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【ショッパー・ショッピングバッグ】手提げ紙袋の作り方

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【ショッパー・ショッピングバッグ】手提げ紙袋の作り方

ザ・パックを代表する製品のひとつが、紙袋です。国内首位の手提げ紙袋製造メーカーとして、日ごろ皆さんが街中で目にされている紙袋を手掛けています。
ショッピングバッグ、宅配紙袋、食べ物を入れる角底袋…など、おそらく毎日何かしら接する機会のある身近なパッケージですが、ひとくちに紙袋と言っても作り方には様々な方法があります。
語り始めると非常に長いお話になりますので、今回は紙袋が工場でどのように作られているかという部分に注目してご紹介していきます。

1枚の紙があれば、紙袋は作れる!

実は1枚の長方形の紙と両面テープがあれば、だれでも紙袋を作ることができます。

まず長方形の紙の短い辺の片側に両面テープを貼り、筒状にします。紙の端に合わせて平らに潰してから、マチ(厚み)をつけて、底面と口折を折り込んだら(ここは少しコツをつかむ必要あり)あっという間に紙袋の完成です!
穴をあけて紐を通したら手提げ袋として使えるようにもなります。
…と文字だけでお伝えするのは少し難しいので、ぜひお手元にある紙袋を解体してみてください。
糊貼りされたところを開いていくと、下の展開図のような1枚の長方形の紙になると思います。
展開図 この展開図に沿ってデザインを印刷し、機械や人の手で貼り合わせて加工していくことで紙袋は作られています。
台形などの特殊な形以外は、ほとんどすべての紙袋がこの長方形の展開図からスタートします。

このようにとても簡単な構造になっているので、材料があれば子どもたちでも簡単に作ることが出来ます。
ザ・パックのCSR・SDGs活動の一つに、子どもたちにモノづくりの楽しさを伝える教育支援があります。本社のある東大阪市から事業委託されたNPO法人東大阪地域活性化支援機構と協働し、東大阪市内の小学校でモノづくり体験教室の一つとして紙袋製作教室を毎年開催しています。(2020年はコロナウイルス感染拡大防止のため、動画を作成し小学校へ配布するという形での開催)
ここでは手提げ紙袋についてのちょっとした豆知識なども交えながら、紐やデザインをアレンジして自分だけの紙袋作りにチャレンジができ、今年度はなんと約540名の児童が参加してくれました。
子どもたちの反応を直接見られなかったのは残念ではありましたが、モノづくりの面白さを伝えるため、これからも活動を続けていきたいと思います。

紙袋制作教室1
紙袋製作教室2

MFとOF 2つの種類

急に専門用語が出てきたので身構えてしまうと思いますが、紙袋には大きく分けて二つの作り方があります。
この2種類には、見た目でわかる大きな違いがあります。

ひとつは、紙袋の上がギザギザしたもの。これがMF(エムエフ)です。

MF
MFは大きなトイレットペーパーのような巻き取られた長い紙を使い、一袋分を切り離しながら機械による全自動で袋状に仕上げていきます。
<製品案内>MF 機械製袋

MF 機械製袋
そしてもうひとつが紙袋の上を折り返して二重にしたもの。これがOF(オーエフ)です。

OF
OFはコピー用紙のように1枚1枚カットされた平判紙を、機械や人の手で貼り加工をして袋状に仕上げていきます。
<製品案内>OF 機械製袋
<製品案内>OF 手加工

コピー用紙のように
紙袋に「ギザギザ」と「折り返し」があることは日常ではあまり気にならないと思いますが、大きく分けて2種類あることはご存じでしたでしょうか。
皆さんはどちらの紙袋が好きですか?
今後紙袋を手にした際には「MF」「OF」のどちらの種類にあたるかをチェックしてみてください!

MFの紙袋の特徴

ではMFの紙袋のメリットやデメリットとは、どんなところにあるのでしょうか。
“大量生産向き”“低コスト”という2つのワードがよく使われます。

MFの紙袋
MFの紙袋は、先ほども述べたようにトイレットペーパーのように巻き取られた長い紙(ロール紙)で作っていくことが分類上の大きな特徴です。
製造工程上、1本分のロール紙をすべて使い切る必要があり、1本で約1万枚前後の紙袋が出来上がります。大量生産向きと言われるのはこういう理由があります。
どれくらいの量からが大量生産なのかというお問い合わせもよくいただきますので、だいたい1万枚前後~を目安としてお考えください。

もうひとつの特徴は、手加工の必要がなくすべて機械によって一気に仕上げることができ、少ない工程で生産スピードも速く比較的安価なことです。
お菓子屋さんやスーパーなどの食料品店や量販店、ナチュラルコスメ、カジュアルファッションなどのお店で見かけることが多いのではないでしょうか。

上記の2つの特徴“大量生産向き”“低コスト”はメリットでもありデメリットにもなります。
「コストを安価におさえたい」というご要望があっても、使いきれない程大量の紙袋をお作りしては本末転倒です。
このような時は当社の営業スタッフがお客様に最適な紙袋のご提案を致しますので、お困りの際はぜひお問い合わせください。

OFの紙袋の特徴

次に、OFの紙袋のメリットやデメリットについてもご紹介します。
こちらは“小ロット向き”“高級感”という2つのワードがよく使われます。

OFの紙袋
上の2枚の写真は全く違うようですが、どちらもOFの紙袋です。
紐付けや袋に仕上げる加工を人の手でおこなうか、機械でおこなうのかにより、コストが大きく異なります。
どちらの場合でもOFは口部分を折り返して二重にしているため、しっかりとした丈夫さや高級感が求められるシーンに向いています。
デパートコスメや贈答用のお菓子、セレクトショップ等のお店で見かけることが多いのではないでしょうか。丈夫であることからコートなどの重衣料の袋や、企業や学校の資料を入れる紙袋にも適しています。
紐をリボンにする、箔押しでロゴを光らせる、エンボス加工などの高級感をアップさせるアレンジを加えることで、手にしたお客様の満足感を高めることができます。

また、OFの紙袋は1枚1枚カットされた平判紙を使うため、ある程度仕上がり枚数を調整することが可能です。小ロットや必要数だけをご希望の場合はOFの紙袋が最適です。
もちろん大量生産にも対応しており、手加工などが必要な場合には生産能力やコストの面から中国等の海外で製造する方法もご提案させていただきます。

紙袋が出来るまでの流れと注意点

紙袋ができるまでの流れ
ザ・パックの作る紙袋は基本的にすべてオーダーメイドです。
すでに製品として出来上がっている既製品と異なり、サイズはどうするか、どんなデザインにするか、紐はどんなものがよいかなど、一から選んでいただくことが出来ます。
もちろんパッケージのプロの視点から、全国規模の豊富な経験と実績をもとに最適な紙袋をご提案させていただきますので、紙袋をつくることが初めての方でも心配ありません。

なお、オーダーメイドの紙袋がお手元に届くまでには、大まかに下記1~6の工程があります。
1. ご要望ヒアリング
営業スタッフが直接お会いして、またはオンラインでご要望を伺います。
デザイン、素材、コスト、生産枚数、納品時期など必要な情報を詳しくヒアリング。
2. 最適な紙袋のご提案
ヒアリング内容をもとに最適な仕様の紙袋をご提案します。
サイズ・素材サンプルやお見積りなどをもとにご検討ください。
3.仕様決定、データ入稿
紙袋の仕様が決定したらデザインデータを入稿していただきます。
ザ・パックにはパッケージ専門のデザイナーも在籍しておりますので、デザインのご提案、入稿データの作成も可能です。
4. 校正サンプル作成
入稿データをもとに仕上がり見本に近い校正サンプルを作成。問題なければ校了し、製造に移ります。
5. 工場にて製造
国内または海外の工場にて製造し、出荷の準備を行います。
校了から納品までは国内で約1か月、海外で約2か月(それぞれ長期休暇除く)程の納期がかかります。
6.商品お届け
ご指定の日にち、場所にお届けいたします。

物理的に時間を要する工程もあるため、ギリギリにご依頼いただいた場合、どう頑張ってもご指定の日にちに間に合わないことがあります。
紙袋が必要となる納期から逆算して、少なくとも1か月半~2か月以上前にはご依頼いただけますと、無理なくお好みの商品を製造することができます。
ご依頼の際は、お問い合わせフォームをご利用ください。内容を確認し、営業スタッフよりご連絡させていただきます。

紙袋の制作

これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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