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【減プラ・紙化】冷凍食品向けパッケージのご紹介

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【減プラ・紙化】冷凍食品向けパッケージのご紹介

コロナ禍による「中食」の増加や、食品ロス削減に向けた動きなどの追い風を受け、冷凍食品市場は拡大しています。市場の拡大に伴い、環境に配慮した冷凍食品用のパッケージをつくりたいというご要望をいただくことも多くなっています。

「環境に配慮したパッケージ素材」というと、一番初めに思い浮かぶのは「紙素材」ではないでしょうか。
そこで今回は「冷凍食品用パッケージの紙化」をテーマに、ザ・パックがご提案する冷凍食品向けのパッケージを2種類ご紹介します。

冷凍食品市場の拡大背景についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。冷凍食品を利用する人が増えている理由や、これまでとは少し変わった消費者のニーズについて知りたい方はぜひご覧ください。
拡大する冷凍食品市場と変化するニーズ

ザ・パックがすすめる冷凍食品向けパッケージ

現在、ほとんどの冷凍食品にはプラスチック製のパッケージが用いられています。
1960年代の高度経済成長期により、大量生産・大量消費の時代に入り、衛生的なことや大量生産ができること、安価に製造できることから、さまざまな種類のプラスチック製パッケージが開発されました。その後、プラスチック製のパッケージは急速に普及し、これまでの数十年間、食品流通形態や消費者のニーズの変化に応えながら、大きな進化を遂げてきました。

高い品質や利便性が当たり前になっている現在、プラスチック同等の機能をもつ完璧な代替品を開発することは決して容易ではありません。
しかし、SDGsの目標達成のためにも、「紙」という素材を活用し、少しでもプラスチックの使用量を削減することで、脱炭素社会へ向けた商品開発を行っていくことが私たちの役割であると考えています。

ここからは、変わりつつある消費者のニーズに対応する冷凍食品用パッケージとしておすすめの紙製パッケージを2種類ご紹介します。

(1)モールド+フタ材

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1食分が丸ごと冷凍食品になっている「ワンプレート」「1食完結型」の冷凍食品では、複数の種類の惣菜を入れるため、中がいくつかの部屋に分かれている仕切り付きの容器が必要となります。

また、流通上で商品に異物が混入しないよう、「密閉」することが必要となるため、容器にフタ材を貼り付けます。タピオカドリンクで、カップのフタとしてフィルムが貼り付けられているのを見たことはありませんか?そのフィルムがここでいう「フタ材」です。

このフタ材を「紙※」素材に変更したものがここでご紹介する商品です。
紙製のフタ材の一部を剥がせば、電子レンジで温めることも可能で、モールド製の容器はお皿として使用することができます。
※容器としっかり密着させるため、紙には薄いフィルムを貼り合わせることが必要です。

(2)クラフトラミトレー
「クラフトラミトレー」とは、極限まで薄くしたプラスチック製のトレーと紙を複合してつくられた食品容器です。単体では容器として成り立たないほどに薄いプラスチック製のトレーに、紙を貼り合わせて補強することによりつくられています。

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この商品の最大の特長は、“リサイクル可能であること“です。中身の食品を食べ終わったあとは、内側のプラスチック製トレーと外側の紙を剥がすことで簡単に分別ができるため、プラスチックと紙をそれぞれリサイクルにまわすことができます。
※「クラフトラミトレー」の製造には、専用の機械を導入していただく必要があります。

密閉性や電子レンジへの対応を考慮すると、完全にプラスチックを使用しない=完全に紙化することは、現段階ではかなりハードルが高いといえます。しかしながら、日々の研究開発や技術の進歩により、着実にゴール=「紙化」に近づいています。
新しいヒートシール剤の開発や、特別な機能を付加した紙の開発など、冷凍食品用パッケージの紙化に向けた研究開発をこれからも進めていきます。

冷凍食品以外の食品向け紙製パッケージについては、こちらの記事でご紹介しています。
【テイクアウト・デリバリー】今、おすすめしたい食品容器とは
【紙製深絞りトレー成形機導入】食品容器におけるプラスチックフリー、紙化対応

紙製パッケージとこれから

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昨今の環境意識の高まりを背景に、高機能な紙や加工技術の開発が進み、紙製パッケージの用途の幅はどんどん広がっています。日本国内でも、プラスチック製だったパッケージが紙製に代わっているのを目にする機会が増えました。

ザ・パックでは2021年、現地の方にご協力いただき、フランスで使用されているパッケージのリサーチを行いました。リサーチを通して、化粧品や日用品、食品などあらゆるパッケージに「紙」が使われていることを再認識しました。
たとえば、卵や青果をまとめ売りする用のパッケージに段ボールが使用されていたり、ばら売りの野菜や果物を入れる袋に紙が使用されていたりします。
冷凍食品は内袋を使わず、直接紙箱に入れて販売されていたり、紅茶の茶葉も紙箱に直入れしていたりと、日本国内を中心にパッケージを販売している私たちにとっては、衝撃的なことでした。

国民性や、湿度や気温などの環境、文化などによって、使用されるパッケージ・求められるパッケージは異なります。そのため、海外で使用されているパッケージをそのまま日本国内で使用するのはむずかしい場合もあります。
しかしながら今回、フランス市場のパッケージをみて、「紙製パッケージ」の大きな可能性を感じました。現在、日本では実現できないような紙製パッケージも、紙素材の高機能化や加工技術のさらなる開発によって実現できるのではないか。

また、紙製のパッケージは、環境に優しくエコなイメージであるだけでなく、おしゃれで温かみを感じます。エコフレンドリーであるだけでなく、買い物にちょっとした楽しさをプラスしてくれるものなのではないでしょうか。

紙に新しい機能を付加し、その可能性を広げることで、これからもパッケージの紙化を浸透させていくことが今の私たちの役割だと考えています。これからも、さまざまな内容物に対応できるよう、「紙」の可能性を広げる研究開発に取り組んでいきます。

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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