【ザ・パックフォレスト®環境基金活動】2022年 森林保全活動のご報告

ザ・パックでは、森林保全活動の一環として「ザ・パックフォレスト®環境基金活動」をおこなっています。2001年に開始した活動で、今年で21年目となりました。
コロナ禍により、一昨年、昨年と社員が参加する活動を自粛し、地元森林組合にメンテナンスを託すかたちとなっていましたが、「Withコロナ」という新たな段階へ向かいつつある2022年においては、感染対策を十分におこないながら、全4か所にて社員が参加しての活動を実施することができました。
そこで今回は、2022年に実施した森林保全活動の内容や様子をご紹介します。
広島県竹原市 下草刈り(8月27日)
広島県竹原市にあるザ・パック4号植林地では、1994年の山火事で焼失した場所に植林活動をおこなってきました。2005年から活動を開始し、2015年までの間に、一般参加者を含む活動を23回実施しました。累計の参加人数は約3,200名、植樹本数は約12,600本になっています。
活動の甲斐があって緑が戻りつつありましたが、2018年7月に発生した西日本豪雨で大きな被害を受け、再度植樹が必要になりました。そのため、2020年、土砂崩れの被害が発生した山林に、モミジの苗木600本を植え付けました。
今回おこなったのは、植え付けた苗木の成長を阻害しないように、周囲の雑草を刈りとる作業。ザ・パックフォレスト®環境基金活動にご賛同いただいている企業の社員様とザ・パック社員を含む合計29名が活動に参加しました。
こちらの写真に写っている赤い帯でマーキングされた苗木が、2020年に植え付けられたモミジの苗木です。
この苗木を避けながら周囲の雑草を刈りとっていきます。
活動に参加した社員からは、「成木になるまでは最低でも5~6年はかかるらしく、それまでの間手入れは必須とのこと。改めて保全の大切さ、自然の厳しさを学びました」との声が聞かれました。
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フォレスト環境基金活動 広島県竹原市
大阪府四條畷市 間伐(10月29日)
大阪府四條畷市にある「ふれあいの森」は、2016年に大阪府のアドプトフォレスト制度を利用して、ザ・パックの8つ目の植林地になった場所です。初年度より、春夏秋と年3回の森林保全活動を計画し、30~50名の規模で、間伐やハイキングコースの維持補修等の作業をおこなってきました。
「アドプトフォレスト活動」を長期間おこなっていることが評価され、2022年1月には大阪府より感謝状を頂いています。
コロナ禍で、2020年以降は社員による森林保全活動を自粛していましたが、今回、感染対策の工夫をしたうえで、合計12名の小規模グループにて、間伐を実施しました。
チームに分かれてヒノキを伐採したあと、倒した木の枝を落とし、木材として利用しやすいように、約3メートルの長さに切る作業をおこないます。
初参加者も多数いるなか、山の険しい斜面での作業でしたが、地元森林組合の方々に指導を受けながら、安全に十分配慮して作業をおこないました。
▼大阪府四條畷市での活動についてのお知らせはこちら
フォレスト環境基金活動 大阪府四條畷市
参照:大阪府「2022年秋 ザ・パック株式会社がアドプトフォレスト活動(生駒山系花屏風活動)を実施しました!」(参照日2022年12月2日)
奈良県吉野町 間伐(11月12日)
世界遺産として登録されている吉野山の玄関口にあたる場所で、桜の名所としても知られている奈良県の吉野町では、2002年から活動を始めました。これまで、トチノキ、ミズナラ、ケヤキ、ブナなど多種多様な樹木の植樹をおこない、累計の植樹本数は3,300本を超えています。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2019年11月の活動以降は活動を休止しており、休止期間中は地元森林組合に委託し、植栽地のメンテナンス作業のみをおこなっていました。
社員が参加しての活動としては約3年ぶりとなる今回は、ザ・パックフォレスト®環境基金活動にご賛同いただいている企業の社員様を含む合計24名が力をあわせて間伐をおこないました。
切り倒す木にロープをかけた状態で、倒れない程度の切り込みを木の下の位置に入れ、ロープを引っ張って意図している方向へ木を倒します。
地元森林組合の方々からの指導に従い、間伐の手順やロープの結び方などを教わりながら、いくつかのグループに分かれて作業に取り組みました。
参加者からは、「今回の森林保全活動でたくさん学ぶことがあり、自然の大切さを改めて考え直すことができました。また、この活動を通して自分自身リフレッシュでき、良い機会になりました」との声が聞かれました。
▼奈良県吉野町での活動についてのお知らせはこちら
フォレスト環境基金活動 奈良県吉野町
パルフォレスト植林事業(11月19日)
最後にご紹介するのは、ザ・パックのお客様である株式会社パル様と共におこなった森林保全活動です。
株式会社パル様は、2011年からザ・パックフォレスト®環境基金活動ご賛同いただいています。
奈良県吉野郡吉野町にある「PAL GROUP」の看板が立つ植林地にて、その土地にあわせたさまざまな樹木を植えるなど、独自の森林保全活動を展開。豊かな森を守る活動を継続されています。
今回の活動内容は、苗木の植え付けや下草刈り。株式会社パル様およびザ・パックの社員を含む合計45名が参加しました。
苗木を植え付け、その苗木を保護するために金属製の網を立てたり、苗木の成長を妨げる周囲の雑草を除去したりする作業をおこないました。
以上、2022年に実施した全4か所での森林保全活動内容のご報告でした。
2022年11月末時点の累計で、ザ・パックフォレスト®環境基金活動による植樹本数は21,078本、参加者は7,075人となり、二酸化炭素吸収量は1,838.91tとなりました。
木の苗を植樹してから伐採に適した大きさに成長するまでは、30~60年程度かかるといわれています。
豊かな森林を守り、未来へ継承していくためには、植樹本数を増やすことも大切ですが、樹木が元気に育つためのサポートも欠かせません。それぞれの植林地に必要なことを見極め、継続して活動していくことが大切なのです。
紙加工品の製造販売を商いとするメーカーとして、日本の森林を守り、再生していくこと。そして、その活動を通して私たちが住む地球について真剣に考え、行動する社会にしていくことが私たちの使命だと考えています。
来年以降も、新型コロナウイルス感染症対策に十分に気を付けながら積極的に森林保全活動をおこなっていきます。パッケージを通した森林保全活動にご興味のある方は、ぜひ「ザ・パックフォレスト®環境基金活動」への参画をご検討ください。
「ザ・パックフォレスト®環境基金活動」の詳細については以下のページ・記事でもご紹介しています。
フォレスト環境基金活動
【フォレスト環境基金活動】ザ・パックが推進する植林・森林保全活動について
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