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【生活者調査報告】紙袋に関する意識・行動

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【生活者調査報告】紙袋に関する意識・行動

ザ・パックでは、2022年3月、全国の18歳~60代の男女合計1,000名を対象に、「紙袋」や「通販包材」、「環境・資源」に対する生活者の意識調査を実施しました(調査委託先:マクロミル)。

調査報告の第一弾として今回は、「『紙袋』に関する意識・行動について」の調査結果をご報告します。

持ち帰り袋の利用状況

はじめに、生活者が買い物をする際、持ち帰り袋としてどのような袋が利用されているのか見てみましょう。

こちらは、「あなたが利用したことがある店舗・ショップで商品を購入した際に、どのような包装を利用することが多いですか(複数回答可)。」という質問に対する回答をグラフにしたものです。

blog_083_03l_「エコバッグ」に対する意識・考え方グラフ.jpg
※調査をおこなった13種類の店舗・ショップのうち、6種類をピックアップして掲載しています。

6つすべての店舗・ショップにおいて、「無料紙袋」と「持参したエコバッグ」が上位にランクインしています。
一方、「有料レジ袋」や「有料紙袋」といった「有料」の持ち帰り袋と回答した人は全体的に少ないことがわかります。2020年7月1日より、プラスチック製買物袋の有料化が義務付けられたことにより、持ち帰り袋を有料化する店舗・ショップは増加しましたが、有料の持ち帰り袋を利用することをためらう生活者が多いようです。

「持参したエコバッグ」の利用率は全体的に高いものの、店舗・ショップによって利用率に差があります。エコバッグ・マイバッグを持っていても、「利用しない」あるいは「利用できない」場合があるのでしょうか。

こちらは「エコバッグ」に対する意識・考え方について調査をおこなった結果をグラフであらわしたものです。
blog_083_03l_「エコバッグ」に対する意識・考え方グラフ.jpg
「持参しているエコバッグが、購入した商品の大きさなどに合わない」「エコバッグに入れると(エコバッグもしくは商品が)汚れてしまいそう」など、エコバッグの機能的な部分について懸念をもつ方も半数近く存在することがわかりました。
また、エコバッグの機能的には問題がない場合でも、「店舗・ショップで提供されている持ち帰り袋が欲しい」という理由から、「あえてエコバッグを利用しないこともある」と回答した方の割合は4割以上で、18歳~30代の女性では5割を超えています。

紙袋の有料化について

現在、有料化が義務付けられているのは「“プラスチック製”買物袋」のみで、紙袋は有料化の対象外です。
参照:経済産業省「プラスチック製買物袋有料化 2020年7月1日スタート」(参照日2022年7月4日)
しかしながら、資源使用量の削減や、紙袋とあわせて使用しているプラスチック製買物袋が有料化したことによる混乱を避けることなどを目的として、本来は有料化の対象外である「紙袋」を有料化する動きもあります。

こちらは、「紙袋を有料化している店舗・ショップ・ブランドがあることを知っていますか。」という質問に対する回答をグラフにしたものです。
blog_083_04l_紙袋有料化認知度グラフ.jpg
7割以上の方が紙袋の有料化を認知している一方、実際に有料の紙袋を購入した経験のある方は3割程度とあまり多くはないようです。

プラスチック製買物袋の有料化の浸透にともない、認知度が高まりつつある「紙袋の有料化」ですが、7割以上の方が「紙袋が有料化になった場合に困ることがある」と考えています。

「紙袋が有料化になった場合に困ること」の具体例は下記の通りです。
・マイバッグを持参するのを忘れたときに、要らない出費になる
・持参したマイバッグよりも大きいものが買えなくなる
・プレゼントやお土産を渡すときに困る
・商品を丁寧に持って帰ることができなくなる
・紙袋を集める楽しみがなくなる

「出費になる」「マイバッグに入らないものが買えなくなる」など、プラスチック製買物袋の有料化においても当てはまるような回答のほか、「プレゼントを渡すときに困る」「丁寧に持って帰ることができなくなる」など、高級感やデザイン性、安定性といった面で優れた紙袋ならではの“困ること”もあるようです。

紙袋に対する意識・行動

ここからは「紙袋」に焦点をあてた調査結果をご報告します。

はじめに、13種類の店舗・ショップ(※)それぞれにおいて、「買い物をしたら紙袋に入れ欲しいと思うかどうか」を店舗ユーザー別に調査した結果についてです。
「そう思う(紙袋に入れてほしい)」と答えた方の割合は、2020年9月に実施した同様の調査の結果と比べて、ほとんどすべての店舗・ショップで上回りました。
※百貨店(食料品以外)、百貨店(食料品)、高級スーパー、一般的なスーパー、家電量販店、ファストファッション店、ファストファッション・ハイブランド以外のアパレル、ハイブランド店、化粧品ブランド店、ブランド食品・有名食料品・有名飲食店・カフェのテイクアウト食品、スイーツ・和洋菓子店、インテリア・雑貨店、大型書店

特に、「ファストファッション・ハイブランド以外のアパレル」「ファストファッション店」ではそれぞれ12%以上と大幅に上昇しています。プラスチック製買物袋の有料化により、エコバッグを使用する人が増加。それによる反動で「やっぱり紙袋が欲しい!」と考える人が増加したのではないでしょうか。

次に、「紙袋に対する意識」について見てみましょう。
21個の「紙袋に対する意識・考え方」を示したうえで、「次にあげた『紙袋』に対する意識・考え方について、あなたはどのように思いますか。」と質問したところ、下記4項目が上位という結果になりました。

blog_083_06l_紙袋に対する行動1.jpg
上位の項目内容を見てみると、紙袋の“デザイン面”に対する意識が高い方が多いようです。このことから、デザインには、「買い物時の満足感」や「ブランドや商品自体の価値」を高めるうる可能性があるということがわかります。

次は、「紙袋に対する行動」についてです。
12個の「紙袋に対する行動」を示したうえで、「あなたは、次のような行動をしたことがありますか。」と質問したところ、第1位は「自分には、見ただけで、どの店舗・ショップ・ブランドのものかわかる紙袋がある」で、「あてはまる(ややあてはまるを含む)」と回答した人が44.3%でした。

2~4位の結果は下記の通りです。

blog_083_06l_紙袋に対する行動1.jpg
※前回調査は2020年9月に実施

「季節・期間限定の紙袋を見ると、その紙袋が気になって、欲しくなったりすることがある」と回答している人が、前回の調査結果と比べて上昇しています。
これは、買物袋の有料化が増えたことにより紙袋の希少価値が上がったことや、コロナ禍で“ワクワク感”を求める生活者が増加していることなどが要因ではないかと予想されます。

また全体的に、18歳~29歳女性では、「紙袋」により何かしらかの影響を受けたり、行動をとったりする割合が高くなっています。
こちらは4位以下において、18歳~29歳女性の割合が高かった項目をグラフにしたものです。

blog_083_07l_紙袋に対する行動2.jpg
店舗や街中で目にしたパッケージだけではなく、SNSで見かけたパッケージの影響も大きいようです。

紙袋の価値とは

生活者が求める持ち帰り袋の役割や価値は、買い物のシーンごとに異なります。
たとえば、スーパーなどでの「日常的な買い物」においては、購入した商品を「いかに便利にストレスなくはこべるか」という点が重要です。一方、ハイブランド店や化粧品ブランド店、お気に入りのアパレル店などでの「非日常的な買い物」においては、「購入行動に対する満足感を高める」ことが求められます。

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「日常的な買い物」における持ち帰り袋は、環境意識の高まりやプラスチック製買物袋有料化の影響でエコバック・マイバッグへの代替が進んでいます。しかしながら、「非日常的な買い物」における持ち帰り袋は、環境意識の高まりのなかでもすべてが代替されることはなく、「利用頻度・購買意欲を高めるツール」としての存在意義をもち続けています。

このことから、「紙袋」は、単に商品を持ち運ぶためだけのツールとしてではなく、買い物をした満足感を高めてくれるツールとしても評価されているといえます。
そのため、店舗・ショップ側としては、生活者が「納得できる紙袋」を提供することが重要です。有料化をする場合はその重要性がさらに高まります。

強度や大きさ、使いやすさなどの「機能的価値」を高めることはもちろん大切ですが、それだけでなく、買い物の楽しさやワクワク感を増幅させるための「情緒的価値」を紙袋に付加することで、店舗・ショップの魅力向上につながるのではないでしょうか。

「お客様のワクワク感を高められるような紙袋をつくりたい!」「有料化にあたって仕様変更を考えている」という企業様はぜひ一度ザ・パックへご相談ください。「機能的価値」「情緒的価値」の両側面から、ご要望にあったパッケージをご提案いたします。

次回以降は「通販包材」、「環境・資源」に対する生活者の意識調査についての結果を報告します。ぜひあわせてご覧ください。

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。 具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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