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【越境EC対応】丈夫でブランド訴求力の高い配送箱とは

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【越境EC対応】丈夫でブランド訴求力の高い配送箱とは

日本国内のEC市場が堅調に成長するなか、世界では、インターネットを通じて国外に商品を販売するビジネス「越境EC」が急拡大しています。
2021年に7,800億USドルであった世界の越境EC市場規模は、2026年には4兆8,200億USドルにまで拡大すると予測されています。その間の年平均成長率は約30%で、世界のBtoC EC 市場規模の拡大を上回るペースです。
参照:経済産業省「令和3年度 電子商取引に関する市場調査報告書(P102-103)」(2022年8月12日)

国内のみならず国外にも販路を広げることで、新たな顧客獲得、そして売上拡大にもつながりうる「越境EC」。昨今、日本国内でも注目を集めています。

今回は、越境ECの拡大背景について見るとともに、越境ECにおすすめのパッケージをご紹介します。

越境EC拡大の背景

越境EC市場の拡大が予想される要因のひとつが、「スマートフォンの普及」です。
スマートフォンを使い、SNS上で国外の商品や情報を目にする機会が増加。EC利用が定着した昨今では、自国にいながら国外の商品を購入できる「越境EC」利用のハードルが下がりつつあります。

「世界的な人口減少」も、越境ECの拡大要因と考えられます。人口減少に伴う国内市場の縮小への対抗策として、国外に販路を広げることができる越境EC事業に取り組む企業が増えているのです。
日本は他の国と比べても人口の減少が著しく、国内市場の縮小が懸念されています。そのため、今後は日本企業の越境EC事業への参入がより加速すると予想されます。

次に、2021年における日本・アメリカ・中国3か国間の越境ECの市場規模推計について見てみましょう。
日本の消費者が、越境ECを通じてアメリカと中国から購入した合計額は3,727億円。ほかの2か国の消費者が日本から購入した額は、中国が2兆1,382億円、アメリカが1兆2,224億円で、いずれも前年と比べて増加しています。

blog_115_2l_日本・アメリカ・中国_越境EC.jpg
参照:経済産業省「令和3年度 電子商取引に関する市場調査報告書(P104)」(2022年8月12日)

こちらは、BEENOSグループが実施した「越境ECを活用してでも日本の商品を購入したい理由」についての調査結果です。

blog_115_3l_越境ECを活用してでも日本の商品を購入したい理由.jpg
参照:BEENOSグループ「越境ECを利用する海外のお客様800名にアンケート」(2022年1月12日)

「自国で購入できないから」のほか、「品質が良いから」「日本ブランドに安心を感じるから」との回答も多く、日本製品に対する信頼度の高さが伺えます。
このことからも、越境ECにおける日本製品のニーズの高まりが期待されます。

また、コロナ禍で減少した外国人旅行客数も回復傾向にあるため、日本への旅行時に購入した商品を越境ECでリピート購入する需要も高まりそうです。

国外輸送に適した段ボールパッケージとは

それでは、越境ECで使用するパッケージには、どのようなものが適しているのでしょうか。
「強度」「商品保護」「美粧性」の3つの側面から、おすすめの段ボールパッケージをご紹介します。


  • 「強度」について

国外へ輸送されるとなると、まずは長距離輸送に耐えうる強度が不可欠です。
ザ・パックの奈良工場では、重量物(大型家電など)向け段ボールや、十分な緩衝性が必要な商品(精密機器など)向け段ボールなど、さまざまな特殊段ボールパッケージを製造しています。

blog_115_4l_段ボール_大型段ボール.jpg
基本構造として段ボール素材は3枚の紙から構成されています。その紙の厚みや種類を変えたり、中芯(真ん中にはさまれている紙の波形の密度)を変えたりすることで、強度が異なる段ボールシートをつくることができます。

blog_115_5l_段ボール_種類.jpg
国内向け通販パッケージでは、内容物に合わせてさまざまな厚みの段ボールが使用されますが、国外輸送向け通販パッケージでは、Aフルート以上の段ボールを使用するのが一般的です。
さらに強度を高めたい場合は、フルートが2階層以上ある高強度な段ボールを使用します。

ザ・パックの奈良工場には、段ボールのシートを製造する貼合機(コルゲートマシン)があるため、輸送の条件に合わせて、最適な素材構成や形状をご提案可能です。


  • 「商品保護」について

輸送する距離が長いほど、輸送中に内容物(商品)が破損するリスクが高まります。
商品をきれいな状態で届けるためには、輸送用パッケージに強度の高い素材を使用するだけでなく、中身の商品を保護するための工夫も必要です。

商品が破損するのを防ぐために有効な手段のひとつは、「輸送用パッケージ内の隙間をなくし、商品を固定すること」です。強度の高い輸送用パッケージであっても、中で商品が動いてしまっては、輸送中に発生する衝撃で破損しかねません。

「緩衝材を入れる」「商品サイズにぴったりの輸送用パッケージをつくる」など、商品を固定する方法は複数ありますが、ここでは一例として、段ボール箱の“フラップ”を活用した商品固定方法をご紹介します。

こちらのパッケージはフラップが通常より長く、罫線に沿って折り曲げることで、箱の中の余分なスペースを削減できます。

blog_115_6l_商品保護_フラップで固定.jpg
フラップを折り曲げてできた隙間は商品サイズに合うように設計されているので、隙間に商品をはめ込むだけで固定できます。箱本体のみの1パーツで商品を固定できるため、別で緩衝材を用意する必要がない点もメリットです。

中身の商品に合わせた完全オーダーメイドのパッケージなので、商品に最適な形状で製造可能です。中に入る商品が1種類ではない場合は、異なるサイズの商品に兼用できるような設計にすることもできます。

その他、段ボール製のパッドについてはこちらの記事でもご紹介しています。
参考記事:【アイディアで差別化】利用シーンの広がる段ボールおすすめパッケージ(ワンタッチ段ボールパッド・仕切り)


  • 「美粧性」について

前述したとおり、国外からの「メイドインジャパン」への信頼は厚く、他の国の製品にはない魅力を感じている方もいるようです。
日本国内における「越境EC」は、まだまだ参入企業が多くない事業領域ですが、注目されている市場であることは間違いありません。今のうちから、国内外問わず、ブランドの認知度向上やファンづくりに取り組むことが越境EC成功へのカギとなるのではないでしょうか。

今後、参入する企業が増え、競争の激化が予想される越境EC市場。他社との差別化を図れる輸送用段ボールパッケージをつくるためには、強度が高く、商品保護に優れることはもちろん、美粧性を高めることで「ブランド訴求力をアップさせる」ことも重要です。

段ボールへの印刷には、一般的に「フレキソ印刷」という印刷方法を用います。凸版印刷方式のため、細かいデザインを表現する印刷には向かず、表現できるデザインには多くの制約があります。
より細かいデザインを表現できる「オフセット印刷」で印刷した紙を貼り合わせたり、段ボール自体に直接「オフセット印刷」をしたりする方法もあります。しかし、強度が高い段ボール(Aフルート、Bフルート、フルートが2階層以上あるものなど)には加工ができないなどの条件があるため、強度と美粧性の両方を兼ね備えた段ボールパッケージを作るためには、技術と設備が必要です。

ザ・パックの奈良工場では、高精細なフレキソ印刷機を導入することにより、“丈夫で美粧性の高い”輸送用段ボールパッケージの製造を可能にしました。
その印刷機を使用した輸送用段ボールパッケージがこちらです。

blog_115_7l_美粧性の高い印刷.jpg
C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色掛け合わせとブラックで、デザインを表現しています。

従来の印刷技術では、段ボール素材への印刷で細やかな網点表現ができず、写真などの表現や掛け合わせで表現するデザインの再現は困難でした。しかし、奈良工場の印刷技術を用いることで、写真などの繊細なデザインも再現可能になりました。
段ボール製であっても、美粧性が高く、付加価値のあるパッケージを製造することができます。

越境ECで使用するパッケージの場合、表面は輸送時に汚れてしまう可能性が高いため、表面はシンプルにし、凝ったデザインは内側に施すのがおすすめです。


ここまで、越境ECにおすすめのパッケージをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した内容は、数あるご提案の中のほんの一部にすぎません。販売される商品や販売する国、パッケージを使用する状況などの条件次第で適切なパッケージは異なります。

「越境EC事業の開始にあたって、パッケージをつくりたい」「既に使用している越境EC用パッケージを改善したい!」などの課題をお持ちの方は、ぜひザ・パックにご相談ください。条件に合った最適な形状、仕様のパッケージをご提案いたします。


総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
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