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【紙化でコスト削減】木箱や缶の代替としておすすめのオリジナル紙箱

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【紙化でコスト削減】木箱や缶の代替としておすすめのオリジナル紙箱

高価な商品や贈答品などの大切な場面でパッケージに用いられる「木箱」と、強度面と密閉性に優れ、多くの食品に用いられる「缶パッケージ」は、日本において歴史あるパッケージです。
しかしながら、その原材料である「木」や「金属」は、昨今の市場や社会情勢の変化により需給バランスが崩れ、価格が高騰しています。

そこで今回は、「木箱」や「缶パッケージ」の代替としてザ・パックがご提案する、「オリジナル紙箱」についてご紹介します。

木材の価格高騰の背景

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木箱は、原材料として使用する「桐」や「杉」など木材の種類による風合いの違いがあったり、木目や色味に個体差があったりと趣深いパッケージです。そのため、温かみや高級感を感じられるパッケージとして長く用いられてきました。
贈答用のそうめんの箱や陶磁器の箱、高級なお菓子の箱などで使われているのを目にする機会も多いのではないでしょうか。

しかしながら、材料となる「木材」は、世界で「ウッドショック」という言葉が生まれるほど価格が高騰しています。その主な原因は、コロナ禍による「木材の需要と供給のバランスの崩れ」です。つまり、木材が供給不足となってしまっているのです。
木材の供給不足の原因としては、コロナ禍での移動制限による経済活動の停滞や木材を輸出する際に必要なコンテナの生産量減少などが挙げられます。その一方で、住宅を購入する人が増え、木材の需要が増えたことで、需給バランスが崩れたと考えられます。
参照:株式会社野村総合研究所「新型コロナが国際物流に与えた影響」(2021年4月23日)

輸入材・国産材ともに、2020年から大幅に価格が跳ね上がり、輸入材に関しては2021年9月時点で前年末比の2.37倍にもなりました。2022年以降はピークアウトしたものの、依然高水準で推移しています。
参照:経済産業省「新型コロナがもたらす供給制約;ウッドショックの影響」(参照日2023年6月27日)

「木箱」代替のアイディア

「木箱」の代替としてザ・パックがおすすめするパッケージは、木目調の印刷を施した紙を貼り合わせた「貼り箱」です。

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木目調の印刷をした紙を貼り合わせた厚紙(チップボール)にV字型の溝を彫り、側面が90度になるように折り曲げてつくる「木箱風貼り箱」。一般の貼り箱と比べて角がシャープに仕上がるため、木箱のかたちにより近くなり、高級感と重厚感を演出できます。

天然の木材ならではの風合いや、香りを再現することは困難ですが、紙製の“木箱風貼り箱”にすることで、メリットもあります。

    【木箱風貼り箱のメリット】
  • 品質のブレが発生しにくい
  • 時間の経過による“反り”や“変色”などの劣化が起こらない
  • 木目を印刷で表現するため、希望の色味や木目を再現可能
  • 加工の自由度が高くなるため、さまざまなデザイン表現が可能

 

缶の価格高騰の背景

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「缶パッケージ」は、強度面や密閉性に優れていることや透過性がないことなどから、品質保持のためにバリア性を必要とする食品のパッケージとして多く用いられています。具体的には、クッキーや海苔などの「湿気によって劣化してしまう食品」や紅茶などの「光に当たると変色してしまう食品」などに最適です。
また、耐久性が高いことや、美しい形状・見た目であることから、アフターユースしやすい素材でもあります。そのため、テーマパークや観光施設などで販売されるお土産用のパッケージとして使用されることが多いです。皆さんのなかにも、お土産でもらったお菓子の缶パッケージを小物入れとしてアフターユースしているという方がいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしながら、この「缶」も近年では価格が高騰し、多くの企業をコスト面で圧迫しています。
2023年5月1日、大手飲料メーカーが25年ぶりとなる缶コーヒーの一斉値上げに踏み切ったことも大きな話題となりました。

缶の材料である「スチール」や「アルミ」は、製造時に大量の電力を必要とします。そのため、世界的なエネルギー価格の高騰により欧州などの製錬所が減産。ウクライナ情勢の緊迫化も加わり供給懸念に拍車がかかっています。
参照:日本経済新聞「アルミ国際価格、最高値更新 2008年以来13年半ぶり」(2022年2月24日)

「缶パッケージ」代替のアイディア

「缶」の素材である「スチール」や「アルミ」の強度や、缶でできたパッケージの特長である密閉性を、紙箱で代替することは非常に困難です。しかし、缶の“見た目”に近づけたオリジナルの紙箱をつくることはできます。
ザ・パックがおすすめするのは、紙製の“缶風組み箱”です。

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アルミ蒸着紙(アルミの薄膜を付着させた紙)や、銀色(シルバー)の塗料をコーティングした紙を使用することで、缶のような光沢感を演出できます。
また、表面が少しザラザラしている「梨地加工」が施された缶の風合いに近づけたい場合は、上記の素材を使用しつつ、ザラザラとした風合いになる表面加工を施すことで、見た目を近づけることができます。

缶と比較して、紙製の“缶風組み箱”には以下のようなメリットがあります。

    【缶風組み箱のメリット】
  • 納品時の形態がコンパクトであるため、輸送効率を向上できる(環境にやさしい)
  • 収納(ストック)場所の省スペース化が可能
  • 型代などの初期費用が安価
  • 消費者側での廃棄が簡単


「缶から紙箱にしたいけれど、密閉性やバリア性は維持したい」という場合には、商品の一次包装(軟包装)の素材を変更することで解決できる場合もございます。一次包装(軟包装)についてもザ・パックでご提案可能ですので、紙箱への切り替えをお考えの際には、ぜひトータルでお任せください。


「木箱」と「缶」の代替品としての「オリジナル紙箱」についてご紹介してきました。
紙は加工がしやすい素材であるため、印刷や加工を用いてさまざまなデザイン表現が可能です。今回ご紹介したパッケージはすべて紙製ですが、一見しただけでは木箱や缶パッケージと見間違えてしまうものばかりです。
ご興味がある方はぜひザ・パックまでお問い合わせください。現在使用されているパッケージの代わりとしておすすめできる、オリジナルパッケージをご提案します。

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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