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【SDGs・レジ袋有料化】2020年まとめその1

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【SDGs・レジ袋有料化】2020年まとめその1

SDGs、レジ袋有料化など、2020年は私たちの住む地球や生命を守るための具体的な行動や環境への意識が高まった一年となりました。
2020年ラストの記事は、今年の出来事の中からパッケージに関連するトピックスを2回に分けて振り返っていきます。

SDGsとは

SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことで、2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された国際目標です。(国際連合広報センター 2030アジェンダ
SDGsアイコン
すでに耳にしたことがある方や、この17色のアイコンを見たことがあるという方も多くいらっしゃると思います。
SDGsでは2030年までに取り組むべき17の目標と、169のターゲットが示されています。もちろんパッケージという分野から貢献出来ることもたくさんありますので、ザ・パックではひとつひとつ目標の達成に向けて開発を続けています。

2020年に入ると「2030年」が急に身近に感じられ、これらの目標は未来の話ではなく、今の私たちが関心を持って考えていかなければならないことだと強く感じるようになりました。

レジ袋有料化とは

2020年7月1日よりレジ袋(プラスチック製買物袋)の有料化実施という、私たちの日常生活とパッケージに関連する非常に大きな出来事がありました。(経済産業省:プラスチック製買物袋有料化
プラスチック製買物袋の中でも、“環境に配慮された袋”として法令の対象外になる素材は、50ミクロン以上の厚みがあり繰り返し使用することができるもの、海洋生分解性プラスチック100%使用のもの、バイオマス素材を25%以上配合のもの、の3種類です。紙製の袋はもちろん対象外です。
制度が公表された2019年12月ごろからお問い合わせが増え、ザ・パックでもお客様それぞれのパッケージの状況に合わせて、制度のご説明や今後の対応についてご相談させていただくため、全国の営業スタッフがヒアリングとご提案に奔走しました。

レジ袋有料化
このレジ袋有料化の目的は、身近な存在であるプラスチック製買物袋を通じて、一人ひとりが環境のためにライフスタイルを見直す、そのきっかけにするということです。
こんなにもパッケージについて世間の多くの方が考え、注目したことが今まであったでしょうか?と驚くほど、ニュースやSNS上でも度々話題に上がりました。
袋だけでなく食品や日用品等々、様々なものについて「環境により良いもの」を意識して選択をするようになるなど、消費者のマインドが大きく変わった一年でした。

脱プラ、減プラが企業価値を高める

環境配慮の姿勢が企業価値を高める
レジ袋有料化が世間で話題になるのと同時に、プラスチックから紙素材への変換をしたり、できるだけ石油資源の消費を減らすなどの対策をしたパッケージには好感がもたれるようになり、「環境のことを考えている企業(ブランド)」とする認識が高まっています。
昨今悪者にされてしまいがちなプラスチック製品ですが、破れにくく水に強いなどの機能性、コスト面の効率性、商品を見える形で販売できる透明性など、パッケージとして必要とされる要素は多々あります。
ザ・パックでは単一の素材だけではなく、シーンに合わせて紙やプラスチック、環境配慮素材や再生素材などを組み合わせた複合的な視点からのご提案が可能です。

例えばお弁当のパッケージでは中身のおかずをしっかり見せて陳列したいというご要望が多いので、フタ部分は透明のプラスチックを使用しつつ、本体部分だけを紙素材に変えることで総使用量を約半分に抑える「減プラ」が実現できます。
他にも、紙パッケージの表面にツヤやマット感を付与するために貼り付けていたラミネートは古紙リサイクルに不向きのため、ニスなどの印刷・塗布加工で同等の見た目を表現する手法をご提案することもあります。

企業として脱プラ、減プラに取り組みたいけれど、どのように進めたらよいか分からない、どの環境素材を選んだら良いか分からない、というお悩みをよく耳にします。
ザ・パックではあらゆる業種・アイテムのノウハウを持つ営業スタッフが全国におり、対面やオンラインでのお打ち合わせでニーズをヒアリングし、最適なパッケージをご提案いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。(お問い合わせフォームはこちら

紙製品、バイオマス製品へのシフトチェンジ

環境配慮素材へのシフトチェンジ
レジ袋有料化の発表が出ると、無償配布を継続するために持ち帰り袋を紙製の袋やバイオマス配合の袋に変更したいとご相談いただくことが増えました。それと同時に、持ち手のついた袋以外は有料化対象外にもかかわらず、ギフトラッピングや商品を包む不織布袋、お菓子を乗せるトレーや商品パッケージに至るまで、様々な包装資材を「より環境に良い素材に変更したい」をいうご要望をいただくことも多くなりました。

紙製品は各自治体の古紙回収を利用してリサイクルできることが大きなメリットです。
紙素材=エコというイメージがあるため、紙そのものの質感を生かした雰囲気が好まれる傾向にあります。
また、単に紙へ変更するだけではなく、古紙配合率の高い再生紙や森林認証紙を用いて持続可能性をアップさせることや、コスト負担をできるだけ軽減するような形状の開発を行いました。

バイオマス製品はプラスチック製の袋(ポリ袋)以外にも不織布や印刷インキなどで導入することができ、最近ではいろいろなシーンで多くのバイオマスマークが入ったパッケージを目にするようになりました。
バイオマス製品は、植物由来の素材を使用することで石油資源の消費を抑制できるほか、CO2排出量の削減で地球温暖化問題への対策にも効果が期待できます。

ザ・パックが開発・推進する環境にやさしい商品や、企業としての環境活動については、以下のページでもご紹介しています。

環境に配慮した製品群 

環境・社会活動 

環境マークで消費者にアピール!

紙袋やパッケージを手にしたときに“底面”又は“側面”に注目したことはありますか?
普通に目にしていてもあまり意識することのない部分ですが、実は最近のパッケージはここに表現される内容に大きな変化がありました。

以前は、紙袋の底面にはこのような印字が一般的でした。
紙袋の底面“紙”というマークは、容器包装リサイクル法にて表示義務のあるマークで、消費者が紙資源として分別・リサイクルしやすくすることを目的に必ず印字しています。
そのほか、擦れた時や水濡れの際の色落ちに対するアテンションを入れる場合があります。

2020年になると、例えばこのように様々なマークを使用した印字が増えてきました。
紙袋の底面環境に配慮した素材であることや、撥水機能があること、再生紙であることを示すマークを入れたり、企業やブランドとしての環境理念を表現するなど、「消費者に想いを伝えるメッセージツール」としての役割を担うようになりました。
これは、アメリカなどの紙袋では以前からも見られたデザインで、紙袋の表側にリサイクルを促す文章が書かれているものなど、もっとストレートにメッセージを伝えるパターンもあります。

ザ・パックにはパッケージ専門のデザインチームがありますので、このようなパッケージならではの表現方法についてはぜひご相談ください。
そして、みなさんも新しいパッケージを手にしたときは、ぜひ底面や側面などもチェックしてみてください!

2020年まとめ

2020年は、「環境」という切り口から、例年以上にパッケージ業界が揺れ動いた一年でした。
まとめその2では、コロナ禍においてパッケージがどのように影響を受けたか、ということについて振り返っていきます。

これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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