箱のかたち、いろいろ。パート2(テーパーボックス編①)

ザ・パックが製造するパッケージカテゴリーの中で、最もバリエーションが豊富な「箱」。
このブログ「つつむを知る」では、「箱のかたち、いろいろ。」シリーズと題し、さまざまな箱のバリエーションや特長をご紹介しています。パート1では、「組み立て式紙箱(組み箱)」を取り上げてご紹介しました。
参考記事:箱のかたち、いろいろ。 パート1(組み立て式紙箱編)
「箱のかたち、いろいろ。」シリーズパート2として、今回から2回にわたってフォーカスするのは「テーパーボックス」。作業効率化に貢献する、組み立て作業が不要な箱です。1回目となる今回は、テーパーボックスの基本的な形状についてご紹介します。
目次
- テーパーボックスとは
- 形式バリエーション
①フタなしテーパー
②フタ付きテーパーボックス
③クラムシェル
④変形テーパー
テーパーボックスとは
「テーパーボックス」とは、底面から開口部にかけて傾斜がつくように、4隅が糊貼りされているパッケージのことを指します。
立体の状態で納品されますが、傾斜がついているためスタッキング(積み重ね)ができ、コンパクトに収納することが可能です。
このような特長があることから、テーパーボックスは下記のような場合に採用されることが多いです。
- 包装作業にスピードが求められる場合
- 作業スペースや、ストックスペースが狭い場合
使用する素材次第でレンジアップにも対応可能で、特に、外食産業などの調理品提供用の食品一次容器(食品を直入れする容器)として多く用いられています。
形式バリエーション
ここからは基本的なテーパーボックスの形状をご紹介します。
①フタなしテーパー
フタの付いていない、トレー状のパッケージです。
お菓子(ケーキやバウムクーヘンなど)や野菜、果物を入れるなど、さまざまな用途で使用できます。
プラスチック製のトレーと比較してコストは高くなる場合が多いですが、型代は安く、プラスチック使用量削減にもつながるため、プラスチック製のトレーの代替品としても採用の多い形状です。印刷を施すことでデザイン性やオリジナリティを付与することも可能です。
②フタ付きテーパーボックス
フタ付きで、封緘できるテーパーボックスです。
フタが付いていることから、異物混入を抑制することができるうえ、中身を入れた状態での積み重ねも可能なので、惣菜やサラダなどの食品テイクアウト用パッケージとしての採用が多い形状です。
③クラムシェル
テーパーがついた2つのトレーを、貝殻のように合わせたような形のテーパーボックスです。
フタにも奥行きがあるので、高さのあるものや潰れやすいものを入れるのに適しています。ハンバーガーやホットドックなどを入れるパッケージとして使用されているのを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「フタをかぶせる」という1つの動作のみで封緘することができる、作業性に優れた形状です。
④変形テーパー
四角形以外の形をしたテーパーです。形状が特徴的なので、アイキャッチ性の向上が期待できます。
バリエーションとしては、「カップ型テーパー」と「三角テーパー」があります。
(1)カップ型テーパー
カップ型テーパーは、底面は四角形、開口部分は円形であることが特徴です。
ポップコーンやポテト、からあげなどの食品テイクアウト用パッケージとしての採用が多い形状です。食品一次容器として以外にも、タオルなどのプチギフト用パッケージや、クッキーなどのお菓子の詰合せ用パッケージとしても使用できます。
(2)三角テーパー
三角テーパーは、ケーキの1ピースのような三角形の形をしたテーパーです。
形状を活かして円状に並べて店頭に陳列したり、外装箱に詰め合わせたりすることで、四角形の箱とは異なる見せ方をすることができます。
フタなしの形状(トレー)であれば、タルトなどのケーキ用パッケージとして、フタ付きの形状であれば、食品テイクアウト用パッケージやお菓子の商品パッケージなどとしてご使用いただけます。
テーパーボックスのベーシックなバリエーションについてご紹介しました。テーパーボックスの特徴や使用用途について、イメージできましたでしょうか。
ご紹介した形状をベースに、内容物や使用用途に合わせて、サイズや素材、加工などをカスタマイズすることでオリジナルのテーパーボックスができあがります。
テーパーボックス編の2回目となる次回は、より高い機能性を備えたテーパーボックスと、ひろがる活用シーンについてご紹介します。
テーパーボックス編の2回目はこちら:箱のかたち、いろいろ。パート3(テーパーボックス編②)
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