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【事例紹介〈レガリーノ様〉】パッケージに「気が利いている、もう一味」を ―クリスマスの高揚感を届ける「浮遊包装」―

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【事例紹介〈レガリーノ様〉】パッケージに「気が利いている、もう一味」を ―クリスマスの高揚感を届ける「浮遊包装」―

透明な外箱の中で、赤い内箱がまるで空中に浮いているように見える「浮遊包装」。
株式会社レガリーノ様が展開するイタリアの菓子ブランド「BABBI」のクリスマス商品「クリスマス キューブ」に採用され、「2026日本パッケージングコンテスト」では「包装部門賞 菓子包装部門賞」を受賞しました。
関連記事:2026日本パッケージングコンテスト 受賞パッケージ4作品のご紹介

視覚的な驚きとクリスマスギフトとしての高級感に加え、商品を保護する機能や包装現場での組み立てやすさも備えた今回のパッケージ。特徴的な構造は、どのような発想から生まれたのでしょうか。
株式会社レガリーノ様、ザ・パックの営業担当者、設計担当者の言葉を通じて、開発の背景と「浮遊包装」が完成するまでの舞台裏をご紹介します。

株式会社レガリーノ様について
株式会社レガリーノ様は、イタリアの菓子ブランド「BABBI(バビ)」の日本における正規販売代理店です。BABBI商品の輸入販売を手がけ、イタリアの職人によって生み出されるウエハースとスイーツを、店舗や催事、オンラインストアを通じて日本のお客様に届けています。
また、イタリア産ピスタチオを使用したスイーツブランド「PISTACHIOMANIA(ピスタチオマニア)」も展開されています。

 

 

対談者紹介

株式会社レガリーノ 木村様

株式会社レガリーノ
代表取締役 木村 岳央 様

イタリアの菓子ブランドBABBIの日本における正規販売代理店として、2012年7月に株式会社レガリーノを設立。
BABBI商品の輸入販売のほか、「PISTACHIOMANIA(ピスタチオマニア)」の商品開発からパッケージの製作まで手がける。

 
ザ・パック 営業担当 横川

ザ・パック株式会社
営業担当 横川 隆広

2012年入社。現在は東京エリアの食品・菓子業界のお客様を中心に、箱、紙袋、フィルム包装などのパッケージを提案している。
お客様の期待を超える提案ができるよう、日々の営業活動に取り組んでいる。

 
ザ・パック 設計担当 久保田

ザ・パック株式会社
設計担当 久保田 雄気

前職の表彰製品メーカーで商品企画・開発を経験し、大学院修士課程での研究活動を経て、2022年にザ・パックへ入社。
現在は商品設計部に所属し、化粧品や食品をはじめとする幅広い分野で、使用体験や内容物の特性、製造適性を考慮したパッケージの設計を担当している。

 

クリスマスの高揚感を、パッケージで届けたい

BABBIのクリスマス商品「クリスマス キューブ」とウエハース菓子

※画像引用元:https://babbi.co.jp/ic/pickup-000

まずは、「クリスマス キューブ」の商品企画についてお聞きします。この商品は、どのようなコンセプトや目的で企画されたのでしょうか。

株式会社レガリーノ 木村様
レガリーノ 木村様

高揚感に包まれるクリスマスシーンにご購入いただくお菓子のため、楽しい気分で商品を選んでいただけるパッケージをご用意できればと思い、企画しました。

クリスマスという特別なシーズンにふさわしい、商品を選ぶ時間から楽しめるパッケージを目指されたのですね。横川さんは、営業担当者として、どのような点を大切にして提案を進めましたか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

お客様が伝えたい商品イメージをパッケージでどのように表現するかを大切にし、設計担当者の久保田さんと相談しながら開発を進めました。
クリスマス向けの商品だったため、「購入を検討している方が誰かにプレゼントしたくなるようなギフト感」を演出できるパッケージを目指しました。そのなかで、オーナメントのようなサイズ感と形状であれば、クリスマス商品として訴求できると考え、形状を提案しました。

 

過去の経験から生まれた「内箱を浮かせる」というアイデア

アイデアを表現した電球のイラスト

クリスマスらしい高揚感と、誰かに贈りたくなる特別感を表現するため、オーナメントを思わせるサイズ感と形状を提案されたのですね。
一方で、今回の開発には、過去に製作したパッケージでの経験も生かされているそうですね。以前のパッケージは、どのようなものだったのでしょうか。

株式会社レガリーノ 木村様
レガリーノ 木村様

以前、バレンタイン向けとして今回の形式に近いパッケージをザ・パックで設計・製造いただいたことがありました。そのパッケージは、内箱がダイヤモンド形状で、浮いて見える構造でした。

「内箱が浮いて見える構造」は過去のパッケージから着想を得たものだったのですね。以前のバレンタイン向けパッケージから変更したいと考えられていた部分はありますか?

株式会社レガリーノ 木村様
レガリーノ 木村様

当時のパッケージは、組み立てる工程数が多く大変だったため、今回は、組み立てやすく、お客様が商品を簡単に取り出せる設計にしたいと考えていました。
そのうえで、以前と同じように内箱が浮いて見える構造で、内箱をシンプルな四角形にした商品パッケージをつくりたいと考え、依頼しました。

横川さんは、こうしたご要望を受けて、どのように提案を進めたのでしょうか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

仕切りをより簡易的な構造に改善しながら、四角形の内箱を浮かせて見せることができないか、久保田さんと検討を進めました。また、箱の仕上がりについては、販売価格に見合ったサイズ感にできるよう心がけました。

以前のバレンタイン向けパッケージで実現した「浮遊感」を生かしながら、内箱の形状とそれを支える構造を見直し、見え方と作業性の両方を進化させる取り組みだったのですね。
木村様は、以前のパッケージと今回の開発の関係をどのように捉えていますか。

株式会社レガリーノ 木村様
レガリーノ 木村様

以前からこの簡易的な設計をしてほしかったわけではなく、以前つくったパッケージがあったからこそ、今回の商品が開発できたと認識しています。

 

浮遊感と作業性の両立を目指して

パッケージの構造設計をイメージしたイラスト

設計を担当した久保田さんには、営業の横川さんからどのような要望や課題が共有されたのでしょうか。

ザ・パック 設計担当 久保田
ザ・パック 久保田

「従来のダイヤモンド形状の箱のように内箱を浮かせて見せることはできないか」というお客様の要望を伺いました。また、従来のパッドは、構造的に安定はしていたものの、組み立て時の折り回数が多いため、作業性を改善したいと横川さんから相談を受けました。
要望通りの構造を実現できれば、美粧性と機能性を兼ね備えた面白いパッケージを提案できそうだと思いました。

「内箱を浮かせて見せること」と「作業性を改善すること」を、どのような発想で両立させたのでしょうか。

ザ・パック 設計担当 久保田
ザ・パック 久保田

まず、なるべく簡易的な仕様で、内箱を浮かせる構造を実現できないかと考えました。そこで、従来構造を見直しながら、よりシンプルな仕様で同等の見え方を実現する方法を検討しました。

構造を考えるにあたっては、ギフト向けパッケージとしての見え方も意識したのでしょうか。

ザ・パック 設計担当 久保田
ザ・パック 久保田

そうですね。ホリデーシーズンのギフト感が求められるパッケージということもあり、意匠性を損なわず、浮遊感を演出できる構造を目指しました。内箱への差し込み穴など見た目のノイズを抑えながら、できるだけシンプルな仕様で実現できるよう工夫しています。

 

BABBI「クリスマス キューブ」の内箱を浮いて見せる透明PETパッド

浮遊感と安定性を支える、繊細な設計と調整

フタを開けた状態の浮遊包装と透明PETパッドで支えられた内箱

自然な浮遊感を見せるために、どのような工夫をしたのでしょうか。

ザ・パック 設計担当 久保田
ザ・パック 久保田

実際のところ、内箱は本当に浮いているわけではなく、PET素材でできた透明なパッドで支えることで、「浮いているように見せる」構造です。そのため、中身の入った内箱を物理的に持ち上げる必要があり、内箱の重さとパッドの強度を適切なバランスに調整することが求められました。
幸い、中身のお菓子が軽量なウエハースだったため、パッドに大きな負荷がかからなかったことも、この構造を安定させられた理由の一つです。また、内箱が安定して中央に維持されるよう各部の調整も行いました。

シンプルな構造だからこそ、細部の工夫が安定性を左右するのですね。見た目の美しさや組み立てやすさ以外に意識した点はありますか。

ザ・パック 設計担当 久保田
ザ・パック 久保田

部材構成を絞り込むことで、使用後に分別しやすい設計としました。また、外箱と内箱による二重構造が、摩擦や衝撃による傷の防止にもつながっています。

浮いて見える美しさや組み立てやすさだけでなく、分別のしやすさや商品を保護する機能も備えているのですね。横川さんは、久保田さんからこの構造を提案されたとき、どのように感じましたか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

一見複雑に見える浮遊構造を、これほどシンプルなパッドで実現している点に設計上の工夫を感じ、大変驚きました。

 

お客様のイメージをかたちにする、営業と設計の連携

ザ・パック営業担当の横川とザ・パック設計担当の久保田

パッケージの設計を進めるうえでは、お客様の要望やイメージを、設計担当者へ正確に共有することが重要です。横川さんは、久保田さんへの依頼でどのようなことを意識しましたか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

日頃から、設計担当者に依頼するときには、お客様の要望を伝えるだけでなく、自分の考えやブランドイメージ、なぜその形状を希望するのかといった、「依頼の意図や背景」も伝えるようにしています。設計担当者とどこまで情報を共有できるかによって、パッケージの仕上がりも変わってくると考えています。

そうした横川さんとの情報共有や連携は、今回の提案にどのように生かされましたか。

ザ・パック 設計担当 久保田
ザ・パック 久保田

形状の試作サンプルを一度提出した段階で、そのまま採用いただくことができました。
横川さんが、お客様のご要望を正確にこちらへ伝えてくれたことはもちろん、このパッケージの構造や魅力をお客様へ丁寧に伝えてくれたことも、採用につながった大きな理由だと思っています。

横川さんは、実際にどのような方法で「浮遊包装」を提案したのでしょうか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

試作サンプルを用い、実物を見ていただきながら形状を提案しました。
提案時には、内箱を浮かせる構造を、ここまで簡易的なパッドで実現していることに驚いていただけたのが印象的でした。

木村様は、試作サンプルを初めてご覧になったとき、どのように感じましたか。

株式会社レガリーノ 木村様
レガリーノ 木村様

見た目については事前にイメージできていたため、試作サンプルは予想通りの仕上がりでした。一方で、構造がここまで簡易的になるとは思っておらず、ザ・パックの設計力に感心しました。

 

素材と印刷で引き立てる、BABBIらしいクリスマスの世界観

BABBIのクリスマス商品「クリスマス キューブ」に採用された浮遊包装

構造が決定した後は、素材や印刷表現を含めて、BABBIのブランドイメージとクリスマスらしさをパッケージに落とし込んでいったそうですね。 横川さんは、完成時の見え方について、どのような点を意識しましたか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

PET素材の外箱に印刷した白色がはっきりと表現されることで、赤い内箱とのコントラストが生まれると考えました。シルク印刷とオフセット印刷のどちらを採用するかによっても仕上がりが変わるため、完成後の見え方を予測しながら、イメージに合った印刷方式を検討しました。

透明な外箱に施した白色の印刷と、赤い内箱とのコントラストによって、印象的な見え方をつくり出したのですね。デザインも含めた全体の仕上がりはいかがでしたか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

ご支給いただいたデザインと内箱の赤色が組み合わさることで、BABBIのブランドイメージに合ったクリスマスパッケージに仕上がったと思います。

今回は、外箱にはPET素材、内箱には紙素材を採用しています。異なる素材を組み合わせることで、見え方にどのような効果が生まれたのでしょうか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

外箱と内箱の両方を紙素材にすると、箱の中に箱が入っていることが強調され、過剰包装のような印象を与える可能性があります。
今回は外箱と内箱の素材を変えることで、二重構造でありながら軽やかさと高級感を持たせることができました。また、オーナメントのようなパッケージに仕上げることで、クリスマスの高揚感と、誰かにプレゼントしたくなる特別感も表現できたと思います。

営業担当者として、採用の決め手はどのような点にあったと感じていますか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

クリスマス商品として訴求できるオーナメントのような形状と、内箱がどのように浮いているのか不思議に感じられる構造が、採用の決め手だったと思います。また、組み立て工程を簡易化できたことも含め、お客様のご期待に応えられたと感じています。

 

「かわいい」という反応と受賞が後押しした、次のクリスマスへの展開

パッケージが高く評価され受賞したことをイメージしたイラスト

実際に商品が発売された後、購入されたお客様からはどのような反応がありましたか。

株式会社レガリーノ 木村様
レガリーノ 木村様

お客様からは「かわいい」と大変好評でした。商品もよく売れたため、今後もこのパッケージを継続して採用したいと考えています。

大変嬉しいお言葉をありがとうございます。
このパッケージは、「2026日本パッケージングコンテスト」で「包装部門賞 菓子包装部門賞」を受賞しました。受賞を経て、2026年のクリスマスには、どのような展開を予定していますか。

株式会社レガリーノ 木村様
レガリーノ 木村様

賞もいただいたことから、2026年のクリスマスには3サイズで販売※することを決めました。色やデザインを変えることで見え方も変わる構造のため、デザイン表現のやりがいを感じられるパッケージです。

※2025年クリスマスは1サイズ展開

 

パッケージに「気が利いている、もう一味」を

ギフトを贈る体験をイメージしたイラスト
今回の開発では、過去のパッケージで培った経験を生かし、そこから見えてきた課題と向き合いながら、お客様、営業担当者、設計担当者がそれぞれの視点を持ち寄りました。
その積み重ねによって、内箱が浮いているように見える驚きだけでなく、BABBIらしい高級感、クリスマスならではの高揚感、現場での組み立てやすさ、商品を守る機能、そして思わず誰かに贈りたくなるような特別感が「かたち」になりました。
最後に、今回の開発を振り返りながら、それぞれが考える「パッケージ」について伺いました。

木村様にとって、パッケージはどのような役割を持つものですか。

株式会社レガリーノ 木村様
レガリーノ 木村様

商品の第一印象は、パッケージデザインによって決まることがあります。 パッケージには無限にお金をかけられるわけではないため、「気が利いている、もう一味」を加えることを大切にしています。

横川さんは、普段の営業活動を通じて、パッケージについてどのように考えていますか。

ザ・パック 営業担当 横川
ザ・パック 横川

販売先や販売方法、購入する方の目的などによって、求められるパッケージの仕様は変わると思います。ザ・パックでは、さまざまな材質や表面加工に対応できるほか、箱だけでなく、紙袋や縫製品、フィルム包装など、幅広いパッケージをご提供できます。
営業担当者の提案によって、ご採用いただくパッケージの仕様も変わります。そのため、商品知識や業界のトレンドを常に探求することが大切だと考え、ものづくりに取り組んでいます。

久保田さんは、今回の「浮遊包装」にどのような可能性を感じていますか。また、コンテストで評価されたことを、どのように受け止めていますか。

ザ・パック 設計担当 久保田
ザ・パック 久保田

パッケージの役割は、中身や用途によって多岐にわたります。今回のパッケージについては、「あれ、浮いている?」と、見た方や触れた方に少しでも興味を持っていただけたら、設計士としてうれしく思います。
シンプルかつ機能的な構造を実現するまでには相応の苦労がありましたが、無事に商品化され、コンテスト受賞というかたちでも評価いただけたことで、努力が報われたと感じています。
「設計力がある」という言葉は少し抽象的ですが、今回のように、設計したものが第三者に評価されることで、その強みを客観的に示せると思っています。今回の経験を今後の設計にも生かし、自分だけでなく、より多くの方に価値を認めていただける商品を、これからも考え続けていきたいです。

 

商品を守ることはもちろん、第一印象をつくり、ブランドの世界観を伝え、誰かに贈りたいという気持ちを生み出すことも、パッケージの大切な役割です。
「クリスマス キューブ」に採用された「浮遊包装」は、株式会社レガリーノ様が大切にする「気が利いている、もう一味」を、構造、素材、印刷、設計の工夫によってかたちにしました。見た目の驚きだけでなく、組み立てやすさや商品を守る機能まで備えたパッケージです。

ザ・パックはこれからも、お客様が商品を通じて届けたい価値と、それを手に取る方の体験に向き合い、期待を超えるパッケージをご提案してまいります。

 

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイデアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

アイデアを共有しながら打ち合わせを行うイメージイラスト

これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

※本事例は2026年11月時点の情報です

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