形

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「四角形」以外のかたちをした形式です。 紙箱の多くは四角形であることから、変形の紙箱はアイキャッチ性が高く、他の商品との差別化が可能です。 まくら型やキャンディ型など、非常に多くのバリエーションのなかから、ご要望や中身の商品にあわせて設計します。

バリエーション豊富な紙箱

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ここまで、紙箱の一種類である「組み立て式紙箱(組み箱)」の代表的な分類をご紹介してきました。部分的ではありますが、“紙箱の世界”をイメージいただけましたでしょうか。

身の回りにある紙箱のなかには、「どの形式にも当てはまらないのでは?」と思うような見た目のものもたくさんあります。
紙器の見た目は、糊貼り加工のやり方やカットラインの入れ方など、さまざまな要素によって変化します。ちょっとした工夫やアレンジによって、その形状や与える印象を大きく変えることができるのです。
そのバリエーションの多さは、組み立て式紙箱(組み箱)の大きな魅力のひとつです。他にはどんな形式や種類があるのか気になってきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?反対に、「種類が多すぎてどう選んだらよいかわからない!」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

次回以降の「箱のかたち、いろいろ。」シリーズでは、形式の種類をもう少し掘り下げてご紹介するとともに、それぞれの形式の特徴やおすすめの用途などをお伝えしていきます。

紙袋の製作にも興味がある方はぜひ、「手提げ紙袋のかたち、いろいろ。」シリーズもあわせてご覧ください。
【ショッパー・ショッピングバッグ】手提げ紙袋の作り方
手提げ紙袋のかたち、いろいろ。 パート1(MF編1)
手提げ紙袋のかたち、いろいろ。 パート2(MF編2)
手提げ紙袋のかたち、いろいろ。 パート3(OF編1)
手提げ紙袋のかたち、いろいろ。 パート4(OF編2)

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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