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【D2Cで消費者とつながる】満足度を上げるパッケージとは

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【D2Cで消費者とつながる】満足度を上げるパッケージとは

成長を続けるEC市場の中でも、特に注目を集めている「D2C」というビジネスモデル。D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、「企業が自ら商品を企画・製造し、中間流通を介さず、自社ECサイトにて直接消費者と取引する物販事業※」をさします。
※D2Cの定義として、自社ECサイトでの販売だけでなく、EC モールに出店した直営店等での販売も含められることがありますが、ここではD2C=「自社ECサイトで販売を行うこと」と定義します。

今回は、D2Cブランドにおける、消費者の満足度を上げるパッケージづくりのポイントやアイディアをご紹介します。

ひろがるD2C市場

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新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、私たちの消費行動は大きく変化しました。その変化に対応するため、企業側ではEC販売の強化やオンラインサービスの充実化が急速に進められ、ECで商品を購入する際の利便性が向上しました。

経済産業省の調査によると、2020年における企業と消費者間の物販系EC市場規模は12兆2,333億円で、2019年と比べて21.71%も増加しています。
参照:経済産業省「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)報告書」(参照日2022年5月18日)

従来、ECで商品を販売する際の方法としては大手ECモールへの出店が主流でした。しかし近年では、自社ECサイトを開設して商品を販売するD2Cのビジネスモデルを採用する企業が増加しています。
消費者にとっても、各ブランドの実店舗へ足を運ぶこととECサイトへアクセスすることは近しい感覚になってきているのかもしれません。

D2Cパッケージづくりのポイント

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D2Cのビジネスモデルがひろがる背景には、下記のような要因があると考えられます。

・スマートフォンやSNSなどの普及により、消費者への直接的なアプローチが容易になったこと
・自社ECの立ち上げを支援するビジネスの増加やデジタル技術の進化により、自社ECサイトを構築するハードルが低くなったこと

D2Cの最大のメリットは、「消費者と直接つながることができること」。
自社ECサイトやSNSを通して、企業の想いやメッセージ、ブランドコンセプトを直接伝えることが可能なうえ、お問合せフォームやSNSのコメント欄などを使えば、消費者と双方向的なコミュニケーションを取ることができます。

それでは、D2Cで販売される商品のパッケージにはどのようなものが適しているのでしょうか。実店舗とECそれぞれにおいて、パッケージが担う役割の側面から考えてみましょう。

実店舗で販売される商品のパッケージは、商品についての情報や魅力を伝えることによって興味や関心をもたせ、「購入」という行動まで導くという役割を担っています。店頭においては、消費者へ情報発信するためのツールがパッケージに限られることが多いためです。

一方、ECで販売される商品のパッケージを消費者が直接目にするのは、購入後、商品が手元に届いた段階です。また、ECでの購入者は商品に関する情報を十分に持っていることが多いことから、パッケージを用いて情報を伝える必要がありません。
代わりに、消費者の手元に商品が届いた際に満足感を与えたり、より魅力的に演出したりすることで、リピート買いを促す役割を担っています。

つまり、D2Cで販売される商品には、「消費者の満足度を上げる」パッケージが求められているといえます。
消費者の手元に商品が届いた時に、いかに満足してもらえるか、また買いたいと思ってもらえるか、そのカギを握っているのはパッケージなのです。

満足度を上げるパッケージアイディア

D2CモデルのECのなかでも、「サブスクリプションEC」において用いられる配送パッケージには、消費者の満足度が上がるようさまざまな工夫が施されていることが多くなっています。
近年、さまざまな種類のサブスクリプションECが登場していますが、その事業の成功には「継続率」が重要になります。そのため、継続率を向上すべく、パッケージにこだわっているブランドが目立っています。

ここでは、サブスクリプションECでの使用を想定した、消費者の満足度を高め、継続率向上につながるパッケージアイディアをご紹介します。

・洋服のレンタルサービスを想定したパッケージアイディア

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好みに合わせてコーディネートされた服をレンタルできるサブスクリプション。気に入った服は購入できるサービスの場合、返却する際には内容量が少なくなり、スカスカになってしまうこともあるのではないでしょうか。

ここでご紹介するのは、そんなときにぴったりな、内容量に合わせて高さを変えることができる配送箱です。返送時は罫線(赤色の点線部分)に沿って折ることでコンパクトなサイズにでき、運賃を削減することが可能です。

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小さいサイズで返却してもらった場合、運賃を削減できた分をユーザーにポイント還元するなどのサービスをすることで、継続率や顧客満足度の向上にもつながるのではないでしょうか。

下図は、上の写真のサイズ(高さの高い方が80サイズ相当、低い方が60サイズ相当)の配送箱を用いてサブスクリプションECを行った場合の運賃削減イメージです。
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※運賃は配送業者との契約内容などによって異なります。

・子供靴のレンタルサービスを想定したパッケージアイディア

成長とともに、すぐにサイズが変わってしまう子供靴。そんな子供靴をレンタルできたら…という発想から生まれた「子供靴レンタルのサブスクリプション」を想定した配送箱がこちらです。

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靴が片方ずつ入る特徴的な配送箱の内側に、子供の足型を描いて送り返すと、その足のサイズや形に合った靴が送られてくるとしたらおもしろいと思いませんか。サイズだけでは表現できない「足の形」まで伝えることができ、親子で楽しみながらサブスクリプションを楽しめる配送箱です。
こちらは想定するブランドのシステムイメージです。

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・お菓子づくりキットの定期お届けサービスを想定したパッケージアイディア

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最後にご紹介するのは、手づくりお菓子の材料とレシピを定期便でお届けするサブスクリプションを想定した配送箱。「うまくできたお菓子は誰かに見せたい!」という方のために、撮影台としても使用できるようになっています。
定期便という特性を生かし、毎回異なるデザインでお届けすることで、より楽しんでもらえるのではないでしょうか。撮影台を使ってより素敵に写真を撮ってもらい、SNSへの投稿を促すことで、広告宣伝効果も期待できます。

ここまで、消費者の満足度を上げるパッケージアイディアの具体例をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ご紹介したサブスクリプションECは、すべてザ・パックのクリエイティブ部門が考えた架空のサービスですが、どのパッケージも商品・サービスの魅力をより向上させる工夫が施されています。

さまざまな商品がEC事業に参入するなかで、消費者に選んでもらい、長く利用してもらえるブランドになるには、ブランドや製品に対する消費者の理解を深め、共感を醸成し、ブランドへの信頼を得ること=「ブランドのファン化」が重要です。

ザ・パックは、消費者目線に立ちながら、形状や素材、デザインそしてアイディアをご提案します。それにより、パッケージを通して事業やブランドを育てるお手伝いをできればと考えています。

具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
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