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【背景編】脱プラ・減プラを実現するには?プラスチック問題を知る

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【背景編】脱プラ・減プラを実現するには?プラスチック問題を知る

プラスチックは使い勝手の良さと製造コスト面からさまざまなパッケージの素材として利用されている一方、大量消費のうえポイ捨てなどの不適切な処理をしてしまうと環境に深刻な影響を与えることから、世界中で「脱プラ」「減プラ」の動きが加速しています。
パッケージをめぐるプラスチックの使い方は今後、どのようになっていくのでしょうか。2回にわたり、プラスチック問題とパッケージの紙化について考えていきます。

今回は【背景編】として、プラスチックを利用することのメリットやデメリット、海洋資源保護や石油資源の枯渇問題に対する世界の動きなどの、「脱プラ」「減プラ」にまつわる背景をまとめます。

プラスチック製のパッケージが使われてきた理由

プラスチック製のパッケージは紙製のものに比べ、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、どのような場面で求められるのでしょうか。プラスチックの素材としての特性から、環境破壊の一因となることが認識されつつも使われ続けている理由を探ってみましょう。

プラスチックの長所と短所
プラスチックの透明性が高く中身が見えるという特性は、生鮮食品や化粧品などの消費者に中身を見せたいパッケージに活用されます。
また、防水性や耐久性の高さから、食品や薬品などを衛生的に取り扱うことができ、商品を保管・販売する際にも取り扱いやすいとされています。

その一方で短所としては、種類によっては熱に弱く変形しやすいこと、表面がやわらかいため傷がつきやすいこと、静電気が起こりやすくホコリが付着しやすいことなどが挙げられます。
加えて、近年では持続可能性の観点から大量に消費し続けることへの疑問や、不適切に処理された場合に環境へ与える影響などが指摘されるようになりました。

ザ・パックでは機能的に必要であるところにはプラスチックを、紙でも問題がないものには紙を用い、できる限り代替できるよう工夫を重ねて脱プラ・減プラにつながる課題解決に取り組んでいます。

脱プラ・減プラに向けた世界の動き

プラスチックは適切に処分されず自然界に廃棄された場合、地球環境に深刻な影響を及ぼします。廃棄プラスチック(廃プラ)問題については、現在おもに海洋資源保護の観点で国際的な取り組みが進められています。
プラスチックは紙製品などと異なり、自然分解されず半永久的に残るという特徴があります。プラスチックごみは軽いので遠くまで運ばれて海洋に流れ込み、太陽の紫外線や熱にさらされ、他の物との接触によって劣化して5ミリ大以下のマイクロプラスチックとなります。海洋生物がエサと間違ってマイクロプラスチックを食べ、それを人間が食べることで人体にも蓄積されると考えられています。

マイクロプラスチック
環境省の報告によると、マイクロプラスチックの人体への毒性については詳しくはまだ解明されていません。
しかし他の生物への調査や実験の結果から、マイクロプラスチックが生物の体内に蓄積されるとプラスチックに含まれる添加剤や化学物質が消化器系などの内臓に悪影響を及ぼすとの見解があり、今後の研究次第ではさらに大きな問題に発展していくかもしれません。

近年では石油資源の枯渇問題や環境保護の観点から、石油由来のプラスチック製品の消費を抑える動きがあり、世界各国で「脱プラ」「減プラ」に向けた動きがみられます。
過剰包装の廃止やエコバッグの利用など、使い捨てプラスチックの使用規制を国家的に取り組む例が増えてきました。

日本国内では2020年7月1日よりプラスチック製買物袋の有料化がスタートしたことは、私たちのライフスタイルを見直す大きなきっかけとなりました。
ファッション誌等でもSDGs関連の記事を見かけるようになり、少しずつ自然環境に対して配慮されている製品を選択する意識が付いてきたのではないでしょうか。
2021年3月9日には「プラスチックに関わる資源純化の促進等に関する法律案」が閣議決定され、2022年4月施行に向けた新たな動きが既に始まっています。

参考資料:
海洋プラスチック問題の解決に向けた環境省の取組について(平成31年2月26日)(環境省説明資料)
プラスチックを取り巻く国内外の状況(平成30年8月)(環境省)
海洋プラスチックごみに関する既往研究と今後の重点課題(生物・生態系影響と実態)(令和2年6月 環境省水・大気環境局水環境課海洋プラスチック汚染対策室)
プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案の閣議決定について(令和3年3月9日)(環境省)

まとめ

私たちの生活を便利で衛生的で過ごしやすいものにするため、日常の様々なものにプラスチックが使われてきました。
ところが、ごみとして自然界に流出した時に地球環境に悪影響を及ぼすことや、また持続可能性の面からも、プラスチックの使い方を今一度見直す必要が出てきました。
環境配慮の為には意欲的に「脱プラ」「減プラ」に取り組む必要がありますが、機能性や利便性を損なわない代替品を開発する必要があります。

次回の【事例編】では、ザ・パックがこれまでに開発、実現してきた「紙化」パッケージについての事例を紹介していきます。

脱プラ・減プラ

これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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