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Made in Japanパッケージのすすめ

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Made in Japanパッケージのすすめ

グローバルサプライチェーンをもつ国内の企業の多くは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を機に、サプライチェーンの見直しを進めています。ザ・パックも、お客様のサプライチェーンの一部を担う企業として、見直しの対象となることがあります。

ザ・パックは国内を中心に展開するパッケージメーカーです。しかし、日本国内で使用するパッケージであっても、人の手を使って仕上げる必要があるパッケージについては、海外で製造することも少なくありません。

昨今、コロナ禍の影響で人手不足や輸送の混乱が発生したこと、また急激な為替変動により海外製造におけるリスクが重大な懸念事項となっていることなどから、その製造場所を見直し、国内で製造できる仕様に変更する事例が増えています。

今回は、パッケージの海外製造における課題について述べるとともに、国内製造のメリットや仕様のアイディアをご紹介します。

パッケージの海外製造における課題

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手加工を必要とするパッケージの多くは、中国を中心としたアジアの工場で製造してきました。コストや製造スピードなどの兼ね合いがあってのことです。
しかし最近では、そのようなパッケージであっても、製造を国内に切り替える事例が増えてきています。要因として、次のようなことが挙げられます。

・中国における人件費の高騰
急速な経済成長や人手不足を背景に、中国の各都市で最低賃金が上昇。人件費がコストに反映し、加工賃におけるコストメリットが出せなくなってきています。
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「2022年最低賃金改定の動き(中国)」(参照日2022年8月1日)

・為替に左右されるコスト
海外で製造する場合、為替相場への配慮が必要になります。2022年においては3月以降、ドル円相場が急激に円安ドル高へと振れました。大幅な為替変動はそのときどきのコストへダイレクトに影響します。

・各国事情による供給制約や輸送混乱のリスク
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、世界規模での移動制限やロックダウンが起こりました。ものが供給されない、輸送ができない状況が続くことで、これまでには経験したことのない混乱に社会が直面していることを知らされました。ウクライナ事情を勘案すれば、さらに想定しえない地政学的リスクを念頭に入れるべきかもしれません。

・脱炭素への対応
トラックまたは船舶、鉄道を使って、仕上がった商品を輸送する際には二酸化炭素が発生します。運送方法により排出量は異なりますが、移動距離に比例してその量が増減する面があります。同じ商品・同じ量を海外から日本に輸送し、納品場所まで運ぶのと、国内で製造したものを納品場所まで運ぶのでは、排出量に大きな差が出ることが通常です。 脱炭素が急務となっている現在、輸送時に発生する二酸化炭素の排出量を見直すことが大きな成果に繋がります。

「Made in Japan」へ切り替えるメリットと仕様アイディア

ここからは、海外製造品の代替となる国内製造パッケージをご紹介します。

・OF紙袋 手加工⇒OF紙袋 機械製袋
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紐を手加工で取りつけるOF紙袋の代替としておすすめなのが、「フラットハンドル」と呼ばれる柔らかい平紐を機械で取りつける仕様です。機械製造のため、安定した品質を保つことができます。
「フラットハンドル」とは、アクリルやコットンを平らに編んでつくられた紐です。リボンほどの柔らかさはないものの、一般的な機械製袋でつくられた袋のように紐がピンと立つことがないため、手加工のOF紙袋と近しい見た目や使用感になります。
関連記事:手提げ紙袋のかたち、いろいろ。 パート3(OF編1)

・木箱⇒木箱風貼り箱
blog_087_4l_木箱→木箱風貼り箱.jpg
木でできた箱の代替におすすめなのは、“木箱風”の貼り箱です。木目調の印刷を施した紙を表面に貼ることで、まるで木でできているかのような見た目になります。
木目を印刷で表現するため、見た目に個体差が出にくいのが特長です。また紙製であることから、木箱と比べてデザインの自由度が高い点もメリットであるといえます。

・モールド容器⇒紙製テーパーボックス
blog_087_5l_モールド容器→紙製テーパーボックス.jpg
昨今、人々の環境意識の高まりやSNS映えする容器に人気が集まっていることを受けて、目にする機会が増えたモールド容器。海外での製造が多いモールド容器ですが、国内製造に切り替えたいという場合には、紙製のテーパーボックスがおすすめです。
傾斜が付いているため、モールド容器と同様、積み重ねが可能で置き場所を取りません。また、板紙を使用していることから印刷適性が高く、モールド容器と比べて自由にデザインを施すことが可能です。フタの一部をくり抜くことで、中身が見える窓を付けることもできます。

ザ・パックの国内製造ネットワーク

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ザ・パックは、国内製造拠点4つ、国内グループ製造拠点5つの計9つの工場をもつトータルパッケージメーカーです。
参考:製造拠点

紙袋や箱、段ボール、フィルムパッケージという4種類のアイテムを自社工場で製造できるという点が、私たちの強みのひとつです。また、全国に展開しているパッケージメーカーならではの、日本国内の自社工場を駆使したさまざまな「Made in Japan」パッケージのアイディアがあります。

海外製造のパッケージと近しい仕様のパッケージを国内工場で製造するには、多くの課題があります。しかしながら、私たちはその課題を解決するための引き出しを豊富にもっています。
パッケージの製造場所を国内に切り替えるにあたって、頭を悩ませている企業様はぜひ一度ザ・パックへご相談ください。ともに考え寄り添いながら、ご納得いただけるような「Made in Japan」のパッケージのご提案いたします。

総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。 具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。

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これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
ザ・パックへのお問い合わせやご依頼は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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