【ユーハイム様×ザ・パック】移り変わる時代とともに変化するパッケージの役割

ザ・パックは、国内約14,000社におよぶお客様のオリジナルパッケージを製造しています。
紙袋・紙箱・段ボール・化成品パッケージなど多岐にわたる商品ラインアップをそろえており、お客様が抱えるパッケージにまつわるあらゆる課題を解決できることがザ・パックの強みです。
ザ・パックはパッケージを通して、お客様が目指すものに寄り添いながら、お客様と共に変化し、成長してきました。消費者の環境意識の高まりやインターネットの普及、行動制限をきっかけとした消費行動の変化など、目まぐるしい変化を続ける現代。求められるパッケージの“役割”も変化しています。
今回はその一例として、老舗洋菓子店「ユーハイム」様との取り組みについてご紹介します。
「脱プラ」バウムクーヘントレーの紙化
2022年に日本での創業100周年を迎えられたユーハイム様。
創業者カール・ユーハイム氏が日本に永住をすることを決心し、自身初めての店を横浜にオープンしたのは1922年3月のことでした。カール・ユーハイム氏は、日本で初めてバウムクーヘンを焼きあげ、ひろめた人物です。
参照:株式会社ユーハイム「ユーハイムの歴史」(参照日2024年2月26日)
ユーハイム様では、創業100周年を記念し、リブランディングプロジェクトを始動されました。リブランディングに伴い、ユーハイム様を代表する「バウムクーヘン」のパッケージも一新。その一部には、ザ・パックが携わっています。
なかでも特徴的なのは、「ユーハイムバウム」の個包装パッケージです。
食べきりサイズのバウムクーヘンが個包装されている商品のパッケージには、従来、中身の商品のかたちが崩れないよう「プラスチック製トレー」が使用されていました。 ロゴや商品名およびパッケージのリニューアルにあたり、ザ・パックは「プラスチック製トレー」を「紙製」に切り替えるお手伝いをしました。
昨今、気候変動問題の原因となる二酸化炭素の排出量を削減するためのひとつの選択肢として、「プラスチック使用量を抑制する」動きは世界で加速しています。
ユーハイム様でもこの社会課題に取り組むべく、プラスチック製トレーの使用を廃止する決断をされました。しかしながら、「潰れたり崩れたりすることなく、きれいなかたちのバウムクーヘンを消費者へお届けすること」についても妥協できません。
そこで、「紙素材でプラスチック製トレーの代替品をつくれないか?」というご相談をうけ、ユーハイム様とザ・パックで試行錯誤を重ねた結果、ユーハイムバウムの紙製トレーが誕生しました。
一見単純な紙台紙に見えるこちらの紙製トレーですが、ザ・パックの設計力が活きています。
罫線に沿って折り曲げることで立ち上がった側面が、すぐに紙の反発でもとの平らな状態に戻ってしまっては、バウムクーヘンを保護することができません。
しかしこの紙製トレーは、設計の工夫により、トレーの形状(側面が立ち上がった状態)を保持でき、上記のようなことが生じる心配がありません。
プラスチック製トレーから紙製トレーに切り替えたことで、ユーハイム様は年間44トンのCO2削減を見込んでいます。
ユーハイム様×ザ・パックコラボキャンペーン企画「世界で1つだけ!オリジナルパッケージのTHEOバウムクーヘンプレゼントキャンペーン」
ユーハイム様は、2023年8月14日、お菓子の製造工程に食品添加物を使わない「無添菓宣言 /0(スラッシュゼロ)」を宣言されています。
参照:株式会社ユーハイム「2023年8月14日 無添菓宣言 | /0を宣言します」(参照日2024年2月26日)
その一方で、IOTやAI技術の活用も進めてこられました。
バウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」は、職人が焼く生地の焼き具合を画像センサーで解析、AIで機械学習させデータ化することにより、無人で職人と同等レベルのバウムクーヘンを焼き上げることを実現したユーハイム様の開発品です。
“職人の技術を継承してつくられたおいしいバウムクーヘンを世界にひろげ、多くの人を幸せにしたい”という想いから、ユーハイム様では、THEO(テオ)にまつわるさまざまなイベントやキャンペーンを実施しています。
今回ザ・パックは、バウムクーヘンAI職人THEO(テオ)のキャンペーン企画にコラボレーションで参画させていただきました。
キャンペーンの内容は、ザ・パックがつくる「世界でたった1つのオリジナルパッケージ」に入った「THEO(テオ)バウムクーヘン」を、抽選で3名の方にプレゼントするというものです。
キャンペーンに当選された方にご提供いただいたお写真を箱天面に印刷し、世界で1つだけの箱を製作。その箱にTHEO(テオ)がつくったバウムクーヘンを入れて、当選者の方のもとへお届けします。
参照:THEO公式インスタグラム ※応募期間は終了しています。
ザ・パックでは、お客様である企業様と一緒に、さまざまなかたちでモノづくりをしてきました。
「パッケージ」というと、強度などの機能面に注目されがちです。しかしながら、消費活動において「体験=コト」が重視され、コロナ禍を経て「人と人とのつながり」が見直されている昨今においては、パッケージの「機能的価値」だけでなく、「情緒的価値」も重視される傾向にあります。
今回のユーハイム様の事例は、ブランドと消費者をつなぐコミュニケーションツールとしてのパッケージ、まさに「情緒的価値を生み出すパッケージ」の例といえるのではないでしょうか。
消費者とのつながりを深めたり、ブランドのファン化を促したりするためのツールとしての「パッケージ」。ご興味のある企業様は、ぜひザ・パックまでお問い合わせください。
総合パッケージメーカーであるザ・パックは、お客様が考える課題に向き合い、パッケージを通して解決するアイディアをご提供します。
具体的な課題、ご相談やご要望をお持ちの方は、お手数ですが商品お問い合わせまで一度ご連絡ください。
これからも「つつむを知る」では、他のコンテンツでは発信できないパッケージの最新トレンドや、パッケージ製作をご検討中の皆さまの役に立つ情報を色々とお伝えしていきます!
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