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トップメッセージ

サステイナブル経営の幕開けを迎えて


ザ・パックグループのパーパス(存在意義)
ザ・パック株式会社は、1952 年に段ボール製の衣装箱を製造するメーカーとして設立しました。戦後間もない創成期からお客様に求められる商品・サービスを実現させるために取り扱いアイテムの幅を増やし、現在では紙袋、印刷紙器、段ボール製品、化成品パッケージなど、多種多様な商品を取り扱う総合パッケージメーカーへと発展しています。
設立70 周年を迎えた今、より持続可能なビジネスが求められています。そこで、ザ・パックグループが社会に提供できる価値は何であるのか示すため、また、組織全体が同じ方向へ進んでいくためにもパーパス(存在意義)を社内外に対して明確化する必要があると判断しました。
策定したパーパスは「パッケージを通して社会を豊かに、人を笑顔に」です。当社は設立から現在まで、パッケージの提供によって社会に貢献し、社会から必要とされてきました。これからも社員一同がパーパスを共通認識としてもち、時代にあわせた商品・サービスの提供を継続するとともに、生産活動における環境負荷低減や各種CSR 活動を通じて社会に価値を示していきます。特に環境・社会問題の解決につながる、パッケージの紙化、パッケージと機械を組み合わせた省人化・省力化の提案、構造設計の工夫による省資源化・省スペース化、環境対応パッケージの開発などに注力していきます。


サステイナブル経営の推進
昨今、環境・社会問題、人権や多様性への世界的な意識の高まりが見られる中、企業はESG を重視した経営が求められています。ここ数年は、世界的な感染症の流行、紛争、大規模災害、急速な円安など、予測しづらい事態が発生し、今まで以上に適切なリスクマネジマントや体制の強化が必要だと実感しています。私は短期的な売上や利益だけにとらわれず、長期的な視点をもって企業価値創造を実現することが会社の持続的な成長につながると確信しています。サステイナブル経営に基づく舵取りをしていくことで経営トップとしての責務を果たしていく所存です。
2022 年1月に全社に横串を通したプロジェクトチームとしてサステイナブル経営推進室を立ち上げ、推進活動の基礎となるサステイナブル経営の基本方針、サステイナブル委員会の設置と運営体系について整備しました。次に、バリューチェーンにおける強み・リスクと機会を洗い出し、改めて経営資本を把握し、5 つのテーマと12 のマテリアリティ (重要課題)を特定しました。
当社におきましては、ここ数年、環境・社会問題の解決につながるパッケージの提案に力を入れていますが、複数のマテリアリティにおいて関係項目がリストアップされており、中長期的に取り組むべき内容がより明確になりました。今後、販売・製造部門を中心に社内体制を強化していきます。
具体的な達成数値・実績を公表していくために、2023 年中にKPIの設定を行う予定です。またTCFD の賛同表明とそれに向けたGHG 排出量の削減目標設定も進めており、次年度のレポートにて各種結果、進捗状況を報告致します。


中期経営計画
2022 年は前中期経営計画(2020 年度~2022 年度)の総まとめの年でした。新型コロナウイルス感染拡大による不透明な期間ではありましたが、注力市場である食品・ECの業界における販売拡大は一定の結果を残しました。一方で、事業領域の拡大や基幹システムの導入による生産性の向上においては課題が残っている状況です。2023 年3 月に公開した新中期経営計画(2023年度~2025年度)では、サステイナブル経営の基本方針に基づいた計画として、 2025 年度達成を目標に連結売上高1,070 億円、営業利益70 億円を掲げています。また、ステークホルダーと安心・安定した関係を継続できるようROE8% 以上、ROIC8%以上を数値目標にしています。戦略面では、マテリアリティに基づき、引き続き環境・社会問題の解決につながるパッケージ販売に注力し、特に食品市場での開拓・深耕を進めていきます。人事面では2025 年度までにグループ全体で約120名の増員を計画しています。継続的な人材の確保・育成、働く環境整備やエンゲージメント向上により人的資本を強化し、中期および長期の事業成長へとつなげていきます。財務面では、中核となる事業を支える設備投資が最も重要だと考え、紙器、紙袋の製造能力増強等に65 億円を投資していく予定です。そして、株主への還元として配当性向 30% 以上を維持していきます。


ステークホルダーへのメッセージ
私は2022 年3 月付けで代表取締役に就任し、本年に 2 期目を迎えました。就任時の決意の1つに、創業社長の森田重成が残した社是「愛し愛され」を事業活動において体現し、後世に受け継いでいくことがあります。森田は、戦後間もない苦難の時代に自分を信頼してついてきてくれた従業員に感謝し、「会社は社員を幸せにするためにある」と、お客様だけでなく社員の幸福を心から願う経営者でした。この社是は設立70 年の間に広く社内に浸透しており、私を含めた多くの従業員にとって、働く上での信条となっています。当社の経営理念や、このたび策定したパーパス、サステイナブル経営の基本方針には、この社是の考え方が根底にあります。経営トップとして、これらの考えに基づく行動を実行し、ザ・パックグループが持続的に社会に価値を示すことが、森田の想いを次の世代につなぐことになると信じています。
2023 年は組織全体へのパーパス、マテリアリティ、中期経営計画の浸透・推進を強化し、長期的な企業価値向上につながる土台をつくっていきます。

引き続き、当社へのご支援の程よろしくお願い致します。


代表取締役社長 山下英昭
代表取締役社長山下英昭

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