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【アイディアで差別化】利用シーンの広がる段ボールおすすめパッケージ

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【アイディアで差別化】利用シーンの広がる段ボールおすすめパッケージ

EC市場の拡大に伴う宅配便個数の増加により、需要が高まりをみせている「段ボール」。その原料には「古紙」が高い割合で含有されており、エコな素材であることは以前のブログでもご説明しました。
関連記事:【リサイクル】古紙回収率・古紙利用率の優等生!段ボールの再資源化について

家庭から出た使用済みの段ボールは自治体により回収、企業から出た段ボールは古紙回収事業者に直接回収されており、2020年には96.1%という高い回収率を記録しています。
何度もリサイクルされ生まれ変わる段ボールは、循環型社会の理想ともいえる“包装資材の優等生”なのです。

参照:全国段ボール工業組合連合会「3R推進自主行動計画」(参照日2022年5月9日)

3層構造で高い強度をもつ段ボールですが、その材料には古紙の含有率が高いライナー原紙を用いていることや、表現力の追求には不向きとされている「フレキソ印刷」で印刷することが多いことから、デザイン性や美粧性を求めるものではないとされてきました。
そのため、段ボールは主に配送箱としてや、商品保護が必要な商品の外装箱として用いられ、商品を引き立たせるためのパッケージとして積極的に用いられることは多くありませんでした。

しかしながら、近年では環境意識の高まりや、ナチュラルなテイストを好む消費者の増加により、段ボールが再注目されています。段ボール特有の素材感やラフさを活かし、化粧箱や商品パッケージとして使用する事例が増えてきているのです。

そこで今回は、皆さまが新しい用途で段ボールを利用する際のヒントとなるよう、段ボールの特性を存分に活かした設計にアイディアをプラスしたパッケージアイテムをご紹介します。

ワンタッチ段ボールパッド・仕切り

blog075_2l_ワンタッチ段ボールパッド・仕切り.jpg
販売する商品を入れる箱の中には、商品やその付属品だけでなく、それらを固定するためのパッドや仕切りが入っていることがあります。
たとえば、携帯電話や家電製品を購入した際、本体と充電ケーブルなどの付属品が箱の中できっちり固定され、収納されているのを見たことがありませんか。

固定をするために用いられることが多いのは、商品や付属品の形に合わせたくぼみや仕切りがある、プラスチック製の成型品です。軽くて安価、そして作業性が良いという点でとても優秀である一方、昨今は環境への負担が気になるというお声をいただくことが増えました。

そこで、プラスチック製の成型パッドや仕切りを段ボール製に変更したのが、ここでご紹介する「ワンタッチ段ボールパッド・仕切り」です。

上の写真左側が「ワンタッチ段ボールパッド」、右側が「ワンタッチ段ボール仕切り」です。
特に「ワンタッチ段ボールパッド」の方は、複雑なカットラインが入っていることから、「組み立てるのが大変そう!」と思った方も多いのではないでしょうか。ところがその複雑な見た目とは裏腹に、平らな状態からスライドして起こすだけの簡単な作業で組み立てることが可能です。
「ワンタッチ段ボール仕切り」についても、1枚のシートをジャバラ状に折りたたんで起こすだけで簡単に仕切りへと変化します。素材自体が硬く、罫線でパキっと折ることができる段ボールの性質だからこそできる構造設計です。

・ワンタッチ段ボールパッドの組み立て方



・ワンタッチ段ボール仕切り(形状①)の組み立て方



・ワンタッチ段ボール仕切り(形状②)の組み立て方



ザ・パックの構造設計力と特殊な技術により、商品に合わせた組み立て簡単な「ワンタッチ段ボールパッド・仕切り」を製造することができます。
また、紙の特長である「印刷の自由度の高さ」を活かし、パッドに印刷を施すことで、段ボール製でありながらほどよいギフト感も演出され、単純な固定・緩衝パッドとしてだけでない役割も果たしてくれるのではないでしょうか。

blog075_6l_ワンタッチ段ボールパッド印刷あり.jpg

「積層風段ボール」パッケージ

blog075_7l_積層段ボール.jpg
「積層」とはその名の通り「層を積み重ねること」で、「積層段ボール」とは一般的に、何枚かの段ボールを貼り合わせたものを指します。積層段ボールはかなり高い強度をもつことから、精密・重量機械などの緩衝材として長年用いられています。

今回ご紹介するのは、この「積層」構造を応用した、段ボールを重ねてつくるパッケージです。
商品の形に合わせて型を抜いた段ボールシートに商品をはさみ、パタパタと折りたたむことで商品を固定するという非常に簡単な構造です。

こちらは商品を包む様子を撮影した動画です。



積み重なった段ボールシートの側面には段ボール特有の波状の断面が見え、存在感のあるパッケージになります。
上記サンプルのように、使用するライナー原紙を色が付いたものにしたり(サンプルは3層黒の原紙を使用)、中芯(真ん中にある、なみなみになっている紙)に色付きの紙を使ったりすることで、華やかさや高級感を演出することも可能です。

blog075_9l_積層段ボール中芯印刷.jpg

組み合わせとアイディアで広がる段ボール利用シーン

blog075_10l.jpg
「段ボールは、茶色くて、中身を保護するためだけに用いられるもの」というイメージは、EC市場の拡大とともに大きく変化しました。
かつては、茶色で無地、またはロゴのみの印刷であることが多かった配送用段ボールですが、最近では化粧箱のように綺麗な印刷が施されていたり、メッセージがデザインされていたりすることも多くなりました。
フレキソ印刷が主流の段ボールですが、選択する厚みや素材によっては、より表現力が豊かなオフセット印刷や、版が不要のデジタル印刷でフルカラーの印刷をすることも可能です。

使用する素材の選択や組合せ、そしてデザインにより、その表情はさまざまに変化します。
ブランドや商品のコンセプトによっては、段ボールにしか出せないクラフト感やラフな素材感をそのまま活かすというのも良いでしょう。

まだまだ多くの可能性を有する「段ボール」を使ったパッケージをつくってみたい!という方はぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。
総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。

blog_070_7l.jpg
これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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