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【リサイクル可能】循環型紙製軟包装「クラフトバリア®ヒートシールグレード」のご紹介

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【リサイクル可能】循環型紙製軟包装「クラフトバリア®ヒートシールグレード」のご紹介

ザ・パックでは、プラスチック素材を主原料とする軟包装(フィルムパッケージ)の「減プラ」や「紙化(脱プラ)」を実現すべく、紙製軟包装の開発を進めてきました。このブログ「つつむを知る」でも、そのラインアップを紙製軟包装「クラフトシリーズ」としてご紹介してきました。
関連記事:
紙製軟包装「クラフトシリーズ」とは
【減プラ】紙製軟包装「クラフトシリーズ」新商品のご紹介

紙素材のみでは、中身の商品(特に食品)の品質保持に必要な機能の維持や、ヒートシールによる密閉は困難です。そのため、主たる素材をプラスチックフィルムから「紙」に置き換え、バリア性を高めるためにアルミニウムを吹き付けたり、ヒートシール性を高めるために薄いフィルムを貼り合わせたりすることで機能性を維持し、「減プラ」パッケージを実現してきました。

今回ご紹介する新商品「クラフトバリア®ヒートシールグレード」は、紙製軟包装「クラフトシリーズ」をさらにサステナブルなパッケージにすべく、「リサイクル性」を高めた紙製軟包装です。

リサイクルできない紙とは

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皆さんは紙素材でつくられたものを廃棄する際、「何ごみ」に分別していますか?

一般的に、「使用済みの紙」は再生・リサイクルできる「古紙」として、自治体の資源回収に出すことができます。回収に出す際には、「新聞」「段ボール」「雑誌」「雑がみ」などの種類ごとに分別することが必要です。
なぜなら、回収される「古紙」はその品質や特徴によって、それぞれ異なる紙の原料に生まれ変わるためです。
たとえば「雑誌」の古紙は、ザ・パックの主力商品である紙箱や段ボールに使われる「板紙」や「ライナー原紙」の原料として再生利用されています。

しかしながら、すべての「使用済みの紙」を「古紙」としてリサイクルできるわけではありません。
下記のような「使用済みの紙」は、リサイクルをする工程で機械のトラブルや不良品発生の原因になりうることから、「禁忌品」と定められていて、リサイクルする(資源回収に出す)ことができません。

  • 食品残渣が付着した紙
  • 合成紙
  • 箔押し加工が施された紙
  • ラミネート紙(紙+フィルム)
  • 感熱紙(レシートなど)
  • カーボン紙(宅配便の伝票など)
  • など

参照:公益財団法人 古紙再生促進センター「紙リサイクルの基礎知識」(参照日2023年7月6日)

紙以外の素材(プラスチックやアルミなど)が混ざっているものは「禁忌品」とされていることがわかります。つまり、リサイクルできるのは紙の「単一素材(モノマテリアル)」です。

紙素材に限らず、「単一素材(モノマテリアル)」であることは、リサイクルを容易にするための重要な条件のひとつです。
「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」のなかで、「プラスチック使用製品設計指針」のひとつとして、「単一素材(モノマテリアル)化」と定められてるのは、プラスチック製品のリサイクル性向上を目指すためです。
参照:環境省「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)の普及啓発ページ」(参照日2023年7月6日)

循環型紙製軟包装「クラフトバリア®ヒートシールグレード」とは

2022年時点における日本の古紙回収率は79.5%で、古紙利用率は66.3%。世界各国と比べても非常に優秀な数字であり、循環型社会の形成に大きく貢献しています。
参照:
公益財団法人 古紙再生促進センター「古紙回収率推移」(参照日2023年7月6日)
公益財団法人 古紙再生促進センター「古紙利用率推移」(参照日2023年7月6日)
公益財団法人 古紙再生促進センター「国別の古紙統計」(参照日2023年7月6日)

ザ・パックでは、脱炭素社会を目指すべく、長年培ってきた紙加工のノウハウを活かして、さまざまなパッケージの「紙化」に取り組んできました。紙製パッケージであれば、日本の資源回収システムを活用することで、「ごみ」を出さない循環型社会の実現に貢献できると考えているためです。

しかしながら、食品向けの軟包装(フィルムパッケージ)はプラスチック特有の高い性能を必要とすることが多く、紙単一素材では代替するのが非常に困難です。紙素材にアルミニウムや薄いフィルムを貼り付けることで機能を補うことはできますが、古紙としてリサイクルに回すことができなくなってしまう点が課題でした。

その課題を解決するのが、今回ご紹介する新商品「クラフトバリア®ヒートシールグレード」です。

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    「クラフトバリア®ヒートシールグレード」には下記の特長があります。
  • 完全フィルムレスの紙製軟包装
  • 酸素バリア、水蒸気バリア、フレーバーバリア性を有する
  • 撥油性を有する
  • 古紙リサイクル可能 ※汚れが付着している場合は不可


ヒートシール層にプラスチックフィルムを使用していないため、重量物用としては向いていませんが、フレーバーバリア性や撥油性の機能を活かし、ドリップコーヒーやチョコレート用のパッケージとしてご利用いただける紙製軟包装です。


今回ご紹介した「クラフトバリア®ヒートシールグレード」を含め、これまでご紹介してきた「クラフトシリーズ」の紙製軟包装は、それぞれ機能や特徴が異なります。
たとえば、「クラフトバリア®ヒートシールグレード」はリサイクル性が高い点が最大の特長です。一方で、フィルムやアルミニウムを使用していないため、再封用のチャックを付けたり、遮光性を付与したりすることができません。そのため、再封したい場合や遮光性が必要な場合、「クラフトバリア®ヒートシールグレード」を採用するのは適切とは言えません。
このように、中身の商品や使用方法などに合わせて、適切な種類を選択する必要があるのです。

「軟包装(フィルムパッケージ)を紙化したいけれど、どのクラフトシリーズが適切かわからない!」という方はぜひザ・パックにご相談ください。中に入れる商品やご希望の見た目(形状)に合わせて、最適なパッケージをご提案いたします。

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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