オシャレなオリジナルデザイン箱をつくるには

商品パッケージやギフトボックスなど、自社オリジナルデザインの箱づくりに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。たくさんの人の目をひくオシャレなパッケージを製作するには、形状や絵柄、さらに印刷手法など総合的なデザインにこだわることも大切です。
今回はパッケージメーカーの視点から、オリジナルデザインの箱づくりのポイントと、押さえておきたい印刷の基礎知識についてご紹介します。
箱に入れる商品や用途から形状を考える
まずは、オリジナルデザインの箱の「形状」から考えてみましょう。
箱の形状は、中に入れる商品や用途で決まります。
箱には「商品を守る」という役割もありますから、破損や汚れを防ぎ、品質を確保できる形状であることも、オリジナルデザインの箱づくりのポイントです。
商品の特性や重さなどにあわせて、形状だけでなく紙の材質や厚みなども変わってきます。薬品や化粧品、食品など品質保護が重視されるものについては、緩衝性といった機能も検討する必要があるでしょう。
また、箱にはもう一つ「商品を魅力的に見せる」という役割もあり、商品イメージにあわせてどんなデザインの箱にするかも検討材料になります。箱に求められる機能や利用シーンなども含め、オリジナルデザインを考慮しましょう。
ひとくちに箱といっても、そのフォルムは長方形や正方形だけでありません。円形、ハート形、キャラクターのシルエットなど、内容物や用途に合わせて商品イメージにピッタリな形からも、訴求力のあるオリジナルデザインの箱をご提案します。
参考:製品案内 箱
https://www.thepack.co.jp/products/hako.html
印刷で表現できるカラーと注意点
パッケージデザインの決め手になる、もう一つの大切な要素が「印刷」です。消費者の目につくインパクトのある印刷で装飾することで、アイキャッチに優れた選ばれやすいパッケージに変身させることができます。
こだわりのデザインを考えたものの、実際に仕上がった印刷物を見て「思っていたイメージと違う…」と感じた経験もあるのではないでしょうか。ここで、印刷の色についての注意点を紹介したいと思います。
現在、デザイン作成の作業は専用ソフトをインストールしたパソコンで行うのが一般的です。パソコンのモニターは、RGB(Red:赤、Green:緑、Blue:青)という3色で表現されています。
一方、フルカラー印刷で用いるインキのカラーはCMYK(Cyan:シアン、Magenta:マゼンタ、Yellow:黄、Key plate:黒)という4色を組み合わせて表現します。
つまり、モニター上と紙の印刷物とでは色の表現方法が異なるため、見た目の色合いに差が生じるのです。
この差を埋め合わせるのが「色校正」という作業。色校正はオペレーターの技術力によっても左右されますし、使用する紙の特徴も考慮しないと「イメージと違う」というトラブルにつながります。
その差を抑えるには、印刷技術はもちろん紙についても知識や経験が豊富なパッケージメーカーを選ぶことが重要なポイントです。
「特色」を使えば特別感・高級感を備えたパッケージが作れる
印刷の色にこだわることで、華やかな印象や高級感を演出するオリジナルデザインの箱を製作することも可能です。
たとえば、「DIC(ディック)カラー」「Pantone(パントン)」といったカラーガイド(色見本)の色を使用することも、アイキャッチをアップさせるうえで有効でしょう。
DICカラーやPantoneとは世界共通の色見本で、特別に調合されたインキを利用することで表現されます。こうした色のことを印刷業界では、「特色」「特版」などと言います(DICカラーはDICグラフィックス株式会社の登録商標、Pantoneはパントン社の登録商標です)。
特色を使用するメリットは、色むらや濁りが少なく、色の明度・彩度を落とすことなく再現でき、印刷物が美しく仕上がることがあります。
ちなみに、特別感や高級感を演出する色としてよく使われる、金・銀・パール・メタリックのような高輝度印刷も、特色の一種です。
これらの色を使った印刷をする際には、印刷する紙や材質、パッケージや化粧箱の形状、組み立て方、保管方法などにも注意が必要です。折った場所が擦れて汚れてしまったり、組み立て時にきれいな折り目にならず汚く見えたりすることがあります。
特色を使ったオリジナルデザインの箱を作る際には、単に印刷技術だけではなく、完成品や保管方法までイメージしたうえで製作できるパッケージメーカーに相談することをおすすめします。
ツヤや箔押しなどで付加価値をつける!
印刷した後に紙の表面を加工することで、商品の魅力や訴求力をアップすることも可能です。
たとえば、ニスなどを用いて「ツヤ」を出すことで高級感のある箱に仕上がりますし、逆にマット加工でツヤを抑えて落ち着いた雰囲気の箱に仕上げることも可能です。また、型押しや箔押しのように、型を押し付けて表面に凹凸をつくるといった方法も、特別感のあるオリジナル箱をつくるのに適しています。
高級感を演出する方法として、薄いPPフィルムを圧着加工したPPラミネート加工が、従来は一般的でしたが、近年は環境への影響を考慮し使用されることが少なくなりました。
ザ・パックでは、表面にマット加工を施すなど、環境に配慮しながらも高級感を演出できる加工法でオリジナルデザインの箱をご提案します。
まとめ
オリジナルデザインの箱をつくるには、形状や印刷手法、表面加工、素材など、さまざまな要素を一つひとつ考えていく必要があります。それらの要素を商品や用途にあわせて組み合わせることにより、魅力的でオシャレなパッケージができるのです。
パッケージ開発のプロ集団であるザ・パックには、グラフィックデザイナーや構造設計者など、パッケージのクリエイターが多数在籍しており、さまざまな表現の箱づくりに対応しています。
「話題になるパッケージをつくりたい」「ブランドイメージから見直したい」などのご要望や課題解決をかなえる、オリジナルデザインの箱づくりは当社にお任せください。
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