【廃材有効活用】卵殻配合フィルム採用事例のご紹介（株式会社パノコトレーディング様／SISIFILLE）
私たちが毎日のように口にしている「卵」。日本の消費量が世界第2位であることをご存じでしょうか？
日本における卵の消費量（2021年）は、１人あたり1年間に337個で、メキシコに次ぐ世界第2位です。
参照：一般社団法人 日本養鶏協会「鶏卵需給見通し（令和4年9月）」
また、卵の消費に伴い発生する「卵殻」のほとんどが、活用されることなく廃棄されているのが現状です。
「卵殻」のような「有効活用できる廃材」をパッケージとしてアップサイクルするべく立ち上げられたのが、ザ・パックオリジナルブランド「エコカラ※」です。
参考記事：【廃棄物活用】パッケージブランド「エコカラ」とは
※エコカラ、エコカラロゴは、ザ・パック株式会社の登録商標です。
この度、エコカラブランドの第一弾となる「卵殻」を有効活用したパッケージを、株式会社パノコトレーディング様にご採用いただきました。
ご採用いただいたパッケージについてご紹介するとともに、「エコカラ」の今後の展開についてお伝えします。
SISIFILLE（シシフィーユ）の卵殻配合フィルムパッケージ
ザ・パックの「エコカラ」ブランドパッケージである「卵殻配合フィルム」をご採用いただいたのは、株式会社パノコトレーディング様が運営するブランド「SISIFILLE（シシフィーユ）※」の生理用ナプキンのパッケージです。商品のリニューアルに合わせ、パッケージも一新されました。
参照：株式会社パノコトレーディング「SISIFILLEは生理用ナプキンをリニューアルいたします」（参照日2023年10月20日）
※sisifilleは、株式会社パノコトレーディング様の登録商標です。
「SISIFILLE（シシフィーユ）」は、世界各地より直輸入したフェアトレードのオーガニックコットンを使ったものづくりをしているブランドです。地球環境、生産に携わる人、製品を使う人、ブランドを取り巻くすべての人にとって「やわらかい」ものづくりを約束しています。肌触りがやわらかな触感の製品であることはもちろん、なるべく環境負荷の低い素材や製造方法を採用し、また売上の一部から、コットン産地での学校の運営や井戸の建設、適切な医療の提供など、現地に暮らす人々のくらしをサポートしています。
そのコンセプトを伝える方法のひとつとしてお選びいただいたのが、当社の廃材利用パッケージブランド「エコカラ」の「卵殻配合フィルム」です。
「エコカラ」ブランドのご採用第一号となったSISIFILLE（シシフィーユ）の「卵殻配合フィルム」は、全体の80％がバイオマス由来の原料でできたバイオマスフィルムです。卵殻が5％、さとうきび由来のプラスチック（ポリエチレン)が75％配合されています。卵殻が配合されているため、ざらざらとした独特な手触りと少し曇った色味が特徴です。
フィルムへの印刷には、植物由来成分をインキ固形分中に10％以上含有した環境にやさしいインキを使用しています。
廃材活用パッケージブランド「エコカラ」の今後の展開
日本における廃棄物問題の解決、そして持続可能な社会の実現に向けた施策として開発を進めてきた「エコカラ」ブランドのパッケージを今回ご採用いただき、大変光栄です。
SISIFILLE（シシフィーユ）の商品を消費者が手に取った際に、パッケージを通してブランドのメッセージをしっかりと伝えることは、世界で起きている環境問題をはじめとするさまざまな問題を“自分ごと”として考えるきっかけづくりになります。それにより、消費者が新たな一歩を踏み出す後押しができるのではないかと、ザ・パックは考えています。
それは小さな一歩かもしれませんが、世界を変えていくための重要な一歩です。
「エコカラ」パッケージの第一弾は「卵殻」を有効活用したパッケージでしたが、卵殻以外の廃材を利用することもできます。
商品を製造する過程などの自社事業に伴って発生する「廃材」を、捨てずにパッケージの原料として活用することで、新たな価値を生み出すことが可能です。同時にパッケージにはストーリー性が備わり、そのストーリーが消費者に伝わることで、企業・ブランドと消費者の関係性強化にもつながります。
参考記事：【資源循環】梱包材を利活用！環境への取り組みを消費者に伝えるパッケージとは（積水ハウス株式会社様）
「商品により深みをもたせたい」「企業・ブランドメッセージを消費者と共有したい」などの課題をお持ちの方は、パッケージへの廃材活用や廃材活用パッケージブランド「エコカラ」の採用をぜひご検討ください。
総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
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