【ザ・パックフォレスト®環境基金活動】ザ・パックが推進する植林・森林保全活動について
ザ・パックでは様々な種類の紙製パッケージを取り扱っておりますが、それらの原料は元をたどれば森の木々にたどり着きます。
SDGsの目標12にある「つくる責任、つかう責任」にもあるように、持続可能な生産消費形態を確保する取り組みは、今後より一層必要性を増していきます。
パッケージを作り世の中に送り出した分、私たちは責任をもって木々や自然環境の持続可能性に向き合っていきたいと考えています。
ザ・パックはSDGsの概念が登場するよりもさらに前から、環境保全を意識した独自の活動「フォレスト環境基金活動」を続けてきました。
この森林保全活動は2021年で20周年を迎えましたので、改めて本活動についてご紹介させていただきます。
ザ・パックフォレスト環境基金活動とは
このマークが表示された紙袋や紙箱を見かけたことはあるでしょうか?
ザ・パックではこの「フォレストマーク」がついたパッケージの出荷金額の一部を、「ザ・パックフォレスト環境基金」に拠出し、独自の森林保全及び植林活動を行っています。
森林保全活動の運営はNPO法人「地球と未来の環境基金(EFF)」に委託し、2001年より現在まで国内8か所の植林地で活動を続けてきました。
また、ザ・パックではフォレスト環境基金活動をスタートするよりさらに前から、環境配慮素材の開発を続けています。代表的な素材として1993年に、さとうきびの搾りかすを配合したバガスペーパーの使用を開始し、その後も葦などの非木材パルプを配合した紙をいち早く商品化してきました。
これらの環境に配慮した素材を使用したパッケージや、企業・団体としてフォレスト環境基金活動にご賛同いただいた場合に、フォレストマークを表示しています。
フォレストマークは、三本の木と木が手をつないで「森」という漢字を考案したことに因み、私たちはさらに「輪」を追加することで、自然との関わりと調和を目指すシンボルとして作成しました。
もしこのマークを見かけたら、そのパッケージが森林保全活動に繋がっていることや、私たちが大切にしていきたい木々や豊かな山の風景を思い浮かべていただけたらと思います。
全国各地の森林保全活動内容の振り返り
ザ・パックでは、上の地図の通り全国8か所で植林などの森林保全活動を行い、現在も7か所で活動を継続しています。
もしかしたら20年間で8か所は少ないな、と感じる方もいるかもしれません。
木々が成長するには長い年月がかかり、その間にも適切な調整をしていかなければ健全な森には育っていかないことから、一度植林するだけではなく、継続的に間伐や下草刈り、幹の保護などを行って森を育てていく活動が必要となります。
そのため、同じ植林地を繰り返し訪問し、専門家であるNPO法人や地元の森林組合などと協働して、継続的な森林保全活動を推進しています。
森林保全活動の内容は、それぞれの土地が抱える課題によって異なります。
具体的にどんな活動をしてきたか、植林地の写真と共にご紹介します。
※画像・活動内容はすべて過去の情報です。
現在は新型コロナウイルス感染対策の為、ボランティア活動は中止しております。
・奈良県吉野町
山全体が世界遺産として登録されている奈良県の吉野山では、2002年から現在に至るまで継続して活動を行っています。吉野山は春には桜が咲き乱れ、豊かな自然と歴史的文化遺産が調和した日本有数の観光名所です。
こちらでは土地に合わせて、トチノキ、ミズナラ、ケヤキ、ヤマザクラなどを植え、必要に応じて苗木の保護なども行います。
また荒れてしまった山林が台風や豪雨などの災害に対して脆弱な状態となっていることから、間伐などの手入れにも着手して、世界遺産の保全にも役立てればと思っています。
過去には間伐材を利用した観光客向けベンチの製作が行われたこともあります。
・広島県竹原市
1994年の山火事で焼失した場所に、2004年から2015年まで植林活動を行っていました。
当時のボランティアは、ザ・パック社員だけでなく、フォレスト環境基金に賛同してくださっている得意先や地元企業、ロータリークラブ、地元の高校生、郵便局、そして一般募集の参加者も合わせて170~350名で大規模な活動を展開していました。
松、サクラ、ヤマモモ、クヌギなどの土地に合わせた植樹を行い、木々が根付きやすいよう傾斜地の土地保全も行いました。
活動の甲斐があって緑が戻りつつありましたが、2018年西日本豪雨にて大きな被害を受け、再度植樹が必要になりました。新型コロナウイルス感染症の状況が落ち着いたら、またボランティアの皆さまと共に活動を再開していく予定です。
・埼玉県日高市
2011年新設した東京工場の地元である、埼玉県日高市でも2012年から植林を開始しました。埼玉県が行っている「武蔵野の森再生事業」に参加した活動で、埼玉県や日高市、地元のNPOと協働で行っています。
参考:埼玉県 彩の国みどりの基金事業
2016年まで、年に1回、3月には植樹を行い、コナラ、クヌギ、モミジ、カエデ、ツツジ、ヤマザクラなどの土地にあった木を植えていました。
その他の時期は、毎回30名ほどの人数で草刈りと平地や丘陵地のスギ林を適切に伐採するなどの整備活動を主に行っていました。
植樹活動は完了に近い状態でしたが、残念ながらその後に野生動物による食害を受け、植えた木々の多くが無くなってしまいました。
こちらも新型コロナウイルス感染症が落ち着き次第、野生動物対策をしながら植樹活動を再開していく予定です。
・大阪府四條畷市
最も新しい植林地で、2016年に大阪府の「アドプトフォレスト制度」を利用して、大阪府、四條畷市、大阪府森林組合と調印し「ふれあいの森」にて活動を開始しました。
参考:大阪府 アドプトフォレスト
アドプトフォレストでは、生物多様性の保全や地域景観の形成などのため、また放置され荒廃した人工林や竹林などへの対策として、事業者が森づくり活動を行います。
大阪府のホームページではザ・パックの活動の様子も都度発信していただいています。
(アドプトフォレスト 平成31年4月13日実施の様子)
ここでは、植樹は行わず間伐がメインの作業となります。
スギ、ヒノキ等の針葉樹の間伐を進め、公益的機能の高い森林に再生するとともに、発生した間伐材をハイキングコースの維持補修や森林内の作業路整備に使用していきます。
パッケージを通して実現できる環境保全活動
2001年からスタートした植林・森林保全活動は、2021年6月末時点の累計で、拠出基金額は1.61億円、植樹本数は20,465本、植樹面積は21.8ヘクタール、参加者は6,907人となり、CO₂吸収量は1576.66tになりました。
植林や適切な間伐で生まれ変わった木々は光合成によりCO₂を吸収することから、脱炭素にも貢献することが分かっています。
また、不健康な荒れた森林をそのまま放置していくと、根を張る力もないひょろひょろの木は大雨が降るたびに根こそぎ流れてしまい、山は水を蓄える力をなくしていきます。
多様な生物が暮らす持続可能な森を育てることは、自然災害から身を守ることにもつながっていきます。
パッケージは、ただ商品を包むだけでなく、手に取った消費者と企業の想いを繋ぐ役割を果たしています。
森林保全活動の必要性やリサイクルの推進など、一人ひとりが環境保全について考え行動するきっかけ作りとして、ぜひ「フォレスト環境基金活動」への参画をご検討下さい。
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