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【Z世代に訴求】顧客体験を向上させるパッケージデザインとは

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【Z世代に訴求】顧客体験を向上させるパッケージデザインとは

今回は、「パッケージを用いて顧客体験(CX=カスタマーエクスペリエンス)を向上させる」がテーマです。
「顧客体験」とは、「顧客やユーザーが企業の商品・サービスに興味を持ち、その商品・サービスを利用するまでの一連の体験のこと」を指します。 コロナ禍により加速した「ECでの購入」も、全国旅行支援や水際対策の大幅緩和などで回復しつつある「実店舗での購入」も、「顧客体験」に含まれます。

商品の品質が均衡し、差別化が難しい状況においては、この顧客体験を向上させることが、ブランドのファン化につなげるために大変重要なポイントとなります。

顧客体験を向上させるために、パッケージはどのようなことができるでしょうか。
今回は、今後の消費の中心になっていく「Z世代」の消費傾向に着目し、そのアイディアや技術を紹介します。

バリアブル印刷

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「バリアブル印刷」とは、「可変印刷」とも呼ばれる印刷手法です。作成したデータベースにもとづいて印刷内容=デザインをひとつひとつ変化させる印刷方式のことです。
物理的な「版」を使用せず、紙などの印刷媒体にデータから直接印刷をする「デジタル印刷」の特徴が活かされます。

紙器印刷の主流である「オフセット印刷」は、高品質の印刷物を大量かつ短時間で生産でき、ロットが増えるほどコストが下がることがメリットですが、ロットが少ない場合は単価が割高になってしまいます。
反対に、「デジタル印刷」は版が不要のため、初回に発生するイニシャルコストが削減でき、少ないロットであってもコストを抑えられる点がメリットです。
多品種にわたる商品を少量で販売したい場合は、デジタル印刷方式を使うことで、トータルコストやリードタイムを削減できます。

そのデジタル印刷の特徴を活かした「バリアブル印刷」は、文字や図面の印刷だけでなく、顧客の属性に合わせた種類の異なるQRコードなどの印刷も可能です。そのため、DM(ダイレクトメール)の宛名印刷などに用いられることが多い印刷方式ですが、パッケージのデザインにも活用することができます。

たとえば下記のように、もととなるソースデータを拡大したり、回転したり、色を変えたりして印刷することで、同じ形の箱であっても、ひとつひとつデザインの異なるパッケージをつくることができます。

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中身が同じ商品であっても、パッケージのデザインが何パターンもあるだけで、売り場が華やかになります。いくつ手に取ってもひとつとして同じデザインがないので、自分好みのものを選ぶ楽しさがあり、まとめ買いを促すこともできます。
もちろん、ブランドロゴなど共通で決まった位置に置きたいデザインは、固定することも可能です。

Z世代を中心に、消費行動にも「自分らしさ」を求める傾向が強まっています。複数の商品のなかから、自分らしいデザインやカラーのパッケージの商品を選択できることで、より顧客体験が豊かになり、ブランドのファン化につながるのではないでしょうか。

異版胴印刷

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先述した通り、「バリアブル印刷」はデジタル印刷であるため、ロットが多い場合は、単価が割高になってしまうことがあります。
それでは、ひとつひとつデザインが異なるパッケージを、同一かつ大ロットで製造する方法はないのでしょうか。

そこで、次にご紹介するのが「異版胴印刷」です。異版胴印刷は、紙袋で多く用いられる「フレキソ印刷」の特徴を活かしたアイディア技法です。
印刷色ごとに、あえて完成品とは違うサイズを想定した版を使って連続的に通し、仕上がりをずらしていくことで、同じ製造ロットの中で、複数の異なるデザインの紙袋をつくることができます。

こちらの紙袋をご覧ください。

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3色印刷ですべてデザインが異なりますが、異版胴印刷を用いて、同じ製造ロット内でつくられた紙袋です。
このデザインの場合、1,472通りものデザインパターンの紙袋を製造することができます。

買い物をした際に、「今回もらった紙袋と前回もらった紙袋、見比べてみるとデザインが違う!」といった発見があれば、楽しい気持ちになりますよね。また購入したいと思わせるきっかけにもつながります。

「顧客体験」を豊かにするパッケージとは

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デザインや色の好みは人それぞれです。同じものであっても、それを見る人によって受ける印象は異なります。そのため、パッケージのデザインや色に多様性をもたせることで、それが顧客の好みに合致する確率は高まります。
特に、「自分らしい消費」を好む傾向にあるZ世代には、より好まれやすいかもしれません。

人それぞれに個性があるように、ひとつひとつのパッケージにも個性をもたせることで、「顧客体験」が豊かなものになり、顧客一人ひとりの満足度を高めることにつながるのではないでしょうか。

「定番の商品のパッケージデザインが1点1点異なることには抵抗がある…」という方は、ぜひイベント用や限定商品用のパッケージから取り入れてみるのがおすすめです。
ご興味のある方は、ぜひザ・パックへご相談ください。ご希望やお悩みに合わせて、最適な活用方法をご提案します。


総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
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